生命の不思議

 生命の七不思議に想いを巡らせてて居ると尽きる事が無い。森羅万象の不可思議な出来事も其れを見る人が居ての話で在る。如何に感動的な自然現象も見る人が居無ければ始まら無い。
 一番目の不思議は此の地球に生命が発生した事で有る。其れは偶然なのか、宇宙の何処にでも起こる必然なのか、必然なら我が銀河系宇宙は生命に満ち満ち溢れて居る道理の筈で有るが。未だ生命の痕跡すら発見出来て居無い、此の地球に一度でも宇宙人が遣って来たと言う、痕跡すらも無いのに、私は宇宙人に会ったとテレビで公然と言う人も居る。夢と現実を混同して居るので有ろう。此の銀河系宇宙には生命体が他に無くとも大宇宙には生命体は可也の数の筈で有るが、大宇宙は余りに広く出会う事は皆無で有る。一般人は其の様な夢みたいな事を夢みず、人の膝の上で安心しきって寝て居る猫にももっと想いを馳せるべきで有ろう。
 二番目の不思議は自分が生まれて来たと言う事実で有る、そしてやがて死すべき運命を背負って居ると言う真実で有る。全ては生きて居ての話で有る。生きて居る事自体が奇跡で有り、感動で有る。生まれ、成長し、結婚し子供を儲ける事自体が生命の不思議で有る。世界中の栄光を手に入れ、神の如き地位に就いても死んでしまっては終わりで有る。代わりの人は履いて捨てる程居るので有る。死んでから名を上げても始まら無いので有る。しかし世俗では死に急ぐ人も多い。昔から彼の世での逢瀬を夢見て心中をする男女も多い。彼の世等無いとすれば余りに悲惨でも有る。分けの分から無い犯罪に手を染め一生を棒に振る若者も多い。自爆テロや戦争をを認める神が居るとでも言うので有ろうか。
 三番目の不思議は生命進化で有る。物でしか無い、アミノ酸や蛋白質は人も作れるがそれらを混ぜ合わせた丈では生命は発生し無い、地球誕生の初期に偶然の積み重ねの中から奇跡が生まれたので有ろう。進化する生命体、其のしたたかな生命こそが不思議で有る。神経を持た無い植物も葉や花の形を大きく変え進化を遂げたので有る。各個体自身は将来如何進化するかは知ら無かったので有る。地球の歴史の中では幾度と無く生命の絶滅に繋がる様な大異変が在った。時には巨大隕石が飛来したので有る。大地震が有り火山の大噴火が有り、大洪水が有り、氷河期が有ったので有る。其の度に多くの種が絶滅したので有る。其の環境の激烈な変動にも適応出来る様に進化して強かに生き延びて来たので有る。現代の地球に迫る生物絶滅の脅威は以外にも人類自ら作り出した核兵器に因る核戦争に因る絶滅の危機で有る。生命進化の歴史の中で自らの作り出した物で絶滅した生物は未だかって居無い。胎児の発生初期に生命進化の過程を其の儘に成長を続けるそうな。一時期に人の胎児にも尾っぽが有るそうな。人の脳には爬虫類時代の脳が残って居るそうな。其の原始的な脳が時々悪さをそうな。戦争が絶え無いのは其のせいでも有る。
 四番目のの不思議は弱肉強食の世界で有る。強い物が弱い物を食べるので有る。殺さ無いと生きて行け無い運命を背負って居るので有る。どれだけ多くの人が魚や鶏、豚や牛に感謝の気持ちを抱いて居るので在ろうか。其れらの犠牲の上に人類の繁栄が成り立って居る。鯨を殺すのは可愛そうと非難する外国人も多い。牛や豚なら良いとでも言うので在ろうか。小麦や米、トウモロコシ等の穀物も植物の大事な種子で有り、其れを人は食べてしまうので有る。動物の世界は過酷で有る、体力が衰弱すると餌が取れ無く成ります、餌が獲れ無いと益々体力が衰弱するので有る。我々の眼には元気な犬や猫や小鳥しか目に付か無いので有る。病気の動物は強い動物の餌に成ってしまったり。草葉の陰でじっとして居るので有ろう。
 五番目の不思議は昆虫の変態で有る。醜い毛虫が繭を作り、蛹と成り。やがて此の世の物とは思え無い綺麗な蝶に変身するので有る。蛹の皮の内部では信じられ無い現象が。毛虫の体を構成して居た内蔵が一旦解けて再び蝶の内臓に作り変わるので有る。此の世の奇跡でも有る。人は昆虫を虫けらとして毛嫌いするが、昆虫も最先端の進化を遂げた高等動物なので有る。昆虫の中には害虫も多く、如何に人類が進化の中で昆虫に悩まされて来たかが分かります。其の憎き昆虫を食べて呉れる益虫の筈の蜘蛛も人にとっては悪魔的存在でも有る。遺伝子の中にかっての恐怖が組み込まれてしまって居るので有ろう。掌程の大きな毒蜘蛛を愛玩動物にして居て、其の毒蜘蛛が逃げ出し、大騒動を起こした外国人も居る。
 六晩目の不思議は闇夜の蝙蝠で有る。鼠に似た生き物が空を飛翔する丈でも驚異では有るが、闇夜でも空を飛べるのには不思議で有る。自分自ら発信した超音波の反射を聞き分けて物の存在を認識して居るので有る。鯨や海豚も同様の能力を持って居る。吸血蝙蝠が実際に居たりした、何やら悪魔的な存在でも有る。天井にぶら下り乍の生活、子育てで有る。天地が逆の生活で有る。哺乳類が空を飛翔する迄に進化をとげるたのは驚異でも有る。進化はじょじょに進化するので無く、階段状に有る時期に急激に進化が進むので有ろうか、進化の途中の不完全な生物の化石が見付から無いのも不思議で有る。首の短いキリンの化石も見付かっても良さそうなのに中々見付かりません。大きな天変地異の後の環境の変化が進化を促すので有ろう。夜の蝙蝠の鳴き声が人に聞こえ無いのは幸いで有る。そうで無かったら夜も静かに寝れ無い
 七番目の不思議は鳥の渡りで有る。鳥は恐竜から進化したと言う説を称える学者も居る。脚を見て居る限り恐竜に近い、鱗の様にも見える。烏や鳩の様に、都会に住み付く鳥も居るが、渡りをする渡り鳥も多い。南方に渡って冬を越す渡り鳥も居れば、冬を日本で過ごす為に渡って来る渡り鳥も居る。不思議なのは、日本で生まれた若鶏が南方に初めて渡る時に、本能的に此れから行く場所が分かる事で有る。経験の有る歳取った鳥が先導するのでは無いので有る。雁が連なって渡るのを見て誤解をする人も多い、先頭の鳥が仲間を導いて居るかの如きに見えるが先頭は順次交代して居るので有る。個々が方向を間違え無いので有る。燕が同じ家に戻って来たりして、其の記憶力は驚異で有る。
 生命の七不思議に想いを馳せ。生命の尊厳を肝に命じ、無益な殺生は止めましょう。同じ種同士では、死に至るまでは戦わ無いのが生物の掟、共食いはしないので有る。されど人類は殺人を繰り返し、戦争を繰り返すので有る。


              2006−01−08−88−OSAKA



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