火止めの刑

 火は危険で有る。

  大昔から落雷等で野火は有り、多くの野生動物には火が危険で有る事は身に染み込んで仕舞って居るが人の子丈が火を掴もうと手を出する。火傷をしてから危険だと悟る。人の進化には火の使用が大きく影響して居る。火を焚く事で凶暴な野獣を遠ざけ、暖を摂る事も出来る。灰猫も火の恩恵を受けて居る。
 放火は昔から大罪で有った。犯人の得に比べると賠償の罰の桁違いの額が発生する、大火に成ると街が火の海と成る、額賠償額も天文的金額と成って仕舞う。

  昔も火の不始末の火事も有った。火を出した家は火止めの刑も受けた。火を使う事を禁じられた。隣家の好意のお湯で干飯と漬物の質素な食事と成る。夜中に便所にいくのも憚られる。学生は蛍の光や窓の雪での苦学と成る。

  東京電力の津波で事故が起きた福島原発が火止めの刑を受けるは尤もで有るが、他社の関西電力の高浜原発が火止めの刑を受けるは前代未聞の誤審で有る。



 電気は危険で有る。

  真夜中に野生動物をフラッシュを焚いて撮影しても余り驚か無い、稲光の経験が有る為でも有る。雷を恐れて昔は蚊帳を吊ったもので有る。

  電気が恐ろしいのは眼に見え無いし、手で触って確かめる事が出来無い為でも有る。精密機器ではテスターを使って仕舞い基盤を壊す事例も有る。パソコンも人体の静電気で壊れる。昔の事だが、二股ソケットが短絡し、人魂の様な青白い火の玉が飛び出したのを見た事が有る。電気を取り扱うには免許が居る。電力会社は電力事業法の基で営業をしなければ成ら無い。仮処分でも電力王事業法を無視して決定を出すことは許されない。大規模停電が起きると多くの人が亡くなる為でも有る。

計画停電は事前に停電を通報する為、電力会社に賠償義務は発生しないが利用者の被害は甚大で有る。生産計画の見直しが強いる事にも成る。

  熊本地震で至る所で停電が発生し、復旧に大童の最中に川内原発を停めろと電話した人が多数居た。熊本を南北に走る高圧線の鉄塔が倒壊したら南九州は大停電に成り、川内原発も非常用電源を使う羽目に成る。国会でも停めろとほざいた国会議員が多数いた原発が政争の具に成って仕舞って居るのが判る。

  節電の為、空調を切った為に救急車で搬送される人が増える。命を落とす人も中には居る。



 原子力は危険で有る。

  原子力が危険なのは連鎖反応が起き、放射線が出る為でも有る。連鎖反応を利用した爆弾に原子爆弾や水素爆弾等も有る。地球生物を絶滅させる量の核兵器が既に存在する。原子力の平和的な発電利用は其の危惧を払拭出来る一つの方法でも有る。天災地変による原発事故より政治家の発狂によ核戦争の誘発のほうが確率は高い。

  原子力にはより安全な原子力熱核融合発電が有る。燃料費は安いが施設に莫大な巨費が掛かる為に未だに実現に至って居ない。臨界には達するが長時間の継続が難しい。実現すればSF映画の様な世界が現実の物と成る。政治家は自分の任期中に実現しない事には消極的で有る。

  原子力は取り扱いが危険な為に電力会社は電力事業法とは別に原子炉等規制法等の原子力法の基で営業しなければ成らない。周辺の住民が電力事業法や原子炉等規制法や原子力規制基準や原子力規制委員会の設置審査の合格を無視して高浜原発を一年も停めさしたのは国法無視、憲法無視の暴挙で有る。当然乍、仮処分で敗訴し本審で敗訴すれば当然乍賠償の義務が発生する、仮処分訴訟の制度がそう成って居る。恫喝とののしるは裁判制度を知ら無い原告の間違い。

  たった29名の他県の滋賀県の住民が起こした関西電力高浜原発3・4号機指し止め仮処分で大津地裁は決定で原告住民の申し立てを認め高浜原発3・4号機の運転を禁じた。異議審で同じ裁判官が担当し、裁判官の忌避も破毀して当然の決定を出した。別の裁判官が担当していれば誤審が発見できた可能性が高い。大津地裁の決定では前提事項の確認で非常用炉心冷却装置ECCSの欠落が有る。誤植でもECCS無しとして仮処分の決定を出した事に成る。明らかな誤審で有る。

  大阪高裁の抗告審で悪童にも誤審と判る仮処分を一年も掛けて審議してから仮処分を破毀した、関西電力が仮処分の一時停止を申請したが破毀した。原告住民が通常の本審で最終的に敗訴すれば当然乍賠償義務が発生する。燃料のたき増しは仮処分の対象外で有る。高浜原発3・4号機の運転の禁止で有り、原発の敷地内が仮処分の対象で有る。原発の発電能力は公開されて居る、停止した時間は判る、電気料金の単価は公開されて居る。損害は素人にも計算出来る。

  原発が停まって居ても経費は掛かる、其れも損に成る。原発がとまっると被告以外の人の損が発生する事を見逃した裁判官の誤審でも有る。

   原子炉を冷却する為の電気代が掛かる、原子炉の維持管理の費用も掛かる、要員の人件費も掛かる。

   原子炉が止まって居ても、燃料税や固定資産税等も掛かる。

   無為に過ぎ去った時間は取り戻せない、廃炉にする時点で後一年使えた原発を廃炉にさせられる。明らかに損が後日に発生する。

   一年も停めると運転の前に再度定期点検が必要に成る。其の費用も損で有る。

  原発は危険と主張する原告住民が原子力法を無視するは理解に苦しむ、危険だから法律を尊重すべきでる、危険だから法律が有るので有る。

 司法は法律の瑕疵の是正を国会に求める事は出来るが国会で国法が改定される迄は現行法に従って判決を脱す必要がある、裁判官の思いで国法無視は許され無い、日弁連が死刑廃止の決議をした。国法の瑕疵が有っても国会の議決を待たずに決議をするは憲法違反。裁判の最中に持論の演説を延々と行い裁判を遅らせる弁護士も実際に居るらしい。

  鹿児島地裁の川内原発差止め仮処分で九州電力が賠償金の担保の積み立てに当たる供託金を明示され10名の原告が訴訟を取り下げた事例が有った。
供託金は実際の計算上の損では無い。双方が納得する損害の計算の詳細を公開すべきで有る。損害を認識せずに裁判を起こして居る人が意外と多い。













 狂暴