円周率(π)

 円周率=円周/直径の事で面積や体積を求める時に出て来るのは凡人にも理解出来るが、思わぬ処に顔を出す不思議な数で有る。円周率は色んな数式、無限級数や無限乗積で定義され其の美しい数列に神秘性を感じる人も多い。三角関数や積分等の解析学では当然としても、数論や物理学の法則、森羅万象に係わる統計や確率の世界にも顔を出すので有る。我々が良く目にする3.14はあくまで近似値でしか無く、真の値は少数点以下が無限に続く、無理数で有り、超越数でも有る。近似値の3.14でも日常生活では殆ど其れで間に合うが、答えの必要とする計算精度に拠っては、更に多くの桁数が必要に成る場合も有る誤差の問題で有る。小学生の算数の問題なら円周率も3でも充分かも知れないが、円周率を整数と誤解する様な事を平気で言い出す人の心が問題で有る。一部のマスコミの誤解で大騒ぎに成ったとしても問題で有る。必要の無い事は教えたくも無い気持ちも分かるが、一度信頼する先生に教えられると生涯其う思ってしまうので有る。初等教育の重要性を無視した配慮の無い発言で有る。最近の算数の問題の中には電卓で円の面積や円周を求めるのが有るそうです。電卓は便利で有るが電卓に頼り過ぎて、簡単な筆算も出来無いのでは将来困る事に成る。昔は便利な電卓等無かったので有る。多くの人が中学校で平方根の計算を習ったが、可也面倒な計算で有った。電卓では一瞬で有る。実際に役立った試しは殆ど無いが。
 有る高校の教師が円周率の小数点以下10桁の計算を学生にさせた事が有りました。珠算部の計算の腕前には自信の有る生徒に対してで有る。算盤を使用しても早い人で50分も掛かる大仕事で有る。筆算でしなければ成らないとしたら正に地獄で有る。生徒達の感想はもう二度としない、不満の頻発で有った。 昔から、多くの数学者が其の神秘に魅了され定義の数式を考え出しては、計算に挑戦して来たので有るウイリアム・シャンクスの様に、計算に半生の大半を使い、円周率も15年もの期間を費やし707桁迄計算し世間の喝采を浴びたが。前半と後半で数字の分布が可笑しいのに気が付き間違いでは無いかと言い出す数学者迄出た。其の後計算機で計算され528桁以降が誤りで有った事が分かった。彼の半生の後半を誤った計算に費やした結果に成った。余りにも悲惨な結末では有ったが其の誤りを指摘されたのは可也後の話で有った。感慨深い話で有る。
 日本人にとって円は日輪で有り、満月の月でも有り、日の丸でも有り、格別に愛しみが有り、円周率の思いも大きい。日本の昔の和算学者も多くが挑戦して居たので有る。
 円周率の神秘で永久に普遍な数字を覚えたい思いも多い。数十桁なら凡人も数字に或る言葉を当てて覚える事も不可能では無いがギネスに挑戦しようと挑む人の努力には頭が下がります。日頃の精進の賜物か パソコンでのプログラムを習い始めの初学生にとって、円周率のプログラムは教科書的な存在でも有る初期のパソコンではベーシックで1000桁計算するのに13分程掛かりました。当時は其でも驚異で有った。しかし最近のパソコンでは瞬時で有る。100万桁も1分以内で有る。パソコンで何時間も掛かる計算もスーパーコンピューターなら一瞬で有る。其のスーパーコンピューターでも何日も掛けて何千億桁を計算した事も有ります。二通りのアルゴリズムのプログラムで計算させ、同じ事で正確の保証とするしか無かったので有る。結果のプリントアウトが又大変で有る。体育館一面にも成る量で有る。他の最新鋭のコンピューターに計算桁数を追い越されて、初めて計算の正確差が実証されるのも皮肉な結果でも有る 最近ではパソコンの性能をテストする為のベンチマーク用のプログラムの確保たる地位を築いてしまった。現代一兆桁以上も計算されて居ると言うのは驚異でも有る。
 円周率丈でも一冊の本が書ける丈のテーマでも有る。多くの数学者が書物を書き、文献も多い。インターネット上で検索すれば、其のサイトの多さに人の思いの深さが分かります。歴史を紐解けば如何に多くの数学者が苦労をしたかが分かるし、コンピュータの進歩の歴史でも有る。世界中の人が母国語に置き換えて暗誦に挑んで来たかが分かります。此の世の森羅万象の世界で真理程、単純で美しいと言うのも尤な様に思えます。大自然の法則も単純で美しい物が多い。数学の神秘で有る。
 円周率の魅力に引かれ、数学に引かれる人も多いが、学問への世界の壁は余りに厚い。専門的な数学辞書を手に取って愕然とする人も多い。幾何や微分、積分なら分かる人も多いが、現代の数学の進歩は凄まじく凡人には着いて往け無い。比較的日常生活に密着した統計や、確率の世界に突然円周率が出て来たりして凡人には理解し難い。数学のオリンピックとも言える試験の競技が有るそうな。其の難問中の難問を限られた時間に解き満点に近い成績を出す人も居る。其の様な難問を考え付く数学者も又偉大で有る。
 良き学術書に出会うと喜びも多きいが、良心的な堅い書物の出版社が倒産して行くのを見るのは悲しい物でも有る。いかがわしいアダルト出版もせざるを得ずの出版社も世の中には多い。
 大手検索サイトの検索リストのサイトの断片的知識で森羅万象の出来事の真理を得た様な気持ちに成ってしまうのも危険で有る。テレビで流される事を物事の真相で有ると思い込むのと似て居ます。分厚い専門書の一頁から最後迄、本が手垢で汚れ、ぼろぼろに成る程読んで貰いたい物でも有る。
 一生涯読み続けたい一冊に出会えた人は幸せ者で有る。学校を卒業し就職したら、学生時代の教科書や参考書を廃品回収に出してしまった人も多い。受験地獄で学生時代に楽しい思い出の少ない人も多い。試験に出無い事は勉強しなかった人も多い。昔は書物は可也高価で一般庶民は買え無かったので有る。苦労して手に入れた高価な書物を暗誦出来る程何度も読んだ物でも有った。円周率の本も多数出版されて居り再度数学の勉強をし直して見るのも一興かも。


            2006−02−11−101−01−OSAKA



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