偽の謹賀新年

 明けまして御目出度う御座居ます、心より謹んで初春の御慶びを申し上げますと。未だ元旦でも無いのに新年の迎春の挨拶の珍奇さ(作成時点)。日本ではクリスマス迄はクリスマス商戦が盛んで有る。殆んどの人がキリスト教徒でも無いし、親が贈り物するので無くサンタクロースがすると思わせる不思議な世界でも有る。賞与を貰って懐の温かい人を狙っての大安売り。値引きして大安売りでも大量に売り捌けば可也の儲けと成る。外国に倣って金儲けを目論見む店も多いのか、不思議な御祭り騒ぎでも有る。一度買うと同じ見せで次も買う人も多い。クリスマスが終わると、途端に迎春準備に模様替えで有る。
 未だ正月も来て居無いのに、既に迎春の準備が始まって居る。テレビの恒例の正月番組が既に収録されて居る。未だ、歳も明けて居無いのに、晴れ着を着て人は御目出度う御座居ますと挨拶をする珍奇が存在する。既に新年号の雑誌が書店に並んで居る(作成時点)。元旦の新聞はページ数が多い。自宅に配達される分には広告の折込も加わり大変な分量と成る。当然年末の新聞のページ数は少なく成る。夕刊の休刊も続く。元旦の新聞丈を個別に駅の売店やコンビニ、自動販売機で購入すると得をした感じには成るが。当然大晦日の日に記事が書かれる訳では無い。事前に大部分の記事は作られて居るので有る。年末に大事件が起きると大騒動と成る。平安を祈る思いで有る。
 年末に年賀状を書く珍奇。最近は社員同士の年賀状を自粛しようと勧める企業も多く。又、個人情報の流出を懼れて社員名簿を配布を止めてしまった企業も有る。同じ部署で年賀状を出す人と出さ無い人が出る事態と成る、失礼な事態でも有る。年賀状を出したくても出せ無い事情も有る。7桁の郵便番号が出来る迄の古い社員名簿では巧く届か無い不備も発生する。社員名簿も闇で取引されて居る為でも有る。卒業者名簿も同様で有る。電話帳に登録もして居無いのに知ら無い人から金融商品の勧誘の電話等が掛かって来る場合も有る。手違いで年賀状が年内に配達されてしまう珍事も時に有る。郵政の完全民営化で同業者も多い中で一企業丈が儲ける制度に疑問を抱く人も居る。携帯電話や電子メールやインターネット網を利用してにテレビ電話も有る。時間と手間の浪費を懼れ、年賀状の印刷サービスを利用したり既製の印刷済み年賀葉書を利用する人も多い、自宅のプリンターでもプリントも出来る。
 平成十九年を代表する漢字に「偽」が選ばれた。全国から公募し一位に成った漢字が「偽」で有る。漢字の日に清水寺貫主が見事に揮毫した。食品の賞味期限や種類の偽装事件が続発した為でも有る。賞味期限が法律で厳しく管理されて居ると認識して居無い人も多いのか、実際問題として期限が切れても食品が腐敗して腹痛や下痢をすう訳では無い。味が落ちるのは理解出来るが、不味いか美味しいかの判断も個人差が有る。冷蔵庫が無かった昔は腐敗には殊更注意を払って来たもので有る。正月料理の御節料理の保存が大変でも有った。炊き直しの出来る料理が当然中心と成る。黴の生えた餅も其の儘食べて居たが腹を下した記憶が無い。西洋と日本では可也の違いも有る。黴の生えた高級チーズを歳暮に頂いて唖然とする人も多い。西洋では腐る寸前の肉を美味と感じる可笑しな風習も有る。そのくせ、魚の造りを食べ出したのは極最近の話で有る。食品は口に入る丈に人の関心も高く、業と人心を煽って居るマスコミの目論見も有る。単なる事務的な表示ミスか食品の産地の偽装事件も有る。産地の違いによる味の判る人も少なく成ったのか偽装は絶え無い。
 偽装事件が発覚し当局に提出する是正策が問題で有る。ISOが代表する様な欧米的な管理システムの導入で有る。医薬品製造のGMPの考え方とも似て居る。食品の偽装も問題では有るが、当然異物の問題も大きい。薬物以外の異物、生物起因の異物が問題で有る。獣の体毛が大問題に成る。虎やライオンの毛は日本に居無いので混入する事は皆無で有るが。作業場に居る獣の毛は当然混入する可能性が有る。厨房の鼠は厄介ものでも有る。其処に在る物は入る可能性が有るが回収問題に発展する可能性も有る。数億円の御金を溝に捨てる事と成る。問題は自主回収で有る。「されたほうが良いですよ」とはしなくても良い事を示唆して居るのに人の良心はそうは取れ無いので有る。必須ならしなさいと指示を出すのが当局の筈なのに。
 世界中で新年を迎える行事は多いが、中国では旧暦の正月を盛大に祝うし、西洋ではクリスマスに祝いが主に成る。世界は様々で祭日や記念日も色々で暦も又色々でも有る。元旦には日本人は特別な想いも有る、多くの人が信者でも無いのに神社に初詣に出向くが、物理的には通常の一日と変わりは何も無い。数え歳の時代には特別な意味も有ったが、節分の行事も迷信めいた部分も多い。現代では誕生時で法的な年齢も決まるし、定年も誕生月で決まる。学校は4月1日で学年が変わるし、企業の年度替りも4月1日で有る。色んな書類関係も4月1日で帳面が新しく成る。旧暦なら新春では有るが新暦では春には未だ程遠い話で有る。2月に成らないと春を体感する事は皆無で有る。
