双龍

 晴れた日の青空の白い月を見る時も有る。青空には星が輝いて居るが明る過ぎて見え無い丈で有る。見え無いものが無い物と思い勝ちで有るが在るので有る。真昼で煙突の下から覗くと見えたと言う記録も有る。大気汚染の無かった昔の話では有る。昼間に天体望遠鏡を持ち出すのか危険で有る。太陽を覗いて仕舞って網膜が焼ける為で有る。日食の観測には注意が必要で有る。古代中国で見た事も無い想像上の動物が多数作られた。想像上の麒麟、麒麟麦酒の麒麟は動物園で観る首の長いジラフのキリンとは違う。実存の動物の一部を寄せ集めた動物も居る。二次元的に絵に描かれたのは凄いが三次元的に銅像に成ると何やら不恰好な珍奇も有る。日本人に一番馴染みは龍で有る。西洋にも空想上の生き物は居るが天空を駆ける天馬の如くに珍奇でも有る。龍が何故天に昇れるのか疑問では有るが。竜巻は龍が作られる前から有ったから竜巻を見た人が龍を想像したので有ろう。登竜門の語源にも成って居る山西省の黄河上流の竜門山を切り開いた急流の事、其の難所を登り切った鯉丈が龍に成れたので有る。其の川には大きな鱗の魚が住んで居る、剥がれた鱗を見た人は巨大な生き物が住んで居ると慄いたので有る。昔から巨大な恐竜の化石は有った。漢方薬にも利用された事も有った。巨大な生き物への想像も掻き立てられた。
 日本だは何故か実存の生き物より想像上の龍の方が生命力に溢れて居るのも不思議では有る。虎も良く描かれるが日本には居無い為に人の書いた絵を基に描かれる為何やら猫の如くに見える。十二支に龍が入って居て身近な猫が入って居無いのも不思議では有る。日本人好みの龍は色んな所に画かれて居る、天井かた人々を睨み付けたりで有る。特にデザイン性に優れて居て。昔から貨幣のデザインに描かれ格調の高さを誇って来た。龍の速書きの特技も有った。見て居る間に見事な龍が描かれるので有る。
 彫刻の龍が夜な夜な抜け出して暴れ廻るので実際に鎖に巻かれたりで有る。伝説は伝説を呼ぶ。
 昇り龍は目出度いが四本の見事な龍の彫刻の柱の一本を態と逆に取り付けたりで有る。完璧過ぎると魔が差す為でも有る。
 空想上の鳥の鳳凰は百円銀貨のデザインにも採用されたし、現行の壱萬円札の裏のデザインにも成って居る。十円銅貨のデザインの平等院鳳凰堂の屋根上の鳳凰像が有名。鹿苑寺金閣の屋根の上にも有る。鳳は雄で凰は雌を指し、羽ある生き物の王で有るとされるとか。昭和天皇在位六十年を記念して発行された壱拾萬円金貨の鳳凰のデザインは余り有名。引換券に前金を取ら無かった愚行の為に、引換券自体の価格を狙って長蛇の列を何回も並んだ人は多かったが、実際に引き換えに来た人は全部では無かった。思惑が外れたので有った。商売の教訓でも有る。貨幣の歴史を見て悲しいのは段々粗悪に成って行く事で有る。小判迄金の含量が減らされ鋳直しも有った。百円銀貨の歴史も然りで有る。鳳凰が稲穂に変わり稲穂が桜に変わり、銀貨が白銅貨に変わった。鳳凰の百円硬貨は弐年間丈の発行の為枚数も少なく、今上天皇の当時皇太子時代の成婚記念のイメージも有る。記念硬貨は何度も発行されたが発行枚数が少ない為に箪笥に仕舞われて、巷に流通することは先ず無い。希少価値も発生し古銭店の重要な売り物の一つに成って居る。錆びを落としたく成るが磨いて仕舞うと価値が落ちる場合も有り注意が必要。当然昔の鳳凰の百円銀貨も使えるが、自動販売機で認識され無い可能性は有る。補助貨幣の硬貨には使用枚数制限が有る。数えるのに時間が掛かり故意に営業妨害が出来る為でも有る。勿論貨幣計数器の置かれて居る銀行や郵便局では構わ無い。賽銭泥棒と間違えられるのを嫌って溜まって困る人も居る。発行枚数の少ない現行硬貨も高値で売れる可能性っも有るが時間を浪費する事に成る。銀行も嫌う客には成らぬ事で有る。
 龍の図案は旧の金貨や銀貨で裏を飾る気品高い図案に成って居た。銀貨は金貨と違って古銭に興味の有る庶民にも手に入り易い。一円銀貨や貿易銀等は見事な美品でも金貨と違ってそんなに高価では無い。銀貨は金貨と違って保存が悪いと錆びるので注意が必要。一頭の龍でも凄いが縁起物として双龍も有る。雌を争っての雄同士の戦いははたまた雌雄の和合か。映画「マティーナの海」に希臘神話風の逸話の一節が登場する。龍を連想させる巨大な海獣がとぐろを巻く話が出て来る。遺伝子の中に恐竜時代の恐怖が書き込まれて居るので有ろう。龍に対する恐怖と畏敬の念も有る。人の脳の中には未だ爬虫類時代の脳が残って居ると言う学者も居る。戦争や紛争で敵を倒す事が栄誉と成るの攻撃性を抑制し難い。鰐やコモドドラゴンは獰猛で恐竜を連想させ恐怖を感じるが、飼い主の顔色を矢鱈気に為る犬より尊厳を感じて仕舞うのも不思議でも有る。ゾウガメと言う名の諸島が有る。ガラパゴス諸島で有る。ダーウインに進化を考えさせた諸島でも有る。海を泳いで渡れぬ生き物間に特異な差異が発生した。イグアナも独自の進化を遂げて居る。人との接触が無かった為に人を恐れ無い不可思議も有る。
















          2008−10−20−378−01−01−OSAKA



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