洲の葦原の説法

 太古の昔から、大淀の河の流れは留まる事も涸れる事も知らず、時には大水が出て、河の主の大真鯉も大鯰も、大台湾泥鰌も流されまいと岸に身を寄せ呆気無く人の餌食に成るので有った。大阪を守る堤防の役割は甚大で有る、決壊でもすれば浪速の町中が大洪水で有る。大淀の左岸には大きな洲(しま)が在り、蘆(よし)が自生して居った、蘆の髄より天井を覗くの彼の蘆で有る。昔は蘆を刈って、風呂の燃料にもして居った物で有る。太郎の母も夫を亡くして悲しみの余り寝られぬ日が何日も続いた時に、思いっきり蘆刈りをして汗を流して疲れ果てやっと不眠の地獄から救われた。
 花子の家と太郎の家は遠い親戚で法事の日には何時も遊びに来て居ったので有る。花子は緊張の為かそんな日に限って座敷で尿垂れをしでかしてはべそを掻いて居ったので有る。太郎は大きく成ったらお嫁に貰ってあげると言っては慰めて居ったので有った。「本真か、うちが太郎ちゃんのお嫁さんに成るのんか」
 或る法事の日に太郎の父と花子の父は真昼間から酔っ払ってしまい、尿垂れをしてべそを掻く花子を慰めて居る太郎を見て許婚の約束をしてしまった。「太郎に花子ちゃんこっちにおいで」「二人で夫婦に成る気は無いか」「ええ、うちが太郎ちゃんのやや子を産むのんか、うち恥ずかしい」「これ、何処へ行く」「一寸小便に」其れを真に受け、自分の家と太郎の家の区別が付か無く成ってしまい、泊まって帰る日も有った。朝目が覚めたら犬の字に成って寝て居った。「まあ、元気な女の子や事」母も呆れて居った。 中学生に成った太郎は大淀の洲の砂場で子供の頃から花子と良く遊んで居ったもので有った。誰も居無い砂場で時には横に成り、カントの難解な純粋理性批判等の哲学書を読み耽り、相対性理論の物理学学術書に中学生乍挑戦して居り、時には昼寝をしては国政を憂え日本の行く末を夢見て居った。時には一人相撲を取って遊んで居ったので有る。将来二枚舌の政治家に成る積りか、はたまた嘘吐きな教師にでも成る積りか、一人演説を練習して居ったので有る。教祖にでも成った積もりか、弁論大会に出て優勝する積りか、風に靡く蘆の穂を相手に説法を垂れては自慢げに遊んで居ったので有るが、そんな時に限って何時も未だ小学六年生の花子が後を付けて遣って来てしまっては邪魔をしに来るので有った。
「又懲りずに、一人で説法を垂れて居るのんか、人の居る前では、恥ずかしくてよう垂れんのか」
「なあ、うち等許婚やて覚えて居るか、無理矢理結婚させられてしまうねんで、あんな恥ずかしい事をせんとやや子が授かれへんやなんて、神様も惨いわね、うち恥ずかしくて殺されても出来へんわ、彼の最中におしっこ垂れしてしもうたら如何しよう、うち恥ずかしいくて恥ずかしくて生きて居られへん」少女は尿が近い事を真に悩んで居ったので有る。少女も砂の上に横に成り何かを期待して居ったのかスカートの前を淫らに弄ったので有る。「なあ、うちのお乳を触らしてあげよか」未だ膨らみかけで男の様な御乳を矢鱈触らせたがるので有った、女子はおませで有った。「なあ、相撲取れへん、うちが勝ったらうちの言う事聞くねんえ」「ああ、又、又負けてしもうた」少女は足をバタつかせ悔しがった。「したいようにせ」少女は総てを許して居った。

 大淀の洲は不思議な所で有る。堤防の向こうは野良仕事をする百姓も居れば、発動機の音もし、道を急ぐ商人のオートバイの音、犬の吼え声、猫が唸り、夫婦喧嘩の啀み合い、焼場に向う葬列の御鈴の音、他所からの遣って来る花嫁行列、赤子の何故か悲惨に聞こえる何時もの泣き声、行商の物売り声、子供の遊び呆ける声、ぼんさんがへをこいたと数える少女、烏が鳴き、鶏が鳴き、遠くの御寺の梵鐘の音、蝉が鳴き、蛙が鳴き、子供をしかって頬を打つ音、泣き喚く子供、消防車や救急車のサイレンの音、道端で御尻を捲くっての派手な御内儀の立小便の音、変わった宗教の祈りの音、珍しいチンドン屋の音、遠くの電車の音、女房の何時もの屁の音、老婆の悲鳴、何故かパチンコ屋の音、学校の構内放送、ラジオの音、運動場のピストルの音、応援の太鼓の音、人々の歓声、草野球のホームランの時のバットの音、ボールで割れる窓ガラスの音、車の警笛、盛りの憑いた牛の鳴き声、焼き芋屋の車の音、消防訓練の時の一回丈のサイレン、車のパンクの音、命日の和尚の読経、仏壇の御鈴の音、ポン菓子のポンの音、娼婦の高笑い、本を輪読させる意地悪な社会の教師、水琴窟の妙なる響き、物悲しい処女達の歌声の音楽の時間、・・・
