料理番組の如く

 テレビの料理番組を見て居ると、時間内に出来上がるかの様な錯覚に陥る、実際は準備の為の時間が可也掛かる。馬鈴薯も玉葱も皮を剥かなければ成ら無いし、刻む手間も掛かる。既に煮上がた鍋が有る訳では無い。如何にも美味しそうに出来上がるがテレビでは味は判ら無い。試食する人は不味くとも、変わった味ですねと言う。テレビで観た様に作っても美味しく出来るとも限ら無い、秘伝の隠し味を陰で入れて居るので有る。月桂冠の葉っぱ等普通の家に有る筈も無い。見て居る人は指を銜えて見て居る丈で食べられる訳では無い。
 映画の中の男女は、喧嘩ばかりして居る男女が最後に結ばれてしまう。映画は人生の様で有るが、個人の人生は映画とは程遠い。映画の様な素敵な恋等至難の業でも有る。映画を観終わると如何にも成ら無い現実が待って居る。
 映画をパソコンでダウンロードしたら自分の物に成ったと思い込んでしまう人も多いが、其のパソコンでしか再生出来無かったり、OSのバージョンアップで再生出来無く成る場合も有る。ブラウザを変更しても再生出来無い場合も有る。登録サイトの登録を解約すると再生出来無く成る場合も有る。御金を払ってダウンロードしてもで有る。パソコンの映像をLANを回してテレビで再生出来る装置も売って居るがコピーガードが掛かって再生出来無い場合も有る。結局はDVDを購入して置くのが一番か。DVDならパソコンでも観れるが、パソコンで映画を見て居る間はパソコンが使え無い、世の中そう巧くは行か無いので有る。
 パソコンを自分で組み立てるのを趣味にして居る人も居るが、市場で売って居無い物、世界に無二のパソコンを作った様な錯覚には成るが、マザーボードを選択すると要求される、CPUやメモリーは自ずと決まって来る。物理的にソケットに挿せても指定外の物では起動すらし無い。OSのバージョンアップで今まで利用して居た周辺機器が使え無く成る場合も有る。進歩へのリスクが存在する。所詮は組み替えて居る丈で有る。
 世界中には美味しい料理も数多有る、美味しい料理を食べ廻っても、最後に食べたいのは、漬物で御茶漬けで有る。日本人の心でも有る。人は歳を取ると味覚、特に甘味に鈍感に成って来ます。少し甘めに作ると、家の嫁は料理が上手と言うことんに成る。本当の味が判ら無く成るので有る。
 新鮮な食材は生でも食べられる物も多く、料理は簡単な方が良い。造りは世界の料理人も注目する日本料理で有る。造りに出来る、鮪のトロを焼いてしまい顰蹙を買った料理人も居たが。高価な初物に拘らず、旬の大量に市場に出た物を食すべしで有る。
 昔から、京では行事の有る日に出す料理が決まって居た、何を作ろうかと迷う必要が無い、旬の物を使っての生活の知恵でも有る。正月の御節料理の食材に縁起を担ぐ意味を込めた物も有る。蓮根、慈姑、黒豆、金時人参、昆布、筍、・・・。関西では角が立た無い様に、丸の儘に切る風習も有る。餅も丸餅を使う。
 何も判らずに生まれ、何も判らずにに死んで行くのいが此の世で有るが、偶には人生に付いての思いを馳せましょう。理性が陰に陰りが出、欺瞞が横行する昨今、真の心をと説くのは宗教家や教育者丈では無い。迷える人の心を悪用し、額に汗する事を忘れ、口先だけで御布施をかき集める悪徳新興宗教も有る。地下鉄でサリンを撒いた宗教団体が名前を変えて今だに信仰、布教活動を続けて居る。美しい言葉には人を妄信させる魔性が存在する、悪夢が有る。信教の錯覚か全能の神を信じ、最愛の妻や子や兄弟、両親、親友、同胞を見捨てて、自爆テロに走る信者迄世界には居る。パンや葡萄酒は、額に汗して働いた御金で買うべきで有る。昔、墓の和尚は混めば真夜中にも、死人を薪で焼いて居ったので有る。辛い仕事の象徴で有った。雨の多い時期、途中で火が消えたらと子供の頃は想像しては恐怖に慄いて居った。
 足り無い栄養素は身体が要求し、食べたく成るもので有る、食べたい物を食べるのが一番か。美味しいと感じるのも、栄養に叶っての事で有る。栄養が有り身体に良いと聞いて、無理して其ればかり食べるのは身体に良く無い。
 テレビの料理番組には世界の珍しい料理も紹介される。誰も食べた事の無い料理で有る。見て居る丈ではどんな味なのか何も判ら無いので有る。彼の世の話と似て居ます。彼の世の話、極楽、地獄は御釈迦さまの説く、嘘の方便の世界でも有る。実際の事は死んだら判ります。以前に彼の世の話を見て来たかの如くにテレビで話されて居た人が亡くなられた。今頃は彼の世で自分の言った通りの此の世だと屹度思われて居る事で有ろう。日本では死人に鞭打つ人は一人も居無い。
 蒟蒻は栄養価が少なく、肥満防止に役立つ、栄養学的な価値は無いが食感は頗る良い、おでんのは必須でも有る。関東では白滝の美名の付いて居るが、関西では見た通りの糸蒟蒻で有る。鋤焼や肉じゃがに入って居るのと居無いのとは大違いで有る。生の蒟蒻芋を食べると命を落とす場合も有るので注意しましょう。珍しいので生の蒟蒻芋が土産に売られて居る場合も有るので注意が特に必要で有る。
 美味しい料理は愛情が篭って居ると良く言われる。料理は手も抜けるので有る。手抜きした分は直ぐに味に現れる。料理学校では手抜きしても美味しく作れる技術も教えて呉れる。手を掛ける事を惜しんで居てはプロの料理人には成れ無い。料理は余りに奥が深いので有る。                  食器に銀製品に人気が有るのには訳が有る、銀の箸も有る。銀が毒薬に反応する為で有る。世界の料理でも毒殺の恐怖を無くす工夫が、態々客の前で切り分けたり、よそったりで有る。日本の鍋料理の人気も毒殺の恐れが無い、全員を殺す訳には行か無いので有る。中国の料理にも大盛りで食卓に出し、客が自由に取り分ける方法も有る。席順が決まって居て、取り分けでは毒が仕込まれる可能性も有るので有る。 江戸時代には毒見役と言う役職も有った、命懸けの役でも有った。日常の中にも馬鈴薯の芽や梅干の種など注意を要する物も有る。大量に取ると中毒に成る。


          2007−06−11−235−01−01−OSAKA



                     HOME
                  −−戻る 次へ++