 最近は年賀状もプリンターの進化で自宅で印刷する人も多い。一度丈入力して置くと毎年簡単に印刷出来る優れものでも有る。デザインの画もパソコンのソフトで自由自在でも有る。自筆で書く人も少なく成った。貴重な時間の浪費でも有るが。下手な字も時には愛嬌でも有るが。世の中には吃驚する程の達筆の人も居る。弘法は筆を撰ばずは嘘と思って、極上の筆を買っても上手に成る物でも無い。日頃の練習が肝要か。年賀葉書は特別な存在で有る。宝籤の様な抽選番号付きで有る。普通の葉書で年賀状を貰うと損をした様な気に成るのも不思議で有る。枚数が莫大な数の為に当る確立は宝籤より少ない。枚数が多い為たまには切手セットが当る事も有るのも不思議でも有る。
 此の正月休みは特別に例年に無く休日が多い、7日初出の企業も多い、土日が前後に来て、三が日の正月の祝日と重複し無い為でも有る。昨年の有給休暇を未だ残して居る人が居る。年末で権利が消滅する、傷病の時の積み立て制度を導入して居る企業も有るが、傷病時にしか使え無い種類のもので有る。労働組合では残さ無い様に計画的に取る事を勧めて居るが。欠勤が多いと査定でマイナスが付くのも現実で有るが、何ぼ有給を残しても査定がプラスに成る事は無い。社会の通例でも有る。取る権利を執行しない個人の責任に成る。
 年末には忘年会が盛んで有る。新年に成ると新年会も有る。両方するのは大変な負担と成る。年末は気が揺るんで羽目を外し、問題を犯す社員も多いのか、新年会をする場合も多く成った。酒に酔ってした犯罪を酒のせいには出来無いので有る。大阪の肝心の女性専用列車が朝丈のところも有る。酔って淑女に痴漢をする殿方も居るだろうにで有る。飲酒運転も有る正月の御屠蘇気分の心算でも許され無い。
 事納めの年末最後の日は休む人も多く何処の企業も仕事に成ら無いのが現状で有ろう。特別の理由を付けて終業を早める企業も有る。食堂で茶話会をする事を許す善き企業も実際に有る。
 元旦に成ると多くの人が初詣に出掛ける、電車も終夜運転をして居る。一旦寝無いと年が明けた気には成ら無いと思うので有るが。一旦寝て早起きして暗い内に出掛ければ御来迎を拝む幸運に出会う事も有る京阪沿線に限定すると京都には神社も多いが京都まで脚を伸ばすのは大変でも有る。京都と大阪の中間に在る石清水八幡宮が特に有名で有る、他にも交通安全の成田山不動尊、大阪天満宮や地元の佐太天神宮等数多で有る。神社の御札や御守りや破魔矢は買うのでは無く授かるので有る。正味の原価を聞くと唖然とするところでも有る。物を買って居るのでは無いので有る、信仰の神秘でも有る。
 一年の重大ニュースに何を選ぶかで新聞社の主義主張も分かる。人の思いも様々で有るに各社様々でも有る。早く発表したいところでも有るが未だ一年が終わって居無い段階では、未だ大事件が発生する懼れも有る。勇み足で恥を掻く事態も起こり得る。零時を過ぎてから輪転機を回す訳では無い。正月元旦の朝刊の特集に載る筈では有るが。正月三が日のテレビの番組表で分厚い物と成る。
 新年の迎え方は世界様々で有る。欧米では時計が零時を指した途端に大騒ぎして祝う風習が有るが、日本では昔から通夜の如くに心を禁欲させ清めて新年を迎える風習も有る。既に寝ずに初詣に出掛ける人まで居る。一番乗りの人は福を授かっても二番の人は何も授から無い。神様の授ける福にも定員が有るので有る。全員が幸せには成れ無いので有る。受験生の多くが合格祈願で訪れるが全員が合格すら筈も無い。テレビの公共放送のNHKでも年が明けた途端に態とらしく雰囲気が豹変する。
 多忙で年賀状を出しそびれる人も居る。失礼な事では有るが人の事情も理解しましょう。正月は目出度い事の代表でも有る。夫婦の和合の時でも有る。学校は冬休みで有る。テレビもタレントが夫婦で出演したりで有る。一人者には辛い時期でも有る。鰥夫は正月はテレビ等観ない事で有る。最近は其の日で無いと意味の無い祭日迄土日とく付けて連休にしてしまう風潮が有る。旅行等連休ならではの使い道も有るが計画を立て無いと無為にすごしてしまう結果と成る。9連休の企業も多いがアット言う間に終わってしまうのが現状でも有る。
 年末に神社仏閣に参拝する人も少ない。神仏の御加護にも有効期限が有るので有ろうか。元旦から詣でた人の順番で願いを叶えて行くので有ろうか。賽銭を弾んでも福が買える訳では無いがそう為ざるをえ無い人の心の脆弱性が潜んで居る。




