睡眠と覚醒

 早起きは三文の得で有るが。一時早く起き為た為に一日中、眠たくて辛い思いをした人も多い筈、年寄りが早く起きすぎて、暗い内にウロウロ散歩をして交通事故に遭う悲劇も有る。早起きも程ほどに。学校の昼休みに昼寝をした方が、学習効果が上がったと言う実験結果も報告されて居る。スペインのシエスタ(昼寝)は余りに有名で有る。熱帯地方の住民にとって昼寝は必須で有る。暑くて仕事に成ら無い為でも有る。吾学生の頃、小学校で自習で無く昼寝の時間が有ったのを覚えて居る。昔は大らかでも有ったので有る。
 世の中には眠れ無くて辛い思いをして居る人も多いのか、睡眠薬に頼る人も多い。睡眠薬には死のイメージが有る、死んだ様に眠れるが、快眠とは程遠いものでも有る。楽しい夢を見る事も無い。目覚めた時の爽快感も無い。現代は社会自体が昔の様に単純では無い。仕事も複雑化して居るし、人との付き合いも多種多様で有る。失恋や絶望や失望を感じる人も多いのか、眠れぬ辛い夜を迎える人も多い。文明の発達で肉体的には楽に成っても精神的な苦労が増えた為でも有る。安眠を得る為には、肉体の疲労も必要に成って来る。精神的な苦しみで眠れぬ日々を暮らして居る人は重労働の仕事をして疲労すると眠れる場合も有る。最愛の主人を亡くした御内儀が悲しみの余り何日も眠れぬ夜が続き、無理矢理柴刈りの重労働に駆り出され、疲れ果て漸く安眠出来たと言う実話も有る。昔は肉体労働が中心で有ったので不眠に悩む人も少なかった。一種の文明病でも有る。
 珈琲や濃い御茶を飲んで、眠れ無くて困った人も多い筈、コーヒー等に含まれるカフェインの仕業でも有る。カフェインの様に目を覚まし精神活動を高めるのに、覚醒剤が有る。嗜好性が有り麻薬の一種の薬剤も有る。眠気を取る内服薬やチューインガム等も有る。車の居眠り運転は余りに危険で有る。需要も多い。風邪薬を飲むと眠たく成る薬も有るので服用には充分に注意しましょう。車の運転時には注意が必要でも有る。
 生物にとって睡眠は殊更重要でも有る。睡眠中は天敵から自分を守る事が出来無い為でも有る。其れを利用して夜に活動をする夜行性の動物も居る、当然に昼間にはまどろむ事と成る。飼い猫が膝の上や御腹の上に載って矢鱈まどろむのも夜行性の為で有る。大海原を勇壮に泳ぐ回遊魚は眠る為に身を隠す場所が無い、泳ぎ乍も眠るので有ろうか、鮫の仲間には四六時中泳いで居無いと呼吸の出来無いものも居る、海底で静かに身を横たえて眠る訳には行か無いので有る。小鳥が業と揺れる樹の小枝の梢に留まって一夜を過ごすには蛇等の天敵を避けての為か、蛇が近付くと枝は重みで揺れる事には成るが。飼い猫が人の膝や御腹や背中迄載って寝るのは温かくて気持ちが良い事の外に天敵から身を守る為か。本当に人への想いが強いのか、人も座布団程度にしか思って居無いのか。考えさせられる事でも有る。
 飼い猫は人の膝の上で何を思ってまどろんで居るので有ろうか、背中を撫でても気に成ら無い様でも有る。雪夜の晩には人の寝床に迄偲び込む始末で有る。添い寝の猫も余りひつこく身体を撫でると怒って手を咬む事も有るが、血が出る程に強くは咬ま無いのも不思議でも有る。加減をして居るので有ろう。首の上に載ったり、顔の上に載ろうとした猫も居るので注意が必要でも有る。赤子を窒息させた悲劇も有る。 飼い犬は大地に耳を着けて眠り、天敵を人に教える番犬の役目を昔から担って来た筈では有るが、最近では其の犬を座敷の上で飼うひと迄居る。其れでは番犬の役には立た無いので有るが。

 自分自身の才能に目覚め天職に出会った人は幸せ者で有る。一生掛かっても外国語をものに出来無い人も多い事から才能に目覚めるのは至難の業でも有る。好きな事は勉学も進むが強制的に勉強させられると辛いものと成り、中々進ま無いものでも有る。自分の好きな事が仕事に成れば其れに越した事は無い。趣味で色んな楽しみを持って居る人も多いが結構御金も掛かるので有る。趣味が高じて其れを仕事にしてしまう人も居るが。収入を得る事の難しさが厳然と存在する。

 長く辛い修行を終えると終には悟りの境地に至るとか、人生に覚醒する時でも有る。人の心は弱いもので有る。失恋や病気や失業に因る失望や絶望が有る。心の迷いから宗教に救いを求める人も多い。昔乍の神仏の宗教に飽き足らず、新しい新興宗教に走る人も居る。新しい解釈の説法を説き、迷える人の心を操り暴走した宗教団体も有った。地下鉄でサリンを撒いた、オウム等も有る。其れでも信者は懲りずに宗教団体の名前を変えて、宗教活動を続けて居る。宗教とは何かを考えさせられる事件で有った。自分のマンションに其れ等の信者が巣食って居ると住人は唖然と成るのも無理は無い。無食無飲で不眠不休の荒行も有る。命に係わる極限状態に陥ると行者は一瞬幻覚や幻聴の体験をする事が有るらしい。其れは悟りとでも言うので有ろうか、精神世界の不可思議でも有る。和尚の説法は有り難いが実現は難しい。死後の話や、極楽地獄の話等、興味は涌くが、嘘も方便の世界でも有るが。御経は漢字で書かれて居るが、理解でき無い丈に有り難いのか、翻訳もされて居るが読む人も少ない。キリスト教は何時も聖書の一説が良く引用される。前後を省略して其処だけ書き出すと珍奇な事に成る。聖書の一説丈に誰も文句を言う人も居無いが。回教は厳しい砂漠の環境で住む人が多い為か、信仰心の強い人も多い。絶対の神のみを信じ、自爆テロに走る人さえ居る。最愛の妻や両親や吾が子や兄弟を捨てて神の為に命を捧げるので有ろうか。宗教の愚かも有る。










          2007−08−21−253−01−01−OSAKA



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