神童の如くに

 此処で言う神童とは、大阪の夏を飾る天神祭の鉾流神事を司る神童や、京の夏を飾る祇園祭の山鉾巡航の注連縄を刀で切る八坂神社の神の使いで、大名並みの位を頂いた生神様の御稚児様の事では無い。学力、才能丈で無く品行方正共に優れた児童の事で有る。神童も二十歳過ぎると徒の人、と言う諺も有る。早熟を才能が有ると勘違いしてしまう為でも有る。天才と呼ばれる程の賢者で賞を頂いた人も子供の頃は幼稚で有った事が多い。早熟な童に引け目を感じる事は無いので有る。
 重要な事は才能を鼻に掛け、大人みたいな生意気な言葉使いをする子供を、マスコミは面白がってテレビに登場させる事で有る。以前に超能力がブームに成った時期が有った。自称超能力者の子供が雨後の筍の様に出て来た事が有った。スプーン曲げの顚末例も有る。数学のオリンピックで大人も驚愕する才能を示す生徒も居る。しかし外国には日本の秀才も影が薄れる程の途方も無い才能を持った少年も居るので有る。将棋や囲碁、チェスの天才少年も居るし、児童の画く画には大人も唸る、自由奔放な新鮮さが有る。
 最近の子は産み育て貰った、親の恩を忘れてしまったので有ろうか。母乳を吸う事が少なく成った為か布の襁褓を洗う母の苦労を見なかった為か。最愛の母で有る筈の母親殺しの大罪を平気で犯す少年すら居る。首を切り落とし巷を生首を持ち歩いた犯罪史上例を見ない兇悪事件が後を断た無い。空腹、飢餓からの苦しみから逃れる大事な食事をむずがり食べ物を玩具にして食べようとしない餓鬼すら居る、罰当たりな。
 駄々を捏ねて泣けば、何でも買って貰えると思うてか。兄弟喧嘩しない様にと思うてか、同じ玩具を二つ買う親まで居る。交換し合えば二倍楽しめる物を。夫に子供を抱かせて平然として居る妻さえ居て居る男も襁褓を換えさせられる難儀な時代でも有る。
 子供の目を通して社会を描いた小説も有る。次郎物語や路傍の石等で有る。映画にも成った。二度と子供の時期に戻れぬ悲しみが有る。子供も直ぐに大人に成ってしまうので有る。子供は大人の真似をせずに大いに子供世界を楽しむべきで有る。受験戦争が子供の心を蝕んで居る。物事を点数で評価してしまう大人を生み出して居る。卒業した学校で人は分類されてしまうので有る。
 教師は自分の力量に自信が持て無いのか、生徒の成績で自分が評価されてしまう為か、矢鱈に宿題を出す。予習もしなければ授業に付いて行け無い。したい勉強が出来ず、勉強嫌いに成る。教師は大嘘付きでも有る(我が母校以外の事は判ら無いが)。此処を試験に出すから良く勉強して置く様に、と言って置き乍。実際の試験には意地悪して全く違う事を試験に出すので有る。そんな事が社会に欺瞞を蔓延らせる諸因の一つでも有る。生徒を騙しては成らぬ。
 卒業式の日の丸の国旗の掲揚や、君が代斉唱が何時も問題に成るが。国旗や君が代が天皇制の象徴では無いし、無闇に反対して犯罪的行為に走るのは余りに非常識で有る。教師な毎年卒業式は有るが、生徒は一生に一度で有る。自分の主義主張の為に思い出に傷を付けては成ら無い。しかし、強制する教育方針には疑問も有る。天皇崇拝と誤解されても仕方が無い。答辞を述べる生徒は学年一の学力に違い内が、総代に選ばれても品行が尊敬に値するとは限ら無い。教室でふざける生徒も試験をすると高得点を採る。熟で要領良く勉強の技術でも学んで居るのか、要領の悪いものはうだつが上がら無いので有る。教師も成績の悪い生徒には辛く当たり、学生時代の楽しい思い出の少無い人も多い。
 神聖な教育の場での犯罪も多い、外国では銃の乱射事件が後を絶た無い。学びの場の教室で天女の様な少女を何人も挿し殺した兇悪事件すら有る。殺された遺族は何時まで経っても成長し無い、娘の記憶丈を慰みに一生癒される事の無い、無念の思いが続くので有る。其の無念の思いを知って居乍、死刑廃止を平然と言い出して裁判を長引かせる弁護士集団が居る。遺族の心を逆撫でする行為でも有る。
 昔の古い洋画を見ると可也大きい生徒も幼稚な遊びに嵩じて居るのを見た事が有る。高学年の生徒が縄跳びに嵩じたりで有る。昔はヨーロッパと言えども、素朴で純情で有ったので有る。ヨーロッパは制服も無く、学校生活が自由奔放で余り学ぶべき処も無い様にも思えるが、昔は日本の陰気な制服に似た様な制服を着て居った。元々、明治時代に西洋の学生服を参考に日本に広めた経緯も有る。似て居て当然で有るが。女性も淑女を育てる為にフランス式の御辞儀の仕方も教えて居った。御辞儀が日本丈の特異な風習で無い事は古い洋画の中で出て来ます、接吻も昔は人前でするのは西洋うでも恥でっ有ったので有る。最近自由と勝手気儘を履き違えて居るマスコミ報道の影響も有る。昔は西洋も日本と同じ恥の文化が有ったので有る。家庭科の教育も熱心で、乳飲み子を借りて、子供を育てた事も無い、女教師が慣れ無い手つきで赤子の扱いを教えて居ったもので有る。側で赤子の母親が何時落とされ無いかと心配で気掛りで無かった事で有ろう。キューピーを使って授業はして居なかったので有る。本物で授業をする姿勢は日本も学ぶべき処が多い。最近は男の為の育児教室も有るが赤子を落としては大変と心配して居ったら、キューピーを使って授業をして居ったのを見て唖然としてしまった。
 障害者も頑張って芸術作品の展示会に出品したりもします。マスコミも意識して大きく報道しますが、資金の採算は難しい処も有る。障害を持ち乍名を上げるのは至難の業でも有る。学生も見事な絵を描き貼り出されもするが、所詮は趣味の世界で有る。タレントが作品を制作し高く売れたりもするが、タレントとしての知名度が有ってのこそでも有る。伝統有る展覧会に入選する事自体が至難の業でも有る。芸術は甘くは無いので有る。大人を負かす程に将棋の強い子共は多いが、プロに成るには至難の業でも有る。年齢制限が有るので有る。其の年齢迄に昇段しなければ成ら無いので有る。勝た無いと収入も増え無いので有る。不熟と言う言葉も有る。未熟の儘で実を結ぶ事が永遠に無いので有る。
 神童と呼びたく成る様な、真の心、真の品格を具えた、品行方正な子供が出て来て欲しいもので有る。







          2007−06−11−236−01−01−OSAKA



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