自然淘汰の怪



 欧米の人は未だにダ―ウインの進化論に懐疑的な人が多い。確かに偶に奇形児は産まれて来る。己は兄弟姉妹や父母や祖父母に似て居る。されど、今いる生物より優れた生物が偶然丈で生まれて来る事が理解出来ない。
 『犬も歩けば棒に当る』と言う諺が有る。犬が棒みたいなしょうもないものに、怯え唸り、牙を剝き、吠え猛ぶを知ら無い人には理解押し難い諺でも有る。棒に当る事を自分勝手に幸運の女神にでも会えるかの如きに解釈して仕舞う。犬は棒の恐怖を5千年もの時をかけて遺伝子に書き込んだ事に成る。ガラパゴスのイグワナは観光客が近づいても逃げたりし無い。南海の孤島で人との接触が無かった。