猫のテーブルマナー

 猫の食事の作法の悪さは定評でも有る。御皿の外に良く御飯を溢すし、犬の様に綺麗に食べず、食べ残しもする、座敷の隅にとんでもない物が食べ残されて居て唖然とする事も。必要な丈しか食べ無い、犬の様によそった丈食べてしまう事が無い。しかし、猫にとっての大事は鼠を捕らえる能力が有るか如何かで、食事の作法の悪さの事では無い。猫の本来の仕事は大事な種籾を喰らう憎い鼠を捕らえる事で有る。鼠を見つけても捕まえられるとは限ら無い、捕らえ損ねて逃がしてしまっては今までの努力が露と消えてしまうので有る。日頃から爪を研ぐ努力も必要と成る。最近の猫は鼠を捕れず、腹を空かしては人の脚に纏わり付き、体を摺り寄せ、甘えて餌を強請って居る、ペットの如くでも有る。悪い鼠を捕らえる為に唯一泥足の儘座敷の上を歩く事を許された猫は、自分の王国を悠然と見回る獅子の如くでも有る。人に対する恐怖感等微塵も感じて居無い様でも有る。座敷で昼寝をして居ると側に遣って来て片足を御腹に乗せて、載って良いか聞くので有る。勝手に載ると叱られる事が判って居るので有る。雪夜の晩には蒲団の中に偲び込む有様で有る。

 身体の調子が悪くて薬局に言って錠剤を買うと、薬物の名前と分量を書いたラベルを貼った小瓶、能書き、同じく薬物の名前と分量の書いた小装箱を手にする、能書きには薬効等、使用方法が書かれて居る。其の薬物と分量が判れば、同じ薬を処方出来る事を意味する、薬の設計図でも有る。薬物の名前と分量が特許でも有る。薬効が人に効く化合物を探し出す事が大変な事で有る。薬効が有っても、副作用が有っては開発を断念しなければ成ら無い。錠剤に加工する事自体が難しい事では無い。
 開発医薬品は先行特許で保護されて居る、其の特許が切れると後発会社も同じ薬を作れる事と成る、所謂ゾロ品で有る。後発会社には打錠技術丈が有れば良い、コストを抑えて打錠し安くして販売すれば大量に売れれば莫大な儲けと成る。有効な化合物を開発する膨大な研究開発費と時間、手間が要ら無い。
 厚生労働省は新薬と成分は同じだが価格が安い後発医薬品の普及を進めて居る、来年の春にも薬の処方箋書式を変更する方針を固めた、割安な後発医薬品の処方を前提とした書式と成る。後発医薬品を普及させる事で、膨張する医療費を抑える為でも有る。開発会社が倒産しても後発会社が数多有る為でも有る。目先の帳尻を合わす為の多くの人の幸せを見捨てる所業でも有る。開発会社が傾けが日本の将来にも陰りが。良く考えるべき事でも有る。

 猫は鼠を捕らえて食べるが全部食べてしまう訳では無い、頭蓋骨は硬いし、尾はまづいのか食べ残す場合が多い。捕らえて鼠を直ぐに食べてしまわ無いで弄んだりするのが猫の不可解の一つでも有る。猫が本に美味しい物を食して居る時には身体を触ると何やら文句を垂れるので有る。美味しく無い餌を食べて居る時は背中を摩っても平気で有る。滅多に文句は垂れ無いので美味しい物を食べさして貰って居無いので有ろう。文句の言えぬ開発会社は厚生労働省の言い成りでも有る。開発を止め、後発企業に廻った企業すら有る。多くの医薬品を開発し、多くの人の命を救い、苦しみを緩和して来た開発会社の貢献等は考え無いので有る。病院の出す薬を飲み、辛い病が癒えると、医師に御礼を言い、信心して居る神仏に感謝参りをしたりするので有る。開発企業の辛い所でも有る。薬に副作用等の問題が発生した場合は大変でも有る後発会社は長年開発してきた研究開発時のデータ資料が存在する訳では無い。人の命に係わる大事で有るのにで有る。

 動物は喜びや悲しみの感情を持た無いと思い込んで居る人も多い、野生動物は生きて行く事自体が辛く楽しい事等有る様には到底思え無いが、家猫は時々咽喉をゴロゴロ言わせ幸せそうな行動をとる時も有る猫が枕元で御産をしてしまい、咽喉をゴロゴロ鳴らし、嬉泪を流して居るのを観た人はそうは思わ無いで有ろうが。猫の子を他所にあげる場合は母猫に巣から連れ出すところを見せて充分に納得させてから連れ出しましょう。さもないと子猫が何処へ行ったか悲しい声で鳴き乍、探し廻る結果と成る。最近では猫も鼠を捕らえる能力よりも毛の黒や茶、白や三毛に拘る人も多い、猫をペットと誤解して居る人も多い。猫は飼われて居るとは思って居無。外へ出て行ったら何をして居るか判ら無い。飼い猫が鶏を襲うた例も有る。猫は人と一緒に暮らして居るが、内部に野生の血が流れて居るので有る、二階から飛び降りても脚から地に着き、怪我一つしない猫にもっと野生としての敬意を払うべきで有る。猫の唯一の仕事は鼠を捕食する事で有る、今も昔も変わって居無い。しかし、労働者は大変でも有る。権力を良い事に、医療費の拡大の責任を取らされ開発企業批判が続いて居る。後発品が安い価格で流通すると先発医薬品の薬価も無慈悲に下げられるので有る。当然儲けが減る、其の減った部分は労働者の人権費も減らされるので有る。定年延長を喜んで居る時では無い、低賃金で働かされる結果と成った。迷惑な話で有る。労働者が薬価を下げた訳では無いのにで有る。市場の商品の値段は企業の供給能力と市場の需要で決まって来るものと思い込んで居たら。医薬品は余程医薬品企業が儲けて居ると思って居るのか一方的に決められるので有る。命に係わる大事の商品では有るが。外に例の少ない権力の世界でも有る。 

 猫が鼠を捕らえて喰らうのは、昔からの仕事で有り、当たり前の事で有るが、珍奇に見える昨今でも有る。





            2007−08−05−01−01−OSAKA



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