ビクトリア〜愛と復讐の嵐

 クラビット・アリーナが配信して居る、ビクトリア〜愛と復讐の嵐は中南米のテレノベラ(テレビ小説)の第1弾で有る。CS放送のe2スカパー!のスーパー!ドラマTVでも6ヶ月掛けて放映した。BSジャパンでも放映中。DVD−BOX版が4シリーズ販売された。1シリーズ30話DVD10枚にも成る。ストリーミング販売やダウンロード販売も一部行われた。書籍も販売された。テレノベラも当初の人気の割りには売る上げが芳しく無かったのか、其の後のシリーズ放映やDVDの販売が滞って居る。スーパー!ドラマTVでは以前にも中南米のテレノベラを放映して居たが二ヶ国語放送で有った。スペイン語を理解する為には、言語を切り替えて二度観なければ成らない不便が有る。今回は待望の字幕放送で有った。BSジャパンでも放映して居るが、全編放映するには二年以上要する長編で有る。未だ半ばにも達して居無い。
 ドラマの荒筋は無料の予告編の視聴で知る事は出来る。サイトのホームページでもスペイン語と翻訳の両方で読む事も出来る。主題曲の翻訳も載って居る。各シリーズとも無料配信も有る。スペイン語のサイトで無料配信を視聴する事も出来る。勿論日本語字幕は出無い。
 物語は20年前の忌まわしい事件から始まる。ルイサの伯母が病に倒れ、困ったルイサをモンテロ家の長男が医者を呼ぶ事を条件に脅迫して関係を迫り、不幸にも妊娠してしまい、夫との関係を知り妊娠した事に激憤した妻のグラディスに御腹を蹴られ、当主のグレゴリオは伯母の小屋を焼き払ったが其の中には病で床に倒れた伯母が居た。伯母を焼き殺されたショックと腹を蹴られたために流産してしまう。カリホルニアで生活して居たルイサの下に隠し子を抱いたモンテロ家の三姉妹が子供を預けに来た。其の後養女と成ったルイサは莫大な遺産を受け継ぎ名前をビクトリアと名を変え、何不自由無い裕福な生活を送って居た娘に破産したと嘘を吐いて、モンテロ家に使用人として入り込んで復讐を図る物語で有る。其の娘が事も有ろうに復讐の相手のゴンサロの息子アレハンドロと恋に陥ってしまう為に復讐の歯車が狂い始める、運命の糸ば縺れ始める。
 DVDーBOX版のシリーズ4の最終巻に主演のソンヤ・スミス自身のインタビューが収録されて居るソンヤ・スミスはアメリカの女優で有る。インタビューも英語で喋って居るが、育ちが中南米の為にスペイン語も堪能で有る。日本人に似た顔たちが好感を齎して居る。日本初登場と言う事には成って居るが、以前に娘の頃にスカパー!のTVEで観た事が有る。当時超美人と噂さされ其の人で有る。悪い男に襲われ逆に殺してしまい修道院に入れられた娘が妻を亡くして傷心の医者の屋敷にメイドとして住み込む。主人の荒んだ心を癒し最後に愛を得ると言うシンデレラ風の物語でも有った。泣きの演技が白眉で有った。少し歳を取ったとは言え、当時の美貌の面影が。
 ビクトリアと隣の牧場主の恋物語が物語の中心では有る。本人自身も言って居る様に、一番印象的なシーンは、牧場が買える程の大富豪のビクトリアが牧場主を使用人と勘違いして素っ気無い口を利き、激怒した牧場主が生意気な女を担いで邸宅に入るところでも有る。同じ日に隣のモンテロ家の一文無しの使用人で再登場するところで有る。
 印象的なシーンは他にも色々有るが当主のグレゴリオが妻の顔に似て居るカロリーナに好意を持ち始める事で有る。理性的で善人のモンテイロ家の次女の夫のマルティンの早々の死。モンテロ家で唯一幸せな夫婦の愛を奪ってしまう作者の意図とは。夫を失い失意の内に、20年前の生き別れの娘を探し求めるフロレンシア。恋敵の性悪女のルクレシアの自宅での結婚式にデエゴの母の大事な遺品の首飾りを付けてゴンサロと夫婦気取りで出席するビクトリア。ビクトリアがゴンサロ夫婦にスイサで有る事を告げるシーン。当主のグレゴリオに復讐する為丈に戻って来た事を告げるシーン。母と娘の別れ。フロレンシアにルイサで有る事えお告白するビクトリア。フロレンシアと実の娘との泪の出会い。公開遺産相続のどんでん返し。最後は悪人は射殺されたい、刑務所に入れられたり、二組の目出度い結婚式で一応はハッピーエンドに成るが、愛し合うものが各々に結ばれてで有る。最後の最後で毎回主題曲を歌って居る歌手の特別出演で実際に教会で歌う粋な演出で終わる。
 テレノベラは日本では珍しい大人の泣きの演技が随所に現れる。最後がハッピーエンドで終わるのは長編ドラマの鉄則でも有る。全員が幸せに成ら無いと物語が終った気に成ら無いし、長く付き合って呉れた視聴者を裏切る事にも成る。何の不自由の無い母と娘が無一文を装うて使用人に成って入り込み復讐を果すとは日本人には理解しがたいが、日本人が復讐話が好きなのは、法的に公平に裁かれ無かった世の中の理不尽が多かった為で有ろう。
 物語には悪玉と善玉を必要でも有るが、悪玉は当主のグレゴリオと長男で酔っ払いのゴンサロで有るが、フランスから婚約者の伯父が遣って来て段々悪行を続ける。スペインは長年フランスからの侵略戦争に怯えて来たのか、居の果ての中南米迄行っても思わぬところで遺恨が出てしまうのかフランス人の設定で有る。当主のグレゴリも日系の俳優で有る。日本人には馴染みやすい設定でも有る。主演のソンヤ・スミスも日本人に似た顔立ちで有る。世界中に輸出を前提の為か民族的な事迄考慮されて居るのか。





















          2008−01−15−291−01−01−OSAKA



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