玉子

 玉子を一つの篭も盛るなは投資の鉄則でも有る、玉子は価値有るものの象徴でも有る。玉子は病人にとって滋養の有る食べ物として珍重がられて来た。玉子の殻の薄い殻膜が細菌の進入を防ぎ保存が利く。おかずが無くとも玉子一つ有れば御飯のおかず成る。熱い御飯の時は玉子掛けも出来る。玉子焼はプロの料理人の腕の見せどころでも有るが手抜きも出来る。醤油の外に砂糖を一摘み入れる人も多いがシンプルに勝るもの無しで有る。コツは親子丼と同様にあまり掻き混ぜ無い事で有る。掻き混ぜる回数を決めて置くと良い。大阪には苧環蒸しという変な料理も有った。茶碗蒸しに饂飩が入るので有る。茹で玉子も素人が下手に茹でると綺麗に剝け無い。                                 野鳥が増え過ぎうると困った事に成る、被害も出る。しかし、昔の様に鉄砲で駆除が出来無い。文句を言う保護団体も有る。卵を偽卵に置き換えて雛が生まれ無い様にする作戦で有る。幾ら暖めても孵化は為無い。酷い話では有る。昔ドキュメント映画で海鳥の新鮮な玉子を獲る為に今の卵を全部潰して仕舞い新たに産んだ卵を獲ると言うので有る。玉子は高く売れても海鳥は絶滅に追い込まれる。人の身勝手でも有る。海燕の産卵の為の大事な巣を獲って仕舞う酷い話も有る。何度も獲られて血が混じってピンクに染まったりで有る。海がめの玉子も獲られ絶滅に追い込まれた時期も有った。最も人が獲らずとも孵化したばかりの小亀は海鳥の餌食に成る。
 玉子は割れ易い丈に昔から包装には苦労して来た。藁で納豆の様に包んだり、籾殻の中に入れたりで有る。玉子は洗って仕舞うと持ちが悪く成る場合も有る。現代は冷蔵庫の普及で悪い玉子には滅多に出合う事は無いが用心の為、一旦茶碗に割ってから使うべきでも有る。現代の養鶏では無精卵で有るが庭で番で飼えばとうぜん孵化して雛が育つ、普段は弱い鶏も雛を守る為に犬や猫とも闘う。印度等では精力剤として孵化前の卵を茹で玉子として売って居たりで有る。何とも黄身の気味の悪い話でも有る。玉子は完全栄養食でも有る。雛を作る為の全ての栄養素が入って居る。スーパー等ではプラスチックのパックに入れたりダンボール緩衝材を使ったりで割れ難くは成ったが偶に割れて居る。割れて居ると菌が入って腐る場合も有るので注意が必要。
 ロシアに昔から卵型の宝飾が有る。宝石を鏤め家宝にも成る。卵は子孫繁栄の象徴でも有り。価値の象徴でも有るう。映画「我が家の秘宝」にも其の卵型の秘宝が出って来る。ロシアバージョンとアメリカバージョンを別々の女優が務める珍奇な映画では有るが。ロシアバージョンの方が出来が良いのが皮肉でも有っ他た。両方に出て居る真面目な男性が好感で有った。
 イソップ童話に金の玉子を産む鶏の話が出て来る。欲の目が眩む事への戒めでも有る。金色の絵の具を塗って。味の付いた茹でや馬子が会った。真っ黒な温泉玉子も有った。野鳥の卵は奪われ無い様に石ころに似た目立た無い在り来たりの物あ多いが中には変わった色の物も有る。図鑑で調べると大きさや形、色が微妙に違う。養鶏では硬い殻の玉子を産ませる為にカルシウムの補給が重要でも有る。大きな貝殻が吊らくって有るのっ見た事も有る。鼬避けでも有るのか。寝てばかりの家猫も鶏には天敵で有る。猫が赤い顔を為て居る時は注意が必要。
 郭公の様に他の鳥に卵を産み付ける横着な鳥も居る。卵の大きさや形が違っても巣の鳥は気が付か無いのか、大きくて元気な郭公の雛は本来の巣の子を巣から押し出して仕舞う。巣の親は時分より大きく成った郭公が巣立つ迄餌を運び続ける。途中で気が付か無いのが不思議でも有る。犬も虎の子に授乳為たりも為るが。人も偽の卵を抱かせて駆除を行う。鉄砲で猟を為るよりはましでは有るが。
 芸術家の卵は世に数多居れども、登竜門を登って大魚に成るは余りに少ない。誰しも竜に成って天空を飛翔為たいものでは有るが現実は余りに苛酷では有る。色んな文学賞や展覧会も有るが徒労に終る場合が多い。しかし努力為た事は無駄では無い。色々な卵の殻を使って貼り絵風の作品も作れそうで有る。色々遣って見ると面白いかも。工芸品の螺鈿の如くに。
 コロンブスの卵は余りに有名で有る。実際小細工を為なけれ幾ら努力しても卵は立た無い。殻を割ったり塩を使ったり為ると立てる事が出来る。凡人は自分の殻を破って外へ出ることは無い。世間の誰もが正しいと信じて居る通説を正すは異例の勇気が居る。昔の人はドンドンと航海を続けるとやだ地の果てに行き着き滝と成って地獄に落ちるものと思い込み怯えて居たので有る。大地が丸いと裏側の住人は如何して地獄に落ちて仕舞わ無いのかが理解出来無い。地動説も然りで有る、自分を中心に太陽や月や星が何の不都合も無い。自然科学は進歩しても人の心迄には及ンで居無い。精神の世界では世界的に天国や地獄、煉獄の概念が生き付き、多くの画家が視覚的に表現して来た。地獄のイメージが余りに強烈だが天国、極楽浄土のイメージの視覚化が今一つでも有る。仏教の方便が未だに居付いて居る。極楽や地獄、彼の世の話、幽霊や人魂の存在で有る。講釈師では無いがテレビで彼の世の事を見た来たかの様に話す人も居た。嘘も方便と言って詐欺に当ら無い為でも有る。
 卵が先か、鶏が先かと言う議論が有る。神さまが鶏を作ったのなら、先に卵を作ったで有ろう。其の方が遥かに楽くでも有る。進化は突然変異で起こるが大抵は奇形で優れものが現れるは奇跡に近い。白い色の雀が生まれる場合が有る。鳶が鷹の子を生むことは無いが、親より優れた子は産まれて来る。白蛇は神の使いとしてた大切にされる。白い孔雀も少ない丈に見事でも有る。自然界では白色は目立ち天敵の目に付き易く繁殖する事は滅多に無い。産まれた後に獲得した知識や技術は子孫に引き継がれ無い。世代毎に教育を受ける必要が出て来る。家庭や学校での教育の重要性が有る。鉄は熱い内に打ての諺も有る。大人に成ってから勉学を始めても余り効果が上がら無い。外国語は特にそうで有る。
 一つの玉子の中に黄身が二つ入って居る場合も有る。少し大きめの玉子に良く有る。何か得をした様な気分にも成るが量的には其れ程は変わら無い。子供の頃に見た玉子は何故か大きく見えた。スーパー等でパック詰めされて販売されて居る物は規格が有り。特別に大きい物に出会う事は無い。        








          2008−10−15−376−01−01−OSAKA



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