本の表紙

 昔の名作の初版本の表紙は気の利いた物が多い、復刻本も有る。書籍は表紙を見て買う訳では無い。表紙のデザインで本の価値が決まるものでも無い。内容次第でも有る。古書籍を探すのが趣味の人も居る。時には思わぬ掘り出し物に出会う幸運も有る。古本は普通は誰かが読んだ物で有り、中には書き込みがして有ったりで有る。本としての価値は失われるが、フェルマーの落書きの様に価値有る場合も有る。名作の初版本は希少価値も出て可也高価な値が付く場合も有る。資料を集めるのに何年も掛かる様な分厚い本も安い値で売られて居る場合も有る。
 文章を書くのを趣味にして居る人は多いが、出版されて日の目を見るのは僅かで有る。本人の死後に塵として捨てられて仕舞っては余りに悲惨で有る。自費出版も有るがそう採算が取れるものでも無い。書店に並んでも売れるとは限ら無い。新聞の自費出版の広告も良く見掛けるが現実は厳しい。
 新聞の広告欄には書籍の広告も多数掲載される、文学賞を受賞作や有名人の著作等、既に売れ出して居る物や売れる目論見の有るものばかりで有る。表紙の写真と内容の概要丈で有る。書籍の価値は実際に読んで見無いと判ら無い。書籍の広告で気に成るのは、社説に書かれて居る様な新聞社の編集方針とは別に無作為に掲載される。広告の内容に迄は口を出さ無い様で有る。中には珍奇な題名の書籍の広告も当然載る。注意の居るところでも有る。大手新聞社でも良い書籍丈の広告では無い。当然特定の宗教団体の代表の本も広告に載る。1頁の広告と成ると可也の広告費の筈、少々売れても元が取れ無い筈たか。
 受験勉強用に小説の要約本も有るが、合格したら小説を読んだ気に成って仕舞っては問題で有る。名作の第1ページ丈を辞書風に集めた書籍も有る。名作の書き出しあの有名な一節を読み味わう事も出来る。平家物語の書き出しは余りに有名で有る。昔は字の読め無い人も多く、読み聞かせる事が本の大事な役割で有った。日本語の美しさは声を出して読むところも有る。元アナウンサーや有名タレント等による名作の朗読を収録したCDやDVDも発売されて居る。
 外国の名作の翻訳本も多数販売されて居る。英文学等の大学の学部も有る。日本人にとって英語を習熟する丈でも至難の業で有るのに、外国の文学を研究する学部でも有る。原作を原語で読まねば研究には成ら無いし大変で有る。
 本も様々で有る、表紙丈見て買って仕舞って唖然と為る事も、以前に岩波の数学辞典を買って仕舞い唖然とした事が有った。高校で習う方程式や三角算数、微分や積分の辞書かと思って買ったら。数学の初学者が使う様な書籍で有った。高校時代に難解に思えた、微分や積分や三角関数も数学の領域のほんの入り口に過ぎ無い事を思い知らされた。日本語で書いて有っても理解出来無い不可思議な世界が現実には有るので有る。
 パソコンの書籍も二種類有る。初心者用のマウスやキーボードの操作から始まる使い方のみの解説で有るが、子供は本を読まずとも使って憶えて仕舞う。難しいゲームも説明書を読まずえ有る。もう一種類は技術者の為の専門書的な書籍で有る。機器に添付の取扱説明書も二種類有る場合が有る場合も有る。ユーザー用と納入業者用の物で有る。一般ユーザーは為無いセットアップの調整方法等細かく書かれて居る。表紙が殆んど同じなのにで有る。最近はパソコンの取扱説明書も簡約かされた薄っぺらな物に成った。電子媒体での提供と成って居る。不具合が発生して居る状態ではHELPを開く事も出来無い。肝心な時に役立たずで有る。電子辞書も多数販売されて居るが引きたい時に電池切れで有る。学生時代の辞書が今も使えて居るのにで有る。