 其れが堤防の此方では誰一人居らず、閑散とした世界、耳が痛い程の静けさで有る、河は音も立てずに滔々と流れ、河に嵌っても誰も助けに来て呉れ無い死の世界で有る。蝮もいたる恐怖の世界、誰も居無い事が恐怖な不可思議な世界でも有る。

「あんた、お父ちゃんの話やと、他の女子に現を貫かして居るそうやな、叶わぬ恋の片思いか」
「好い加減に目を覚まして、真面目にうちと夫婦に成る事丈を考え」少女は太郎の御腹に馬乗りに成り、胸倉をへし掴んで詰め寄って力んだ拍子に尿垂れをしてしまった。何とも酷い女子で有った。
「太郎、中学生にも成って、小便垂れして帰って来たんか」母に見付かってしもうた。
「花子ちゃんに小便引っ掛けられてしもうた」又、良い歳し放いて子供の様に泣きじゃくる太郎。
「又、花子ちゃんに泣かされて帰って来たんか、偶にはいてこましたり」酷い事を平気で言う母で有った。「花子ちゃんはあんたの許婚やで将来夫婦に成る身やで、今から此の調子では将来が思い遣られるわ、あんたのお父ちゃんと花子ちゃんのお父ちゃんが法事の日に酔っぱらって勝手に決めてしもうた事やけどな」「あんな女子と僕は結婚せねば成らぬのか」嘆き苦しむ太郎。
「あんたには、金玉は持って居るのんか、珍宝は付いてんのんか、しっかり致せ、此の阿呆垂れめが」
 中学生の太郎の学業成績は理科が抜群で有った、学年で一番で有った、全国一斉実力試験の理科で満点を取った事も。当世の政局のも批判を浴びせる程で、社会と国語はそこそこ良かったが、英語の成績が悲惨で有った。成績一覧表に赤インクで態々何やら書いて有るので有る。40点以下の赤点で有る。此の儘では卒業も危ういので有った。真に世間体の悪い不細工な話で有った。太郎の母は困り果て教師の花子の父に泣き付いて、如何にか卒業丈は出来た経緯が有った。太郎は花子の父には恩が有ったので有る。
 太郎は初恋の片思いの女が余程気に入ったのか、夢に見ては気持ちの良い思いをして自分を慰めて居ったので有った。神様は一生結婚も出来無い惨めな男にも快感丈は与えるので有った。遺精をしてはパンツを汚して居ったので有る。母は男の生理を知ってか、一度も愚痴も零さず、叱ら無かったので有る。昔から夢精は禁欲的な健康な真面目な学生なら当然でも有ったので有る。
 花子の方は許婚の事等皆が忘れてしまって居ってか、二度結婚したが二度とも不始末をしでかし、愛想を吐かされ、実家に帰されてしまって居った、出戻りで有る。子供の頃からの失禁症が夫婦の契りの最中に出てしまっうので有る。尿垂れをして離縁されたので有る。実家に帰され、しょげ返って居った、猫の睾丸を弄ぶ悪戯をしては、日々を悶々と暮らして居ったので有った。三度も離縁されたら余りに悲惨で有る。世間体も悪いので決して離縁せぬ様な男を捜しあぐねて居った時、太郎が許婚で有った事を思い出した。太郎には離縁出来ぬ人に言えぬ弱みが有ったので有る。
 花子の父は駅の便所で太郎を見かけ、小便を二人で足し乍花子との縁談話を始めた。
「太郎君は小便垂れする様な女は嫌いか、家の花子を嫁の貰って呉れへんか」太郎は口ごもってしまった、すっかり忘れて居った子供の頃の悪夢が突然に蘇って来て、返事に困ってしまったので有る。
 次の日曜日に花子が押し掛けて来て。「上げて貰っても良いか」「あんたとこの家も相変わらずやね」「あれれれ、家の家の猫のミーが何で此処に居よるのん」「時々遊びに来よる」
「まあー、厚かましい猫や事」女は座布団を借りて正座して座り、嫌がる猫を無理矢理膝の上の載せて頭を撫でた。
