三重苦

 三重苦といってもヘレン・ケラー女史の話しでは無い。日本は二つの大きな未曾有の大きな危機に遭遇して居る。サブプライムローンの破綻に因る米国の金融恐慌で有る。対岸の火事と思って居たら、日本の輸出大企業の売り上げ不振で赤字決算が目白押しで、株の暴落、投資信託の基準価格の暴落、外貨預金の金利の低下等々で家計は火の車でも有る。派遣労働者の契約の打ち切りや、解雇。内定の取り消し迄有る。春闘で賃上げを見送った企業迄有る。企業の収益が落ちれば納税も落ちる。経済対策も打ち出たれ下げ止まり感は有るが。今は選挙が控えて消費税率の引き上げを言い出す政治家も少ないが。経済対策の一つの定額給付金の12000円を貰った。12000円をターゲットにした商品も多く発売された。
 もう一つの危機は豚のインフルエンザが突然変異して人にうつる様に成った、新型インフルエンザの疫病の感染で有る。インフルエンザは通常の風邪と違って高熱が出て下痢が伴う場合も有る。マスクを着けるのが嫌いな人も多い、犯人を連想させるイメージも有る。業務用のフィルターマスク迄既に入荷が遅れる事態に成って仕舞った。満員の電車でも感染者と出会う確率は低い、感染の疑いの有る人が人にうつさ無い様に着けるのが基本。鳥インフルエンザ程には毒性が強く無い為か当初よりは防疫の規制が若干緩く成った。学校の休校やコンサートの中止や修学旅行のキャンセル等経済的には逆風でも有る。観光地や繁華街も閑古鳥が鳴く事に成る。発熱して病院に行ったら診察を断られたりで有る。保健所等の発熱相談窓口で相談しなければ成ら無い異常事態でも有る。下痢を伴って居る場合は其処へ行くのも大変で有る。就職活動もマスク地着用ではイメージが悪い。
 間も無く誰もが憂鬱に成る、梅雨時が遣って来る。長雨で百年に一度の洪水も起こる時も有る。長生きすれば未曾有の天変地異に出会う機会も有る。又、食べ物が腐たり黴が生えたりで食中毒の季節でも有る。晴耕雨読の悠々自適の老人は読書に耽けれる季節でも有る。雨は此の世の塵芥を流して呉れるので好きな人も多い。初夏の深緑が更に映える季節でも有る。蓮の葉に揺れる水玉に揺れる人の心に譬える人も居る。葉は水玉に洗われる自浄作用が有る。
 憂鬱な裁判員制度も始まる、殆んどの人は自分は当ら無いと勝手に思い込んで暢気で有る。籤で決まるので前もって勉強しようと思う人は皆無で有る。当ってから大慌てで俄か勉強で有る。為たい人が優先的に選ばれる制度では無い。資格試験も有る訳では無い。日当や交通費は出るし公休扱いに為る企業も有るが。学歴には関係無く籤で決まる珍奇が有る。恰も良い制度で有るかの如くに宣伝するマスコミの陳腐も有る。為たい人丈が籤に当たれば良い制度に違い無い。今年当った人は三重苦で有る。天下に悪法は世に数多有れど、消費税や生類憐みの令や徴兵制度に並ぶ悪法でも有る。兵役を逃れる為に賄賂、袖の下が飛び交った昔の例も有る。厭々兵役に駆り出され、敗戦後は戦犯で裁かれ牢屋に入れられたりで有る。当時上官の命令に逆らう事等有り得無かったので有る。上官は兵隊を殴ると己の手が痛いので兵隊同士を殴らせたりで有る。無理矢理裁判員制度に素人を参加させて置き乍、秘密を漏洩すると守秘義務違反の犯罪人扱いで裁かれる立場に変わる、牢屋に入れられるので有る。
 多くの日本人は日本語は世界の言語の中でも特異で難解で有ると思い込んで仕舞って居るが、流暢に話す外国人も多い。語学とは関係の無い相撲界でも外国人の関取が日本人と変わら無い会話が出来る人も意外と居る。必ずしも日本語は難解で無いので有る。中国語は同じ漢字で漢文は読める人は多いし理解が早い筈も発音が特に難解で有る。英語も試験の為の文法は多くの学生は良く勉強するが発音が難解の為に幼児番組のセサミ・ストリートが聞き取れ無い。何年も学校で教育を受け乍、其の恩恵を受けえる段階に迄には至って居無い。報われ無い苦労をして来た事に成る。昔は洋行の出来る人は可也裕福な名家の人に限られたが最近では海外旅行も珍しくは無い。字幕を付けて日本で公開される洋画も多いが、字幕が気に成って語学の勉強には成って来無かった。序幕無しでドラマが楽しめる段階に迄に達する事が苦学生には最低限必要でも有る。西語の方がローマ字に近く日本人には聞き取り易い、高校時代に選択の余地を与えなかった教育の罪は余りに大きい。YouTube等では外国のテレビドラマの投稿も多い。映画とは一味違う庶民の生活を垣間見る事が出来る。