 日本薬局方は特別に権威の有る書籍で有る。記述する為の用語も選ばれる、紛らわしい表現を避ける為でも有る。言語審議委員会の如くでも有る。ブルバギの数学原論も使用する記号や言葉の定義に多くの頁が割かれて居る。第一巻は易しいが次から途端に難解に成るが。製薬会社は改訂版が出る度に大童で有る規格が変わったり、試験方法が変わったりで有る。最近は委託に出す企業も多く委託業者と試験方法が違うと同じ結果が出無い。書籍なのに法律の様な力が有る、個人が買うには可也高価で有る。
 市が発行する広報は市政もの方針等も書かれ、年金問題や保険料の事等地域に密着為た情報を提供続けて居る。催しものの紹介等も有る。洩れ無く各戸に配布される丈に重要で有る。
 横書きの本は表紙が左手の方に来るし、縦書きの本は右手の方に表紙が来る。二つの形式が有る国も珍しい。目の形状からすれば横書きが読み易い。数式が自由に書ける便利が有る。小説等は矢張り縦書きか書かれて居無い、行間に作者の想いが籠められて居る。行間を味わい乍味わって読めば、作者も本望で有ろう。
 以前に世界に数冊しか無い高価な希少本を巡ってミステリアスが事件が続く映画が有った。本如きで殺人事件が起こる等日本人には理解出来無い部分で有る。書斎等持てぬ狭い住宅事情も有る。皮で装丁した豪華本等凡人は買おうとも思わ無い。安価な文庫本の愛用者も多い。文庫本なら通勤時間を利用して読む事も出来る。バレンタインデーに女性が愛しい男にチョコレートを贈るが日本の風習に成ったが、男がチョコレートを貰って喜ぶのも珍奇な話で有る。チョコレートも貰えぬ男も居るが。書籍を贈れば男の尊敬も受けれただろうに、チョコレートを大事に仕舞って取って置く訳にも行か無いが書籍なら一生の思い出に成る。菓子業界の商魂に騙されて居るかの如くでは有る。
 座右の書が有る。キリスト教徒なら聖書で有ろうが、人の想いも又様々で有る。人生の岐路に読みたくなる本でも有る。座右の書に選ばれるは作家として作家冥利に尽きる部分でも有る。辞書も手垢で黄色く成り、擦り切れて破れる程に使い込みたいもので有る。
 取扱説明書は機械を買った時に付いて来る本で有る。楽しみで読む物では無いので、素っ気無い装丁の場合も多いが重要で有る。機器を正しく使えば長持し経済的に得を為るが読む人も少ない。何処に仕舞ったか判ら無い為に一寸の故障も直せ無い場合も有る。メーカーのサイトからダウンロードで手に入る場合も有る。DVDレコーダーの様に多くの機能が有っても殆んど使われ無い実情も有る。企業の数多の機器を管理し迅速に不具合に対処出来る技術者の努力は尊敬に値する取扱説明書の恩恵でも有る。
 以前にスペインへ旅行に行った時に買って来て仕舞った。パソコンのOSのWindouse 2000の取扱説明書が有る。今と成っては可也古く成って仕舞ったが、言語が違っても操作が同じなのう驚いた。当然では有るが画面の写真を見れば操作は判る。ヨーロッパの言語も日常用語は全く違うが、専門的な用語は意外と似て居る物が多いので有る。何ヶ国語も喋れる人も多いが似て居るので有る。日本語は全く違う。
 世界には長い歴史の中で戦争や内戦、宗教戦争の結果、焚書も実際に行われた。宗教や言語や文化や政治理念の違いから自分と思いが違う丈で書籍を焼き払ったので有る。二度と手に入らぬ貴重な文献が灰に成った。人類共通の文化遺産が消え去ったので有る。
 インターネットのホームページのインデックスは書籍の表紙の様なもので有る。粋なデザインを考えたいものでは有る。










          2008−05−11−325−02−01−OSAKA



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