街の恋

 『街の恋』(まちのこい、イタリア語: L'amore in citta, 「都市における恋愛」の意)は、1953年(昭和28年)製作・公開、イタリアのオムニバス 画である。日本語での別題は『都市の恋』(としのこい。昭和の中期に巷の恋でテレビで放映されて居たのはイタリア映画のla ragazza della salina で別の作品

   縮歴・概要

 本作は、1953年、スター俳優を一切起用せずにファロ・フィルムが製作、イタリアのラツィオ州ローマ県のローマ市内各所でロケーション撮影を行って完成、同年11月26日にイタリア国内で公開された[1]。
日本では、劇場公開されていないが、フェデリコ・フェリーニの監督デビュー作でアルベルト・ラットゥアーダとの共同監督作『寄席の脚光』に次ぐ作品として、フェリーニが監督した第四話の『結婚相談所』というタイトルとともに、『巷の恋』のタイトルで多く紹介されていた。時期は不明であるが、日本テレビ放送網が『都市の恋』のタイトルで放映したことがあり、1997年(平成9年)11月28日には東北新社がVHSのフォーマットで『街の恋』に改題してビデオグラム発売した。



    構成

 第一話『お金で買う愛』 - L'Amore che si paga : 監督カルロ・リッツァーニ、脚本ディーノ・リージ、脚本アルド・ブッツィ / ルイジ・キアリーニ / ルイージ・マレルバ / トゥリオ・ピネリ / ヴィットリオ・ヴェルトローニ / チェーザレ・ザヴァッティーニ
 第二話『自殺未遂』 - Tentato suicido : 監督・脚本ミケランジェロ・アントニオーニ、脚本アルド・ブッツィ / ルイジ・キアリーニ / ルイージ・マレルバ / トゥリオ・ピネリ / ヴィットリオ・ヴェルトローニ / チェーザレ・ザヴァッティーニ
 第三話『4時間のパラダイス』 - Paradiso per 4 ore : 監督・原作ディーノ・リージ、脚本アルド・ブッツィ / ルイージ・マレルバ / トゥリオ・ピネリ / ヴィットリオ・ヴェルトローニ / チェーザレ・ザヴァッティーニ
 第四話『結婚相談所』 - Un Agenzia matrimoniale : 監督・脚本フェデリコ・フェリーニ、脚本トゥリオ・ピネリ
 第五話『カテリーナの物語』 - Storia di Caterina : 監督チェーザレ・ザヴァッティーニ / フランチェスコ・マゼッリ、脚本チェーザレ・ザヴァッティーニ
 第六話『イタリア人は見つめる』 - Gli Italiani si voltano : 監督・脚本アルベルト・ラットゥアーダ、脚本アルド・ブッツィ / ルイジ・キアリーニ / ルイージ・マレルバ / トゥリオ・ピネリ / ヴィットリオ・ヴェルトローニ / チェーザレ・ザヴァッティーニ

   スタッフ

 プロデューサー : マルコ・フェレーリ、リカルド・ギオーネ (Riccardo Ghione )、チェーザレ・ザヴァッティーニ
 監督 : フェデリコ・フェリーニ、ミケランジェロ・アントニオーニ、カルロ・リッツァーニ (Carlo Lizzani)、ディーノ・リージ、フランチェスコ・マゼッリ (Francesco Maselli)、チェーザレ・ザヴァッティーニ、アルベルト・ラットゥアーダ
 脚本 : ディーノ・リージ、ミケランジェロ・アントニオーニ、アルド・ブッツィ (Aldo Buzzi)、ルイジ・キアリーニ (Luigi Chiarini)、ルイージ・マレルバ (Luigi Malerba)、トゥリオ・ピネリ (Tullio Pinelli)、ヴィットリオ・ヴェルトローニ (Vittorio Veltroni)、チェーザレ・ザヴァッティーニ、フェデリコ・フェリーニ、マルコ・フェレーリ、アルベルト・ラットゥアーダ
 撮影 : ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ (Gianni Di Venanzo)
 美術 : ジャンニ・ポリドーリ (Gianni Polidori )
 編集 : エラルド・ダ・ローマ (Eraldo Da Roma)
 音楽 : マリオ・ナシンベーネ