仁王

 静かな湖面に一石を投じると、円形の波紋が湖面全体に広がって行く、四方八方に広がる為に波高は次第に減衰する、減衰しても波の速さは劣れ無い。波の速さは水深に起因する。時間を寂戻しにすると大きな円形の波紋が次第に中心に集まる事に成る。異常な程に巨大な天災地変の東北地方太平洋沖海底大地震の津波も同じ法則数式で波は伝わって行く。太平洋は水深が深いので意外と早く対岸に達する。裁判で異常な程に巨大なと言う言葉の意味が判らず、日本の法律なのに外国のスマトラ沖地震を持ち出して誤審をした裁判官も居た。福島の原発事故の主因は津波で有る事は多くの事故調査委員会の報告や原子力規制委員会の結論や東京電力の自社の調査等で確定済みで有るのに原告住民は関西電力が津波と決め付けて居ると決め付けて居る。

 夜空の星を高性能な大型望遠鏡で観測すると遠くの銀河程速く望遠鏡から遠ざかって居る様に見える、二倍遠い銀河は二倍速く遠ざかって観える、光の速度以上に速く遠ざかる銀河は最早観え無い、其処が宇宙の地平線と成る。全天どの方向を観ても望遠鏡から遠ざかって居る様に観える、されど望遠鏡が大宇宙の中心では無い、そう観える丈の話で有る。時間を逆戻しすると一点に爆縮する事に成る。天文学者は大宇宙は何も無い虚空の中から或る瞬間に原因も無しに開闢し時間、空間、エネルギー、物質が出来たと説く。開闢前に何が起きたのかは誰にも判ら無い。大宇宙が出来た初期の銀河内では生物に必須の元素が揃わ無かった為に生物は発生出来無かった事を意味する。望遠鏡で見える過去の銀河には生物が居無い事を意味する。生物の元素比と宇宙の元素比が似て居る。生物は宇宙の在り来たりの物で出来て居る事を意味する、生物は宇宙其の物とも言える。生命の発生は必然で或るが生物の進
化は生命の奇跡で有る。生物の進化の中で眼の取得が特に大きな意味を持つ、眼を取得出来た生物と取得出来無かった生き物とでは其の後の進化に決定的な違いが、眼を取得した生き物は餌を自ら探し、天敵から身を隠す事が出来た。眼を取得出来無かった生物は進化が停まって仕舞ったが、繁栄は続けて居る、進化が遅い事が絶滅から逃れたとも言える。餌の豊富な南海の楽園では海鵜は飛ぶのを已めて仕舞った。天敵も居無いので飛ぶ必要が無かった為で有る。飛ば無ければ羽も退化して仕舞う。退化も進化の一部なので有る。原子力は地球40億年の核の熱源、太陽の核融合は50億年の熱源。原子力無しでは生物の繁栄は有り得無い。蝶を愛でたいので有れば芋虫を踏み付けては成らない。大宇宙開闢から138億年悠久の今が続いて居る。今だけが生物は共有出来る。昨日はもう存在し無い、明日は未だ作られて居無いので存在し無い、昨日すら無いのに彼の世が有ると講談師の様に見て来た様に嘘
を吐き蔵を建てた俳優も昔居た。正確な原子時計を校正して一つは地上に、もう一つを飛行機に載せて地球を一周してきて原子時計を比べると時間に僅かに誤差が発生する。時計自体も遅れる為に乗客は時間の遅れを誰も気が付か無い。カーナビの人工衛星は時間の遅れを補正済みで有る。明日二人が出会うてめには事前に場所と時間を決めて置く必要が有る。約束事を等閑にすると探すのに無駄な時間を使う事に成る。
 原発を停める権限が首相に無い事は浜岡原発を御願で停めた旧民主党の当時首相で有った菅直人氏の記者会見でも判る。知事にも無い事が鹿児島県知事の三反園氏の九州電力の川内原発の停止を求めたが実現しなかった事でも判る。他県の滋賀県の住民が関西電力の安全に動いて居る高浜原発に事故が起きる妄想で人格権が侵害されるとして敗訴で賠償義務の発生する仮処分で停めた。前代未聞の椿事で有った。其の仮処分の異議審を同じ裁判官にさせるは常
軌を逸する行為で有った。