 インターネットでは海外の有料サイトの登録して閲覧もクレジットカード一枚有れば簡単に出来るが解約に注意も居る。アクセス出来無く成ったのは良いが課金され続ける悲劇も有る。言葉が壁に成って巧く解約出来無い為でも有る。サイト丈で無くクレジット会社に解約要請が必要な場合も有る。世に憂鬱の種は尽き無い。日本は映像貧国でも有る。アダルトビデオは巷に溢れ返って居るが買うのが恥ずかしい為にインターネットでのダウンロード販売が盛んで有るが、ダウンロードしたパソコンでしか再生出来なかったり、OSのバージョンアップで再生出来無く成る危惧も有る。ユーザー登録を解約すると観れ無く成る等制限が多い、ライセンスキーが必要な場合も有る。著作権の問題も有る。パソコンが壊れると大損でも有る。パソコンは滅多に壊れ無いがスイッチも入ら無い不具合やBIOSも立ち上がら無い不具合やOSの立ち上がら無い不具合は実際に有る。マザーボードやCPUを取り替えても元のOSが立ち上がって仕舞う珍奇も有るが。ライセンスの認証の必要な場合は有るが。インターネットは一昔前は一部にマニアのもの有ったが現代では最早必須の存在でも有る。其の便利さは特筆に価するが不都合も色々有る。IDやパスワード等の暗誦番号は憶えて置くべきもので有るが数が増えると覚え切れ無い、結局帳面に控えて置く結果に成る。銀行や証券会社の合併統合も進み、システムも統合されログイン画面も替わった。IDとパスワードを忘れると最悪の事態に成る。書類を郵送して教えてもらう方法は有るが日日も手間も掛かる有料サイトではアクセスが出来無くても課金される悲劇も有る。迷惑メールも増えてくると憂鬱な世界でも有る。メールアドレスの登録を変更するも数が多く成ると面倒でも有る。パソコンが或る日突然起動しない不具合は多い。電源す入ら無い不具合すら有る。壊れる前に前兆が現れる場合も有る。突然強制的にシャットダウンが掛かる場合も有る。廃熱が悪いと起こる場合も有るが。
 西洋の中世は太陽の活動が弱く、気温も低く慢性的な飢餓も有った。ペストやコレラの疫病も流行ったの有る。何やら今年の災難の様でも有る。病人の出た家は家具まで焼かれたりで有る。日食や彗星にも怯えたので有る。人は宗教に救いを求め教会の権力が高く成り、魔女裁判等の例の様に罪の無い女性まで裁判に掛けたので有る。身近な人の密告を恐れて災いが過ぎ去るのを祈て居る真似をしたので有る。
 大阪電車は今だに女性専用列車なる珍奇なものが走って居る。未だに痴漢が減ら無いのか、もう已めようと言い出す淑女や紳士も皆無で有る。恥晒しな話しで有る。間違って跳ひ乗って仕舞ったら痴漢扱いでも有る。女性専用列車では男子の視線を気にする事無く赤子に授乳は出来るが、吾が子に母乳を与えようとしない罰当りな母者も多い。
 パソコンのOSのWindowsがバージョンアップの予定が有る。Windows 7 RC(製品候補版)の評価コピーが只でダウンロード出来る、使用期限の制限が付いて居る。期限が来る前に製品をインストールする必要が有る。使用期限が近付くと警告と強制的にシャットダウンが掛かる。只程怖いものは無いと言う教訓も有る。パソコン用ソフトは際限無くコピーが出来る為、使用する権利丈を買って居るので有る。当然改造も出来無いブラックボックスの世界でも有る。自分の物には成ら無い。多くの企業では未だにWindows XPを使用して居る場合も多いがSP3(サービスパック)をインストールしないと最新のソフトのインストールも出来無い、全社のパソコンをVistaにバージョンアップを図る企業まで有る。間も無くWindows 7が発売に成る此の時期にで有る。全社のパソコンのOSのバージョンアップをするには可也の経費が掛かる、企業も三重苦で有る。OSのバージョンアップで使え無く成る周辺機器も出て来る。ドライバーのバージョンアップで解決する場合も有るが、パソコン自体の買い替えの必要も出て来る。Windows 7は新しい機能も数多く追加され、見た目も綺麗では有るがカーネル本体の進化は素人には判ら無い。一部日本語に多いシフトJISの表示の不具合が出るブラウザも実際に有ったが改善が観られる、評価に値する部分では有る。64ビット版のOSも既に発売されて久しいが64ビット化が進んで居無い、優れたものが市場に受け入れられ無い憂鬱が有る。ドライバーの完備でXPの64ビット版の様に買って臍を噛む事は最早無い。









          2009−05−25−413−01−01−OSAKA



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