「あんた、うちのお父ちゃんからうち等の縁談話を聞い居る筈やけど、如何する気や、うちはお父ちゃんの言う事にもう此れ以上逆らいたくは無い、もうお父ちゃんをもう此れ以上困らせたくは無い、うちではあかんのんか」「余程初恋の女が良かったか、あんたが夢の中の女に現を抜かす変態でもうちは我慢したる」「あんたはうちに気が無いとは言わせへんで、子供の頃うちが道端でおしっこしてたらうちに見とれて、夢現の顔をして居ったのを忘れてしまったんか」「好い加減に観念して夫婦に成ると言え」と女は子供の頃の様に太郎の御腹に馬乗りに成り胸倉をへし掴まえて力んだ拍子に又尿垂れしてしまった。未だ結婚もして居ないのに又もや尿垂れの大失態をしでかしてしまったので有った。
「結婚して上げるよって、お父ちゃんには内緒にしてな」余程恥ずかしかったのか放心気味の女。
「何と言う女子じゃ、小便垂れをする様な女とは夫婦に成れん」と言い乍も花子を座敷に押し倒し、犯してしまたので有った。何やら猫は居ずらく成って家に返ってしまった。
「うち等、未だ結婚もして居無いのにもう夫婦に成ってしもうたんか」
「如何したん、電気も点けんと、御雛様のように清まし顔で並んで座って」母が帰ってきてしもうた。
「太郎、到頭、花子ちゃんにいてこましてしもうたんか、やっと男に成ったか、目出度いのう、明日の朝は赤飯炊いて祝おうぞ」「花子ちゃん今日は泊まって帰りや」「直ぐにお風呂沸かすよってな、一緒に入り」「あんたのお母はん、何か勘違いしてへん」
「あんな女子と僕は結婚せねば成らぬのか」「我慢せ、人生の試練じゃ」
 次の日に、座敷で新聞を大きく広げて新聞を読んで居ったら、猫が来て背中に載った。
「御前も幸せ者やな、家でも餌を貰い、裏でも餌を貰い、行ったり来たり出来て」
「おしっこしと成って来たえ、早く降り」女は背中の猫を振るい落とそうと背中を前後に揺すて居ったら 父が泊まり掛けの用事を済ませて帰って来て。
「太郎君と夫婦に成る決心は未だ付かぬか」「お父ちゃん心配せんといて、もう夫婦に成ってしもうた」「何やて」
 未だ式も挙げぬ内に、二人の珍奇な夫婦生活は始まってしまった。花子は無理矢理押し掛けて来て居付いでしまった。花子の其の下品は事と言ったら。「御免、又おならを放いてしもうた」男の前でも平気で有った。食事中も平気で鼻汁をかむ始末で有った。御握りや牡丹餅を作って居る最中には平気で太郎に鼻をかませるので有った。台所では屁の放き放題で有った、変な歌を下手に歌うわで有った。嫌がる猫を無理矢理洗ったり、睾丸を弄たりで有った、御風呂ではおならの照る照る坊主で遊ぶわ、水鉄砲で遊ぶわで有った。前を隠す気も無いのか、太郎は目の遣り場に困ってしまうので有った。便所に行きたくて堪ら無いのに業と行かず、前を押さえて何やら淫らにモジモジするので有った。我慢出来無く成って始めて便所に駆け込むので有った。時には間に合わずチビル事も。チビル寸前の快感を楽しんで居ったで有る。便所の扉を閉める気が無いのか、丸見えで有った。
 太郎も太郎でそんな女の御尻を触りたがるので有った。御乳もブラジャー等着ける気も無いのか、触り放題で有った。蒲団を敷くと相撲を取るらないと気が済ま無いので有った。
 朝起きて、女の寝相の悪さと言ったら、太郎は唖然としてしまった。相変わらず犬の字に寝て居るので有った。「花子は腋毛は剃らんのんか」「あんたも相変わらずの阿呆やね、自分は剃らぬのに女に剃らすのは変態男やで、そんな男は三国捜しても居らんで、親から戴いた物を剃ってしまうやなんてな」女は猫の背中を撫で乍嫌味を言うた。
 やがて女は身籠り、やっと結婚式を挙げた。御腹が大きく成る程に下の閉まりも悪く成ったのか、くしゃみをしたり、力んだ拍子にパンツを可愛い滲みで濡らしてしまうので有った。雨の日にはパンツの替えも底を着いた。妊娠して御腹が大きく成っても相撲を取りたがって、太郎を困らせた。・・・
