アナスタシア

 アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァはロシア帝国ロマノフ朝の皇族、ニコライ2世とアレクサンドラ皇后の第4皇女。1918年に処刑隊に銃殺されたが政府が「皇帝は処刑されたが、家族は安全な場所に居る」と嘘の公式発表した事から、生き延びたとの風評がたち、実際何人もの偽のアナスタシアが名乗り出た。其れらの事実を下に幾つかの映画やアニメが作られた。ディズニーも作って居るし、子供向けのテレビアニメやドラマ等も有る。1997のアニメは20thフォックス社の製作では有るがディズニー風でディズニーの作と思って居る人も多い。












 アメリカはヨーロッパの国に比べて歴史が浅く、荘厳華麗な王朝文化に憧れる人も多いのか、皇女伝説物語や皇太子妃物語が多く作られて居る。アナスタシア皇女伝説も其の一つで有る。アニメのアナスタシア(1997)は追想1956のリメーク版でも有る。アナスタシア皇女にはミステリアスな部分が多く生き延びたのではと風評もたった。ロマノフ家の遺産を狙ってアナスタシア皇女の偽者が何人も名乗り出たりである。此のアニメも記憶喪失の孤児をアナスタシア皇女に仕立てて褒美を狙った詐欺師の物語で有る。喧嘩ばかりの男女が次第に引かれる恋愛映画の典型でも有る。教えて居無い事迄思い出して仕舞い、本物の皇女ではないかと思い始める。何度か愛を告白しかける場面も有るが出来無い大人の切ない恋物語でも有る。皇太后との再会が物語りの山場では有るが、特別注文の唯一無二のオルゴールが効果的に登場する。ペンダント型のオルゴールの鍵が血族の証明に成って居る。ハッピーエンドで終わる筈が、巨万富や名声よりもっと大事な物に気が付くところが此のアニメの主題でも有る。偽者が横行する社会に対する皮肉か。怪しげな妖術を使う善人を装った宗教家への忠告か、革新の名に扇動され庶民の生活を忘れた政治家への戒めか。

 20thフォックス社はユニークな優れた映画のDVDを多数販売して居るが、著作権問題が厳しく、YouTube等でもブロックされたり削除された物も多い。テレビの画面を其の侭撮影した様な低画質の投稿作品も有る。スペイン語に吹き替えた物なら観る事が出来る可能性は有るが。スペイン語吹き替えにはメキシコ版とスペイン版の二種類が存在する、言語の若干の方言で微妙な違いが有る。メキシコ版のアナスタシア役はテレビドラマでも有名な歌手のタリアが担当して居るが、日本ではYouTube等で断片的でしか観る事も無い。中には意図的にか左右が逆の動画も有る。主題曲の歌詞も若干の違いが有りか。日本語の吹き替え版の歌とと日本語字幕の歌詞と若干の違いが有りか。
 此のアニメはDVDの他に名作映画完全セリフ集の書籍も販売されて居る。比較的初級の英語の為に学生には魅力的な教材に成る。外国の歌は聞き取り難いが歌詞専用のサイトも多くインターネットで調べる事も出来る。












































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