襲われた幌馬車

 『襲われた幌馬車』(おそわれたほろばしゃ、原題:The Last Wagon)は、1956年に公開されたアメリカ映画。監督:デルマー・デイヴィス、主演リチャード・ウィドマーク、フェリシア・ファー。上映時間98分。



           あらすじ

 コマンチ族に育てられた白人コマンチ・トッドは、ハーパー4兄弟を狙って殺していった。1人を殺した後、兄弟3人に見つかるがさらに2人を殺すことに成功する。しかし、残った保安官のブル・ハーパーに捕えられる。
ブルは、トッドを馬につなげて引きずりながら町に向かっていると、途中ノーマンド大佐率いる幌馬車隊と遭遇する。トッドの護送を要求したブルだが、動物のように彼を扱っているのをジェニーらに咎められ、しぶしぶ馬車に縛り付けるだけにした。ブルは、トッドに食事を与えていたビリーに対して発砲する。それを見たノーマンド大佐らは、トッドに食事を与え2度と発砲しないよう警告する。だが、トッドにたばこを吸わせていたクリントに、ブルは殴りかかってきた。トッドは落ちていた斧をブルに対し投げつけ殺害する。彼は、ブルを殺したことで両手を拘束される。川に泳ぎに出かけたビリーたちが、夜が明けてから幌馬車に戻ると、ノーマンド大佐たちが虐殺されていた。出かけていて無事だった、ビリー、ジェニー、ジョリー、クリント、リッジ、ヴァリントの6人は、崖の下に落ちた馬車につながれたトッドを発見し助ける。トッドはアパッチ族がやったというが、ヴァリンダ、クリント、リッジの3は、彼だけが生き残っていたのを疑問に思い、本当はコマンチ族がやったのではないかとトッドに問い詰める。彼は違うと答え、信じてくれたジェニーとビリーによって拘束を解かれる。リッジらは疑いながらも、トッドを頼りに道を進むことにした。



 監督:デルマー・デイヴィス
 製作:ウィリアム・B・ホークス
 脚本:ジェームズ・エドワード・グラント、デルマー・デイヴィス、グウェン・バグニー・ギルガット
 原案:グウェン・バグニー・ギルガット
 撮影:ウィルフリッド・クライン
 音楽:ライオネル・ニューマン
 編集:ヒュー・S・ファウラー