スーパーマン 1978年
『スーパーマン』(Superman)は、ジョー・シャスターとジェリー・シーゲルによるアメリカン・コミック作品『スーパーマン』を原作とする1978年のアメリカの映画作品。
キャッチコピーは「You'll Believe a Man Can Fly.」 日本でのキャッチコピーは「あなたも空を翔べる!」
1999年に再公開が企画され、ドナー監督が1978年公開時にカットしたシーンを追加・再編集し、ディレクターズ・カットとなって2000年に公開された。
概要
クリストファー・リーヴ主演シリーズ4作品の第1作。
故郷の惑星クリプトン星から少年時代を過ごした田舎町スモールヴィル、そしてデイリー・プラネット社の記者クラーク・ケント/スーパーマンとして 躍する都市メトロポリスの3幕構成になっており、スーパーマンの誕生から宿敵レックス・ルーサーとの対決までを描いている。
アメリカでは1978年度の年間興行収入ランキング1位。日本でも興行収入56億円[2]を記録し、1979年度の洋画興行収益1位を記録するなど世界的にヒッ し、続編も3作製作された。
ジョン・ウィリアムズの作曲した「スーパーマンのテーマ」は、現在ではスーパーマンの代名詞的な存在になるほど有名である。
あらすじ
地球から遠く離れた惑星クリプトンは優れた科学文明を持っていたが、クリプトンの太陽は恒星としての寿命が近づきつつあった。クリプトンの科学者ジョー=エルは、クリプトン星に危機が迫っていることを警告するものの、全く相手にされなかったばかりか、警報はおろか、混乱防止のためジョー=エルの家族が惑星外へ外出することも禁じられてしまう。仕方なく彼は息子であるカル=エルだけでも迫りくる悲劇から救い出そうと宇宙船に乗せ、遥か彼方の惑星、地球へ向け脱出させた。その直後、クリプトンの太陽がついに寿命を迎えて大爆発、惑星クリプトンは崩壊してしまった。
カル=エルを乗せた宇宙船は超高速で飛行し、地球へ到達、不時着する。そこを通りかかったケント夫妻が彼を見つけ、我が子として育てることに決カル=エルにクラークという地球人の名前をつける。やがてクラークは高校生に成長するが、超人的な能力を隠すが故に友達に恵まれず、彼は孤独だった。そして愛する父親を突然失ってしまい、悲しみに打ちひしがれる彼は、納屋の地下から緑に輝く不思議なクリスタルを見つける。そのクリスタルに導かれ、彼は家を出ることを決意した。
北極へ向かったクラークは、「孤独の要塞」を出現させ、そこでジョー=エルから自分の正体や様々なことを学ぶ。ジョー=エルはクリプトン人が地球では超人的な能力を持つことを予見し、カル=エルに正義の使者となるよう導くのであった。やがて12年が経過、クラークはメトロポリスに向かい、デイリー・プラネット新聞社の社員となる。新聞記者クラーク・ケントと、超人的な力を持ち正義のために戦うスーパーマン、二つの顔を持つ生活が始まった。
そのころ、世紀の天才犯罪者を自称する悪人レックス・ルーサーは、サンアンドレアス断層を利用した巨大な悪事を企んでいた。スーパーマン活躍の記事から彼が宇宙人であることをつきとめていたルーサーは、計画の邪魔者としてスーパーマンの排除を画策するのであった。
キャスト
スーパーマン/クラーク・ケント/カル=エル クリストファー・リーヴ 佐々木功[注釈 1]東地宏樹
ロイス・レーン マーゴット・キダー 中原理恵
(小林さやか)岡寛恵
ジョー=エル マーロン・ブランド 大平透[注釈 2]小川真司
レックス・ルーサー ジーン・ハックマン 小池朝雄
(菅生隆之)銀河万丈
オーティス ネッド・ビーティ 神山卓三
(田中英樹)後藤哲夫
イヴ・テッシュマッカー ヴァレリー・ペリン 小原乃梨子 雨蘭咲木子
ジミー・オルセン マーク・マクルーア 古谷徹 石井揮之
ペリー・ホワイト ジャッキー・クーパー 近石真介 青野武
ジョナサン・ケント グレン・フォード 内田稔 稲垣隆史
マーサ・ケント フィリス・サクスター 島美弥子 久保田民絵
ラーラ=エル スザンナ・ヨーク 沢田敏子
最長老 トレヴァー・ハワード 大久保正信 ※登場シーンカット
ボンド・アー マリア・シェル
ゾッド将軍 テレンス・スタンプ 寺島幹夫
(梶雅人)
アーサ サラ・ダグラス
ノン ジャック・オハローラン
少年時代のクラーク・ケント ジェフ・イースト 堀秀行 坂詰貴之
スタッフ
製作総指揮:イリヤ・サルキンド
製作:ピエール・スペングラー
監督:リチャード・ドナー
脚本:マリオ・プーゾ&デヴィッド・ニューマン&レスリー・ニューマン&ロバート・ベントン
編集:スチュワート・ベアード
撮影:ジョフリー・アンスワース
美術:ジョン・バリー
特殊効果:コリン・チルバーズ
音楽:ジョン・ウィリアムズ