 森羅万象は今しか実在しない、光は瞬時に伝わるので今に違和感は発生しない、しかし、音波は遅いので可也の違和感が発生する。稲光と雷鳴の時間の差が発生する。今の世界で光の直進性が違和感を生んで居る、光も反射や屈折や曲がりが発声する。生物の眼は光はまっすぐに進むものと誤認して仕舞うので実際には有りもし無い虚像を実像と誤認して仕舞う。光は空間を最短距離を進ま無い、最短時間を進む。屈折も最短時間で屈折する、曲がると距離は伸びるが最短時間で進む。時間が空間より上位の概念で有る事が判る。光が曲がる事は日食の時の星の位置のずれの観測結果で確認されて居る。光速度普遍の原理に反する事に成る。アインシュタインの相対性原理の登場でも有る。ローレンツ変換にもピタゴラスの定理が登場する中学で学ぶ数学の幾何の有名な定理で有る。真理は一つで有るが証明の方法は百以上も有る。平方や平方根が登場するのは三平方の定理の為でも有る。
 裁判においても法則や原理や公理や定理とも言えるものに従う手法が必要、憲法や国法や判例や前提事実の確認が必要、判決を出すには根拠法が必須、北九電力乃川内原発や四国電力の伊方原発は良くて関西電力の高浜原発は駄目と言う明確な違いを言うべきで有る。裁判官の思いで決定を出したと悪童達に誤解されて仕舞う。司法の信頼が失墜する懸念が生じる。大津地裁の仮処分の決定文には前提事実で非常用炉心冷却装置ECCSの欠落が有る。欠落した儘裁判をした事に成って仕舞って居る。上級審では確実に覆る事と成る。原告は賠償義務が派生する。

 眼には眼を、歯には歯をと言う諺が有る。復讐を容認するものでは無い。世界の刑法の原典とも言えるハンムラビ法典の一条でも有る。日本で死刑制度を廃止し無い根拠でも有る。被告が犯した罪に似合った罰を与えよと謳って居る。歯を抜いた被告に眼を抜く罰を与えては成ら無いと戒めて居る。罪の重みと罰の重みが天秤に掛からなければ成ら無い。

 昔、鼠が豊富に捕れた時代では猫は人に飼われて居るとは思って居無かった、誰もが餌には無頓着で有った、飼い主は自ら進んで餌を与える事はし無かった。野生動物の猫が座敷の上を闊歩して居ったので有る。其の猫が人の傍へ態々遣って来て何やら啼く。利用できる物を利用するが生物の本性。数多の生物の中でヒト丈が火を使い、言葉を喋り、文字を書き、電気を使い、文明開化を果たし、原子力を手にした。零リスクを求めるは文明開化の否定、人工衛星も落ちるし、ロケットも爆発炎上起動離脱するし、飛行機も墜落するし、飛行船や熱気球も炎上落下するし、汽船も沈没するし、列車も脱線転覆するし、自動車も事故を起こすし、自転車も転倒するし、傘を差して居ても雷に打たれる、家で寝ていてもソケットの短絡で青白い火の玉が飛び出す、電気代が払えず電気を止められ蝋燭で生活し蝋燭が倒れて我が家や我が身を灰にするし、雪夜の晩は家猫に顔や首筋に乗られる。行政が国法に沿って運転を許可
した原発を、合法的に営業運転して居る原発を根拠法も示さずに仮処分で原告住民は停めた。未だ起きても居無い未来の原発事故の妄想夢幻で原発を停めた。国会に廃炉法等の法案を議決を諮って立法し行政で執行せずに仮処分で停めた。