痴漢と尿垂れ女

 この大阪に女性専用車両成る電車が実際に走って居ます。如何に痴漢の逮捕件数が多かったかが連想されます、世界に恥さらしでも有る。世の殿方は何も思わ無いので有ろうか。通勤ラッシュ時には慌てて飛び乗り、廻りが女性ばかりの異常さと怪訝な視線で、大抵の殿方は間違いに気が付き恥ずかしい思いを致すので有った。罪な話で有る。間違いは誰にでも有る物なので有るが。
 一二三は良い形の女の御尻を見ると、悪意は無けれどつい触ってしまうので有った。痴漢で有る事には変わりが無いが、病気で有った。或る日の事、慌てて女性専用車両に間違って飛び乗った事すら気付がず良い形の御尻につい触ってしまって居った、女の顔は見なかったので有る。
 女は突然「痴漢」と大声で叫び喚いた「私も触って居るのを見ました」と偶然に乗り合わせて居った婦人警察官に痴漢の現行犯逮捕されそうに成った。引き擦り降ろされ駅では忽ち人集りが。
「あんた、又うちの御尻と間違えて他の女の御尻を触ってしまったんか」変な女が夫婦みたいな事を突然言い出した。幼馴染の和美で有った。
「家の主人はうちの御尻を触りたがって困ってますねん。あんた堪忍したって、あんたも謝りんかいな」 女は平謝りで有った。「この阿呆たれ」一二三をひぱたいてしまう女。
「あんあは子供の頃の癖が未だ直って無いんやね」「御前は尿垂ればかりして居ったではないか」
 女の御蔭で如何やら逮捕されずに済んだ、許して貰ったので有る。痴漢で逮捕された事が会社にしれたら解雇もので有った。末代までの恥さらしでも有った処で有る。
 其の幼馴染の変な女、和美が助けた事を鼻に掛け押し掛けて来てしまった。
「うちの御尻なら何ぼでも触らせて上げるよって、仲良うしょうな」遠慮の無い女で有った。
 女は警察に捕まる所を助けた事を鼻に掛け如何やら遣りたい放題したいらしい。
「汚な、掃除もせんと、これでは一生結婚も出来んのも無理は無いわ」
 或る夜の事、女が風呂で裸で髪を洗って居るのを覗き見してしまった男は抑制出来無く成り、風呂に入り込んで後ろから犯してしまった。犯された拍子に尿が出てしまい、女は恥ずかしい思いをした。
「今何をしよったんじゃ、うち等夫婦に成ってしもうたんか」変な事に成ってしもうたので有る。
 或る日の事、川で溺れて居った猫を和美は助けて走って帰って来た。
「あんた大変や、猫が溺れてしもうた」水を嫌う猫は滅多に川には近付かぬものが。猫は最初虫の息で有ったが次第に元気に成り大事には至ら無かったが、以後其の野良猫は家に居付いてしまった。
 或る日の事、掃除と洗濯で疲れた女は座敷の真ん中でスカートの裾を乱した儘、大の字に成って昼寝をして居ったら、何時もの様に猫も御腹の上に乗って昼寝をしだした。
 一二三の母親が知り合いの葬式の返りに憚りを借りに立ち寄って女のはしたないかっこを見てしまった「これ娘、こんな処で何をして居る」「洗濯に疲れて一寸横に」
「一二三の汚れたパンツも嫌がらずに洗って居るのか、もう夫婦に成ってしまった気に成って居るのか」 女は緊張の余か一二三の母親の前でついおならをしてしまい恥ずかしがった。
「はしたない女子じゃ」御尻をたたかれてしもうた。
「まあ良い、見たとこ元気で何よりじゃ、少し位、下品でないと女子はやや子等生めん」
 女は急にモジモジしだした。
「如何しよった、今度は尿か、こんな所で尿垂れするで無い、早よう便所にいきよし」「御免なさい」
「わて迄我慢出来ん様に成ってしもうた」母の芳江も歳で有った、喪服の裾を捲くて朝顔に立って尿を放き乍。
「わても歳いって、急に尿が近こう成ってしまって、我慢が出来ん様に成ってしもうた。其方は未だ若いのにな、一二三と夫婦に成りたいのか。そんなにやや子が欲しいのんか、わてが寝込んだ時には下の世話も嫌がらずにして呉れるのんか」
 夕食後御茶碗を洗って居ったら雄猫が足に纏わり付いて甘えるので有った。
「こら、さっき餌を上げたやろに」男も遣って来て、何時もの様に和美の御尻を撫でるので有った。
「御乳は触りたくは無いのか、接吻はしたくは無いのんか」
「たまには尿を引っ掛けて上げよか」「なんてはしたない事を言い出し居るか」
「女子はたまにははしたない事もせんとやや子等生めぬとは、あんたのお袋さんが言ったのよ」
「母が来たのか」
「鼻水が落ちそう、あんたかんで」女は子供の様に甘えた。
「如何した、悪さがしたくて、尿まで我慢して居るのか」スカートの前を弄ってしまう女。
 男が接吻した拍子に我慢して居たものが迸りで手しまったから恥ずかしい事に、女は恥ずかしさの余放心状態であった。男は女を寝間へ連れて行き夫婦の交わりをしてしもうたので有る。猫は台所の尿の水溜りの匂を一寸嗅いで御外へ出て行ってしまった。女のよがり声が外の猫に迄聞こえるので有った。
 朝に成って。一二三は散々叱られてしもうた。
「阿呆、呆け、其方は御尻にしか興味が無い物と思って居たら、あんな悪さをし居って、誰にも言うで無いぞ、うち恥ずかしくて御外が歩け無い」
 やがて、女にやや子が出来。二人は夫婦に成った。夫の一二三の御尻の触りたがりは結婚しても直ら無かった。和美が一生我慢しなければ成らなかった事の一つでも有る。猫好きの和美は猫の睾丸を弄んでは猫を困らせて居った。男の子が出来ても相変わらずで有った。



            2006−06−04−132−01−OSAKA



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