恫喝と言う不可解

 怒りは生命を奮い立たせる一つの手法の様でも有る。宗教映画のベン・ハーのガレー船のシーンで語られて居る。怒りを抱いた者程長生きとは信じられ無い真理で有る。戦争は怒りや恐怖が増え病気に成る人が増える事が予想されるが実際には余り増えて居ない現実も有る。火事場の糞力と言う可笑しな事態も有る。普段の能力を超える事を意味する。走り競争で走る前に心臓がドキドキするは走る準備の為でも有る。


 関西電力の高浜原発3・4号機差止め仮処分の決定に憤りを感じ無い人は居無い。原発が安全か如何かの工学的な審議は別にしても裁判の手続きに問題有り。マスコミが報じる原告住民は間違い、正確には原告一部住民で有る。原発から30キロ以上も離れた他県の滋賀県の住民が原発周辺住民と言える如何かも疑問で有る。本来は原発所在地の福井地裁に裁判を起こすのが道理。大津地裁には別の住民による仮処分訴訟が有り。大津地裁の同じ裁判官が破毀した判例が有る。再度仮処分訴訟は不自然で有る。仮処分は本審の判決を待って居ては被害を受けてしまう危険の急迫性が必須、其の立証は債権者が行う必要が有る。1次訴訟では原子力規制委員会の設置基準審査が遅れていて原発が動く急迫性が無いとして破毀された、原発の工学的危険性には言及せずで有った。2次では3号機は動いて居た、4号機は並列のトラブルや水漏れ事故で休止中で有った。民事訴訟の保全法の仮処分は現状維持が基本、3号機は動かし、4号機はトラブルの原因究明や再発防止を理由に停めさすが常識的な決定。


 眼には眼を、歯には歯をと言う一文が有る。ハンムラビ法典の一条で有る。世界の刑法の原典でも有る。同名の洋画も有った。復讐を容認するものでは無い。罪に似合った罰を与えよと言って居るので有る。債権者が停め無いと蒙って仕舞う被害と債権者が停められる事で蒙る被害が天秤に掛から無ければ成ら無い。裁判長は算盤が弾けないのか債務者が一年差止められる被害の予想が出来て居無い。歯を抜いた者に眼を穿る様な罰を与えては成ら無い。

 九州電力の川内原発差止め仮処分訴訟で九州電力が1日2基で5億5千万の供託金を求めたら、10名の原告住民が訴訟を取り下げて仕舞った。原告住民も算盤が弾けなかった様で有った。関西電力の会長(当時社長)が最終的に勝訴の折には賠償も考慮すると当たり前の事を言ったら恫喝だと抗議した。供託金は通例は実際の損金の何分の一に留める。実際の損金は数倍で有ることが想像出来る。損金は火力の焚き増しの燃料費の差額と思いたいが実際の損金は原子炉3号機と4号機に限定した裁判で有る為に、其の2基に限定して損金を算盤を弾く必要が有る。原子炉を停めて居ても冷却の電気代や維持管理費や要員の人件費、原子炉が停まって居ても燃料税や固定資産税等の経費も居る。原発の再稼動で電気代を安くすると言って居たのが出来無く成った。株の配当金ももっと出せた可能性も有る。電気代の差額や株の配当の差額は賠償金で電力利用者や株主に還元する責務が有る。後日使用期限が来た時点で1年間使えた筈の原発を使わずに廃炉にさせられる損金が発生する。炭酸ガスの増大で地球温暖化防止が出来ずに異常気象や海流の異常で漁獲量が変動したりと日本中の人が被害を蒙る。煤塵や二酸化窒素やMC2,5等の公害、大気汚染が発生する。中国や韓国の悪例も有る。