 やがて女は女の子を産み落とし。二度と離縁され無いと安心したか、遣りたい放題に遣り出した。給料も一人占めしてしまい、太郎は煙草銭も事欠く始末で有った。既に賞与も狙って居った。
 太郎も太郎で夢の中の母に似た天女の様な、聖母の様な、女人観音の様な、女神の様な初恋の女に現を抜かして居ったので有った。
「何時までお父ちゃんの穢れたパンツを洗わされるのんやろな、夢の中の女がそんなに良いのんかいな」 嫌味を赤子に言うた。
 或る日、夢の中の女と何時もの様に気持ち良い事をして居ったら、いつの間にか夢の中の女の顔が花子の顔に変わってしまって居って慄然としてしまった。げに恐ろしきは夢の良い加減差で有った。人の記憶の良い加減差で有った。太郎はそんな花子も何時しか愛しく成ってしまい、おそそに接吻してしまったら花子は興奮してしまい御粗相をしてしまった。太郎は又そんな花子を犯してしまった。
 太郎の母と花子の父が良い歳放いて、何を血に迷うたか結婚てしまった。二人は唖然としてしまった。「お父ちゃんたら、良い歳放いてみっともない、恥晒し、何考えてんの」と花子。
「お母ちゃんたら、良い歳放いてみっともない、恥晒し、何考えてんの」と太郎。
「やや子が出来てしまったら如何しましょう、恥ずかしい」と顔を両手で覆う夏枝。唖然と為る二人。

 八月に成ると毎年毎年全世界に人類史上最大の汚点が世界中に曝け出される日が遣って来る、原爆記念日で有る、記念日は目出度い日に付けられる物と思い込んで居たら、悲惨な日にも付くので有る。もうじき終戦記念日も遣って来るし、可笑しな話で有る。如何に政治的に許され、法的に合法でも汚点で有る事は永遠に人類史上からは消せ無い。一発の原子爆弾で一つの都市を壊滅させ、全住民を死滅させ、被爆の惨禍が当然想像出来た人物が爆撃命令を出したので有る。毎年毎年懲りずに、被爆都市の市長が原爆の被爆の悲惨さ、死んだ方が益しと思える惨状、原爆症で今だに苦しんで居る被爆者が居る事実を踏まえ、全世界に向けて平和宣言を発信し続けて来たが今だ世界の核保有国は耳を貸さず。核廃絶は進んで居無い。惨劇を後世に語り伝える語り部も毎年毎年少なく成り、原爆資料館でしか目にする事も無く成った、熱線で人の影丈が石に日光写真の様に焼き付き、皮膚が捲れて垂れ下がり、眼球が飛び出す程の衝撃は凡人には想像出来無い、やがて放射能、死の灰の含んだ黒い雨が降り、生き残っても其の後原爆病で長く苦しんだので有る、放射能の為に奇形児が多く生まれたので有る、アルコール浸けの悪夢の標本の写真の映画フイルムが何処かに有るはず、死ぬるも地獄、生き残っても地獄が続いたので有る。髪の毛が抜け、火傷の跡に醜いケロイドが出来たので有る。人が瞬時に蒸発し、硝子も解ける灼熱地獄が有ったので有る。火柱が竜巻の如くに舞い、水を掛けずに消えた火事場の乾き、死体の燃え残りから出る青い鬼火の様な青い炎、生き延びてもひがな一日水を求めて彷徨い、やっと見付けた水場で水を飲みホットしたら皆死んでしまったので有った・・・
大淀の洲の葦原の砂場で説教を垂れるが如きで有る。風に靡き、揺れ、頷くが如くで有る。暖簾に腕押し、糠に釘、馬の耳に念仏で有る。国際司法裁判所も核兵器の使用・威嚇は国際法に反すると判断を下したが、誰も聞く耳を持たず、原子爆弾より千倍も強力な水素爆弾すら今だに有る。地球上の全生命を何回も絶滅させても未だ余る程の量で有る。戦争は終わっても、勝者が敗者を裁き、理不尽が罷り通り、逆巻く恨み辛みの怨念が、百年後まで自爆テロの温床と成って居る。国際連合も核保有国が牛耳り、綺麗な空言葉丈が世界に流れ続ける。
 平和日本も何やら戦争への足音が聞こえて来そうで有る。世界に誇る平和日本国憲法を改悪しようと言う目論見が有る。戦争の教訓を忘れてしまったので有ろうか、戦争の惨禍を忘れてしまたので有ろうか、国の為に命を捧げる若者を大量生産する為に教育基本法も改悪しょうと言う目論見も有る。戦争に成れば兵隊の補充は葉書一枚で済ます積りなので有ろうか。悪夢は戦闘丈では無い、軍隊組織の病根が蔓延し、兵隊同士を殴らせ、新平虐めが日常茶飯事と成るので有る。
