西洋の結婚式と日本の結婚式

 西洋の新郎新婦は皆教会で結婚式を挙げるものと思い込んで居たら、他にも色々有るらしい。信仰深いキリスト教徒の多い西洋の事、教会での式は当然では有る、映画やドラマに登場する結婚式は殆んどがそうで有るが、市役所や自宅も有るらしい。ホテルを利用しての結婚披露宴も有るらしい、エル・スールのスペイン映画でホテルのレストランの隣で結婚披露宴をする場合も出て来る。日本も今では民間の結婚式場が多いが、昔は神社や自宅でして居ったもので有る。自宅の仏壇の前での仏前結婚も有る。花嫁が新郎の先祖に迄手を合わせるのに日本的なものを感じた。花嫁御寮は一体一生懸命に、何を祈って居ったので有ろうか。以前にスペインの皇太子と一般人のTVE(スペインの国営放送)のニュースキャスターとの贅の限りの豪勢な結婚式を観た事が有るが、毎日ニュースを観て居た視聴者はさぞかし仰天した事で有ったことで有ろう。金貨を手渡しする儀式が有りで財産を分け与える事を象徴的に表したりで有る、国によって御国柄が判るとことでも有る。基本的には映画でも御馴染の経典の聖書の一節の誓いが原則で有る。日本人から観れば悲壮なキリスト像に比べ、金銀珊瑚の宝飾で飾られた豪華過ぎる教会の祭壇には、疑問も湧くところでも有るが。教会の威厳、権力を保つ為に必要で有ったので有ろう。日本では神社で神に誓って置き乍平気で離婚する人も居るが、信仰深いキリスト教の国ではそう簡単に行か無い様でも有る、神を欺く訳には行か無い為でも有る。神の前で神父が祝福を述べ、最後に聖書にも書かれて居る有名な誓いに、「ハイ」と答えると式は終わるので有るが。中には式の最中に急に気が変わって「イイエ」と新婦が答えて結婚式が潰れる事も有るらしい。世の女は我儘でも有る。そんなスペイン映画も有った。ホテルの披露宴のキャンセル料も大変で有る。将来離婚する心算が少しでも有るので有るのなら市役所や自宅で済まして置くべきでも有ろう。自宅でパーティーを催す風習の有る西洋の事、自宅での結婚式も珍しくは無い筈で有るが。可也大きな家で無いと無理か。
 中南米のベネズエラのテレノベラOLVIDARTE JAMAS(ビクトリア〜愛と復讐の嵐)でその珍しい自宅での結婚式が登場させて居る。西洋の豪邸のホテルのロビーの様な広い居間が有れば、結婚式も充分に行える。判事を呼んで、判事が新郎と新婦に祝福をのべ、誓いの文章を読み上げ、最後に新郎と新婦に誓いの言葉を述べさせ、誓約書に署名して式は直ぐに終わる筈で有るのに、色々な珍奇な問題が次々に発生し中々挙式は進行し無い。日本と違って歯に衣を着せぬで言いたい放題を勝手気儘に言ってしまう招待客達。ドラマの山場の一つでも有る。BSジャパンやCS放送のスーパー!ドラマTVで放映中で有る。ケーブルTVやブロードバンドTVでも視聴可能、パソコンでのストリーミング販売やダウンロード販売も有る。一部無料で視聴も出来る。書籍も既に発売済みで有る。DVDーBOXもシリーズ2迄既に販売されて居る。シリーズ3も間も無く発売される。私が宣伝する程もものでも無いが。英語圏のドラマが主の番組の中でラテン系は希少でも有る。二ヵ国放送が多い為に語学の勉強には成り難いが、此れは待望の字幕放送でも有る。日本のNHKの連続テレビ小説はは若い娘の恋が話しの中心に成る事が多いが、其の良い歳をした娘の母親の恋が話の中心に成ると言う、情熱の国のラテンならではの話の展開も有る。
 世の中には子供が出来てしまい、不本意な結婚式を挙げる人も多いか、全ての人が祝福され無いのは問題でも有る。激しい恋愛をして結婚して置き乍、直ぐに離婚してしまう夫婦も有る。見合い結婚の方が離婚率が低いのも、何と無く納得が出来る。恋愛に浮かれて盲目に成って結婚し、子供が出来て理性が目覚めてから色々と見えて来る為でも有ろう。熱しやすい人は又冷め安いので有る。子供が出来てしまい離婚も出来ずに我慢して一生を送る人も居る。幸せな家庭生活を続けて居る人も、時には浮気の虫が騒ぐので有る。不倫の子が出来てしまう場合も有る。男女の色事の欲情は死んで焼かれる迄無く成ら無い。
 西洋は意外と日本より貧富の差が有る。共稼ぎの夫婦のサリーマンが通いの家政婦を雇ったりする。日本のサラリーマンには想像も出来無い、安い給料では家政婦など雇え無いからで有る。家族同様に大事に扱う良い面も有る。主人との不倫も有りそうでは有るが。西洋では今だにチップを与える風習が残って居るが、気紛れな酷い主人に苦労する使用人が多かった為に、助ける為の歴史的慣習の為で有ろう。結婚しても使用人に迄女主人と認められ無い悲劇も有る。しかし男子が生まれと跡取りの母として認められる皮肉も有る。何処の世も我慢が必要なので有る。
 戦時中の空襲で自宅が消失した地獄を見た高齢者も死に果てつつ有る。今生きて居る人は平和の価値を知らぬ戦後生まれの人が多い。其の戦後生まれも定年を迎える。団塊の世代でも有る。恐怖体験が無い為に子孫を多数残す必要に迫られ無い為か、少子化が進んで居る。子供に馬鹿にされる親迄居る。凛々しい若者も少なく成り、婚期を逃す女性も多い。腐った政治でも戦争よりかは益しでは有るが。其の反動か美化された凛々しい若者の戦争映画も造られて居る。散り行く若者を桜の花に例え桜吹雪の中の男女の恋物語でも有る。
 戦時中は、婚礼を前にして召集令状が来た悲劇も有った。死に行く身、未亡人にするに及ばずと婚礼を中止した悲劇も有る。戦死した兄の子を養う為に弟が兄嫁と結婚した例も有る。行きたくも無いのに、万歳をして送られたので有る。人の命が一銭五厘で買えた時代の話で有る。人の命より軍馬の命が大事で有った時代の話で有る。
 平和惚けで婚期を逃す人も多い、一生結婚出来無いのは悲惨でも有るが。其の世界に誇れる平和憲法で有る、日本国憲法を改悪しようと言う目論見も有る。何やら悪夢の再来の予感がする。戦争の足音が聞こえて来そうでも有る。結婚し産まれた我が子を万歳して戦場に送り出さ無い為にも。我が子が軍神と祀り挙げられ無い為にも。少数政党の意見等戯言として取り上げ無い政治家の愚かも有る。世の中を真を見抜く心眼を持つ事が肝要か。
 愛と欲望、理性と欺瞞が逆巻く怒涛の煉獄地獄の果てにやや子が出来てしまい、第二の人生に船出する二人、月の砂漠や桃色吐息の歌の様に何処へ行くか判ら無い丈に悲しく聞こえるが、散る華を悲しむよりは、実る果実に期待すべきで有る。人は華丈を大事にするもので有るが、実も種も大事で有るので有る。全てが大事で有る。森羅万象の輪廻の世界で有る。宇宙の摂理でも有る。







          2007−10−09−268−01−01−OSAKA



                     HOME
                  −−戻る 次へ++