四国電力伊方原発差し止め仮処分訴訟広島高裁抗告審決定に異議有り


 日本国憲法の謳う三権分立は其々が勝手気儘に行って良いと言う事では無い。裁判官が行政の不備や法律の瑕疵を指摘しても国会で是正される迄は現行法遵守が基本。裁判は原告と被告双方の問題、被告で有る債務者に入って居無い国の原子力規制委員会の罪で四国電力に罰を与えるは世界の刑法の原典とも言えるハンムラビ法典の教えにも反する。眼には眼を、歯には歯をの諺も有る。被告の償うべき罪の重さと、原告が科す罰の重さが天秤に掛からなければ成らない。当事者で無い者を裁判で裁いては成ら無い。原子力規制委員会は審査が不合理と言われるも自分は当事者で無いと知らん振りで有る。

 裁判は裁判を始める前の前提事項で双方が認める既成の事実の確認が必須、原告が勝訴する為には何を立証する必要が有るか、被告が勝訴する為には何を立証する必要が有るかを前もって決めて置く必要が有る。原子力規制委員会の審査を不合理と言う為には、原子力規制委員会も被告に入って居なければ成らない。原子力規制印会は自分は当事者で無いので知らん振りで有る。四国電力が申請した膨大な書類の照査が必須と成る。

 伊方原発には以前の別の訴訟で最高裁の模範的な判例が既に存在する。裁判官は其れを知って居て持論の判決を出したと思われる、反原発の判決を出すと定年後の弁護士の職が約束される。原子力規制委員会が決めた火山にかんする基準を持ち出し、9万年前の阿蘇山の大噴火を持ち出して伊方原発を期限付きで止めた。阿蘇山は1万年に1度の確率で大噴火をして居るが其れで原発を止めなければ成らないと言えるのはは疑問で有る。此れを認めるとテロで乗っ取られた飛行機が危ない、北朝鮮の実験用ロケットが危ない、隕石が危ないと言い出しかねない。実際に海を越えて他県の伊方原発迄火砕流が到達する様なカルデラ大噴火が起きれば広島に住んで居る原告住民の身の安全も疑問で有る。未だ起きぬ火山の噴火の悪夢を裁判した事に成る。外国の実験用ロケットの問題は外交の問題、政府の問題、自衛隊の問題、仮処分訴訟で電力会社に迎撃ミサイルの配備状況を聞くは本末転倒。

 原告の得は悪夢を見無い丈で有る。被告の損は計り知れない、決定で株価が暴落した、配当もあやぶい、当然電気代が高く成る。債務超過に成れば東芝の様に東証2部に格下げと成り、上場廃止も有りえる。電力不足の為の法規制付の節電や計画停電を計画する丈で企業は生産計画の見直しが必須と成る。電気代が上がると中小企業が原価割れが生じ、採算が取れ無く成り廃業や倒産で雇用が喪失する、大企業は海外に工場を移し、産業の空洞化が発生する。炭酸ガスの排出や煤塵の公害で地球温暖化も起き、異常気象が多発し、酸性雨や海水の酸性化や海流の異常で漁獲量が減る。プランクトンの減少は食物連鎖が乱れ生態系にも大きな影響が出る。暖冬は越冬する害虫を増やし、森林の立ち枯れが増え、其れが更なる温暖化を招く。

 異議審は別の裁判官が行う為に決定を破毀するのは必須に近いが、定期点検中の為即時執行停止にはしないのは必至。敗訴でも最高裁で破毀は必至。期限付きの決定の為、四国電力の損害も限定的、株価も其の内上がる事で有ろう。

 停電が起きると莫大な損害が発生する、多くの人が亡くなる危惧も出て来る。原告住民は4名被害を被る人は何百万人に及ぶ、原子力訴訟は原子力規制委員会も当事者に入れるべきで有る。原子力に詳しい裁判官を集めた裁判所を作るべきと言って居る国会議員も居る。多くの人に影響の出る電気やガスや水道や電鉄等のインフラの訴訟は仮処分を止めて本審のみで行うべきと言う人も居る。