CPUの退化

 生物の進化の語義の中には退化も含まれる、退化も進化の一部で有るので有る。機器の進歩に進化と言う言葉を使って仕舞う事に抵抗を感じる人も多い。退化を連想させる為でも有る。大きな真空管のラジオの様な水晶時計が腕時計に成った。携帯電話で撮影が出来たり、インターネットが出来たり、テレビが観れたりで有る。便利では有るが必須では無い。パソコンの進化はCPUの進化でも有る。パソコンのCPUの進化の歴史を記載する為には一冊の本が書けそうで有る。パソコンショップで買えるCPUの種類も又数多で有る。CPUが大きく進化する度にソケットも替わりチップセットも変わりマザーボードも変わる、メモリーの種類も変わる場合も有る。CPUのクロックはドンドンと上がって行くものと思って居たら発熱の問題等で今ではコアの数を増やす事で高速処理を実現為て居る。業務用のワークステーション用やサーバー用のCPUには新鋭のアーキテクチャーを採用した高性能CPUが作られて居るが市販のソフトと互換性が無い。業務用のWindowsも有るが一般の市販のソフトは動か無い。其れ様のソフトを特別に購入する必要が有る。業務用のソフトは高価で有る。互換性を保ち乍の進化の必要が有る。CPUはインテルの独占市場を阻んで居るAMD等の存在は特筆に価する。
 一般のパソコン以外にも互換性を保ち乍ワークステーションやサーバー用のCPUが有る。インターネット網の発達でサーバー用の大きな市場が有る。24時間連続稼動の苛酷な作動環境が要求される。CPUを複数装備出来るサーバー用マザーボードも有る。互換性が有る為市販のOSやソフトが作動する。インテルではXeonのCPUが有る。AMDではOpteron等が有る。市販の多くのOSが2CPUをサポートするコアの数には関係が無い。
 CPUの性能に由って値段が変わるのは当然では有るが。コストパホーマンスを考慮して使用目的に合わせて選ぶべきで有る。インターネットやワープロを主に使用するので有れば高価な最高性能の物を購入する必要は無い。サーバーでもアクセス数が問題で有る。高性能なCPUは発熱も多く消費電力も多い、騒音も高い。
 インテルからXeonの5500シリーズが発売に成る。Core i7同じアーキテクチャーで有るが2CPUでWindows Vista等のOSが使える。64ビット版も当然走る。サーバー用のマザーボードの中には4CPUの物も有るが通常のOSではサポート為無い、専用のサーバー用のOSが必要でも有る、可也高価でも有る。
 日本の企業もCPUの開発に関与した事が有る、優れたものを発売したが互換性と特許侵害の板挟みで撤退を余儀無くされて仕舞った。全く新しいアーキテクチャーを開発しても市販のソフトが動かなければ埒が開か無いので有る。コアの数が増えても其れ程高速には成ら無い、ソフト自体がマルチコアに未だ多くが対応して居無い為でも有る。同じCPUでもクロック数の高いものは可也高価でも有る。CPUの殆んどが64ビット対応に成って居るのに64ビット版のOSの売れも悪いし、64ビット版のソフトも少ない。
 3月の末にXeon 5500発表が有ったが5月の時点では未だ予約の段階で発売されて居無い。サーバーの老舗のTYANやSUPERMICROも発表して居るがサーバー専用で一般PCとの兼用は顧慮して居無い様にも思えた。パソコン雑誌で以前はサーバー用の高性能マザーボードの特集もして居たが最近はゲーム機以外では必要性が無く成ったのか対象外で有る。オンボードで音響端子の無い物迄有る。USBスピーカーが使える為に事は足りるが。
 アップルは逸早くMac ProでXeon E5520を1〜2個搭載した標準機種に既に発売。より高速な機種にカスタマイズ可能。OSはMac OS X Leopardがインストール済で有るが、Boot Camp機能を使う事でWindows Vistaもインストール出来る。Mac OSを使い乍Windowsも使える。両方同時に使う為には別途専用ソフトが必要。E5400に比べてTurbo Boost機能やHyper−Threading等の高機能が使える、各コアで2スレッドが使える。OSからは最大16個のCPUが有るかの如くに見える。
 生物の進化は徐々に進むので無く或る時期に急激に進む様で有る。首の短いキリンの化石が見付ら無い優れたアーキテクチャーを開発した企業の多くが買収や統合でCPUの市場から名を消して仕舞った。OS自体も肥大化為より高速なCPUが必要に成る。Windows NTが他のCPUのOSの開発を中止して仕舞ったのも一員で有る。優れたものが必ずしも繁栄しない現実が有る。生物界でも外来生物が繁栄する事例は多い、ザリガニやブラックバス、西洋蒲公英の例も有る。CPUがより高いレベルに進化する為には新しいアーキテクチャーが必須で有るが互換性が進化を阻んで居る。コアの数が増えて処理は高速に処理で出来る様に成ったが限界が有る。
 電卓は瞬時に計算出来るが人が入力出来るスピードは余りに遅い、殆んどが入力待ちの状態でも有る。CPUの進化に必要性が無く成りつつ有る昨今では有る。ゲーム用に高速性の需要の多いグラフィックカード等は遥かに進化が進んで低価格品でも高速に成って居る。空想上の生物の龍は天空を自由自在に天翔けるが誰一人何故空が飛べるのか詮索しようとはしないが。実在の生物以上に生命感に溢れて居る。
 メモリー部門では大躍進の日本企業が新たにCPUの市場に参入するは不可能に近い、互換性と特許侵害が阻んで居る。莫大な研究費を使っても売れる保証が皆無で有る。家電用のLSIでは健闘して居る。此れ以上の進化が必要無いと思い出すと直ぐに退化が始まる、天空を飛べた鳥が飛ぶのを已めて仕舞った事例は有る。
 Windows 7の新バージョンが発表された製品候補版(RC版)も公開。Windowsがバージョンアップの度にCPUの高速性が必要に成る。非対応では動か無い周辺機器も出て来る。RC版は無料で手に入る場合も有るが期限付きで有る。作動を検証するのが目的で、評価版を手に入れた人ほ殆んどが新発売後にバージョンアップを図る為メーカーの損には成ら無いが、只程は高い物は無いと言う教訓も有る。
 2001年はもう昔に成って仕舞ったが映画「2001年宇宙の旅」に出て来るHALの様なコンピューターの出現は夢の又夢の如くでも有る。CPUの更なる進化が必要か、OSの更なる進化が必要か。日本企業もゲーム機器用のCPUでは革新的なアーキテクチャーの高性能CPUを開発して居るがパソコン用のソフトとの互換性が無い。コマンドプロンプトをMSーDOSと思って居る人も多い。MS−DOS風のWindowsのプログラムで有る。コマンドの入力で機械と対話出来る。Windowsのプログラムもオープションを付けて起動出来る利便性が有る。障害者用に音声入出用のシステムも実際に有る。機械との対話も不可能では無い。





          2009−05−10−411−02−02−OSAKA



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