      明けました御目出度う御座居ます。                               心より謹んで新春の御慶びを申し上げます。
      旧年中は色々御世話に成りました、今年も宜しく御願い申し上げます。
      皆さまにとりまして今年も幸多い一年で有ります様に御禱り申し上げます。
      此のサイトを訪れる希少の貴方が至福足らんと御禱り申し上げます。
                             (作成時点)


 学生は冬休みで有る。楽しい勉強三昧で至福の時を過ごして居るが、サラリーマンは正月休みでも雑事は以外と多い。テレビでタレントの楽しい夫婦生活の話を聞かされても精の無い話で有る。一人者には辛い時期で有る。長い正月休みもアット言う間に終わってしまう。初出の日の憂鬱が遣って来る。嫌な年始の挨拶も要る。通常の生活に慣れるのに時間が掛かる。建物も冬の冷気で冷えきってきって暖房を入れても中々暖まら無い。一日無事に済めば、次の日からは通常の生活が始まる。心配する程の事も無いので有る。




 正月休みも過ぎてしまうと、年末年始の話も珍奇では有るが。元旦は色んなけじめの日で有り、目出度い事の代表でも有るが、死での旅の旅の一里塚の考えも有る。目出度くも無しで有る。無駄に人生を送ら無い為にも時間は大切にしましょう。自分も歳老居る事を忘れた学生も多いが、皆年老居るので有る。老人の愚かを漫才のネタにして居る漫才師も年老居る。何時かは万人に二度と明けぬ闇夜が訪れる。人は在りもしない極楽や天国を夢見乍。








          2007−12−29−282−02−02−OSAKA



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