 戦争中は自分が安全な地下の防空壕で命令を出して居った軍人や政治家が敗戦後掌を翻したかの如くに進駐軍の言い成りに成り、命令道理にした真面目な兵隊を戦犯に仕立てたので有る。命令した上官は無罪で命令を実行した兵隊が戦犯で罰を受けたので有る。命令は絶対で逆らう事など有り得ない世界でで有る学校の教育関係者も昨日迄自分が教えて居た教科書に進駐軍の指導で不適切な表現の箇所に墨で黒く塗り潰させてので有る、何の反省も無しにで有る。
 戦前戦時中に軍事関連製品を大量に作り軍に納め大儲けした大財閥は今も健在で有る。日本の財界、政治を牛耳って居るので有る。柳の下の二匹目の泥鰌を狙って居るので有ろうか。戦後日本の高い技術を世界が恐れ、飛行機のエンジンも作る事を禁止されて居たが戦後六十年総てが清算出来たと思い出したのか一番危険な時期で有る。
 戦後アメリカの民主主義の指導で日本は急成長した、其の世界の優等生で有ったアメリカが最近少しおかしいので有る。日本はアメリカに押し付けられた平和憲法の御蔭で一度も戦争はしなかったが当のアメリカが行った戦争や紛争は数え切れ無い、アメリカの御裾分けを期待してかアメリカの言い成りの国すら有る。アメリカの憲法より日本国憲法が優れて居る事はこの事で判る、其の日本国憲法をアメリカ並みに改悪しようと言うので有る。イラクが大量破壊兵器を隠し持て居ると言い掛かりを付けてイラク戦争を始めてしまい、未だに大量破壊兵器は出て来無い、嘘を吐いたので有る。日本もアメリカに追随しサマワに自衛隊を派兵した、湯水の様に、血税を使って置き乍、国際評価が得られ無かったとしたら余りにも悲惨で有る。消費税を平気で上げる目論見すら有る。国民に負担を強い続ける現行政治。国民を苦しめるのが政治か。消費税が3%の時に怒りの余り、消費税を払わず警察に捕まった人も居た、10%に引き上げらても怒る人が居無いとしたら、皆旨い言葉に騙されて居るので有る。教育や福祉の為にのみ使用しますと言い出しかね無い、左のポッケから出す御金は綺麗で右のポッケから出す御金は汚いとでも言う積りで有ろうか。
 二枚舌の政治家、嘘吐きな教祖、無責任な教師、放火魔の消防士、警察官の泥棒、携帯電話を掛け捲る詐欺師、天女の様な心の少女を殺した変態性欲者の犯人に平気で無罪を請求する弁護士、裁判員制度の導入で国民に恐怖を与え、裁判に国民の関心が高まると嘯く偽善者、此の大阪に女性専用列車成る物が走って居る、間違って乗ったら犯罪者扱いで有る、気紛れな管理者に因るの出張、出向、配転、解雇、稟議書の棄却、破棄、永年勤続の三十五年の褒章の突然の中止、
・・・

「あんた、又寝惚けて、何を物々寝言を言うてんのんや」
「あんた、又浮気の蟲が騒ぐのと違うのんか、目が覚める様に又小便引っ掛けたろか」酷い女子で有った「好い加減に真面目に子作りに励め」又又、叱られてしもうた。
 御尻を触っても叱ら無い、御乳を触っても叱ら無い、おそそを触っても叱ら無い、接吻をしても叱ら無い、天女の様な、聖母の様な、女人観音の様な、仏の様な心の自慢の美人の女子が尿垂れしか興味が無く成ってしまったので有る。其の内不届きが天に届き氏神の佐太天神宮の天罰が降り、又やや子が出来てしまった、今度は双子で有った。花子は三人の子の世話に追われ、色事にかまける暇も、浮気の蟲が騒ぐ事も無く成った。太郎の遺精も無く成り、花子の恥ずかしい尿失禁も久しく無く年月は過ぎて行った。

 最近は淀川の洲の整備も進み、昔乍の蘆原の洲も少なく成った。護岸工事も進み、昔乍の湾処(わんど擂鉢状の溜りで大きな貝も取れたが水泳は危険)も少なく成った。大淀の河の主の大真鯉も、大鯰も、大台湾泥鰌も住み辛く成ったと嘆き気味で有ろう。




            2006−08−13−152−01−OSAKA



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