イタリア映画 巷の恋

 巷の恋、イタリア語の原題はLa ragazza della salinaで原題の意味は塩田の恋人、英語ではSand,Love and Saltです。1957年制作、97分、映画監督はFrantišek Čapです。イタリア、ドイツ、ユーゴスラビアの合作です。主演はマルテロ・マストロヤニ、イザベル・コーリです。
 昔、日本の白黒テレビが主流の時代にテレビ名画座や日曜洋画劇場やNHKの映画の時間に巷の恋で放映してました。Yahoo!やGoogleで巷の恋を検索すると別の作品が出て来ます。東北新社の販売している巷の恋・街の恋・都会の恋は L'amore in citta, 「都市における恋愛」の意)は、1953年(昭和28年)製作・公開、イタリアのオムニバス映画である。日本語での別題は『都市の恋』(としのこい)、『街の恋』(まちのこい)です。以前はVHSでも販売してました。私は態々買って観て初めて別の作品だと気が付きました。お金を無駄に使って仕舞った。以後ズート探し求めて居ましたが、最近YouTubeで昔観た巷の恋を観付けました。白黒映画と思ってましたがカラー作品でした。過ぎ去った過去はもう二度と戻りませんが、映画は又観れる恩恵が有る。人の英知の恩恵に感謝すべき部分で有る。

     あらすじ

 La giovane orfana Marina vive di stenti facendo la pescatrice per mantenere lei e i suoi due fratelli, quando, a causa di un naufragio, perde la barca e rischia la vita, ma si salva grazie all'intervento coraggioso del pescatore Piero.
 Per sbarcare il lunario Marina trova lavoro in una salina dove però viene presto fatta oggetto della corte sfacciata e insistente del sorvegliante Alberto, che, nel tentativo di concupirla, una sera la aggredisce.
 Marina riesce a sfuggire alle grinfie dell'uomo ma questi diventa sempre piu aggressivo, al punto tale da costringerla a chiedere l'aiuto di Piero, innamoratosi di lei.

 マリーナは両親が居無い為、二人の弟の母親代わりに、帆掛け舟でロブスターの漁をして生計を立てて居ます。日頃口喧嘩の絶え無い漁船長ピロを憎んで居ます。皮肉にも嵐で小船が難破し憎い漁船長ピエロに助けられる。ピエロはマリーナの可愛い寝顔に恋心が芽生えて仕舞います。母親が御前の様な娘が息子の嫁に来てくれたら良いのにと嘆きます。
 舟を拝借して港に元気に戻って大歓迎を受けるが、舟を取り戻に漁船長ペエロが遣って来て仕舞って港の男と漁師達の大喧嘩が始まって仕舞う。マリーナは漁の舟を失い塩田で働く事に、喧嘩好きな男達、嫉妬深い愛人の妊婦、塩田の微風の演出が見物です。淫乱な酒場の女将、ずる賢い悪童。漁船長ピエロと恋人の船長ニコーラとマリーナ。塩田の管理者アルベルトと愛人の妊婦ビダとマリナー、二つの三角関係の中で嫉妬に狂う群像喜劇です。ビダがアルベルトの暴力で苦汁貯に落とされ死亡。ビダを引き上げたマリーナが疑われ大騒ぎに成り話は一気に終盤に。漁船の機関の起動の音が聞こえ出し居たたまれ無く成り、船を追って走り出して仕舞う。聖母マリア信仰が根底に有ります。母親代わりの厳しい叱咤が出て来ます。裸足で走る大らかだった昔を御堪能あれ。

 Marcello Mastroianni: Piero il pescatore 漁船長ピエロ
 Isabelle Corey: Marina マリーナ
 Jester Naefe: Vida  ビダ
 Trude Hesterberg: La madre di Vida ビダの母
 Edith Schultze-Westrum: La madre di Piero  ピエロの母
 Kai Fischer: Lola ローラ
 Peter Carsten: Alberto アルベルト
 Hans Reiser: Nico  ニコ
 Mario Adorf: Coco  ココ
 Stane Sever: Il padre di Vida ビダの父