烏の濡れ羽色

 烏が街の悪者に成り良い事の比喩に使いたく無い人も多い。烏は街のゴミ袋を漁り、ゴミを撒き散らす厄介者で有る。夏は蝉を追っかけ廻す悪者で有る。冬は電線に数珠繋がりに成って歩道に白い汚物を落とす。学童も見上げる天空で鷺を集団で襲ったりで有る。街路樹で巣を作り繁殖期には近くを通る通行人のを襲って突いたりも実際にする。戦国時代には戦いに敗れた死者を啄ばむ悪魔的存在でも有る。烏が無くと不吉な事が起こると言う迷信迄生まれた。外国では飼って居る烏に目を穿られると言う酷い諺も有る、買って居る犬に手を噛まれるの例えの例で有る。
 日本女性の黒髪は世界に誇る美の象徴で有る。烏の羽は黒いが濡れるともっと黒く成り輝いて見える。黒色は不吉なイメージが有り、世界中で葬礼に多用されて居る。其れ丈に黒の美は格別で有る。昔から黒髪に椿油を付けて櫛で梳かすのが女性の嗜みで有った。不精をして怠ると髪も縺れる。其の美を捨てて茶色に染めて仕舞う女性も多い。歳取ると白髪が気に成る所でも有る。黒に染める事は出来るが、一度染めると死ぬまで染め続ける羽目に成り兼ね無い。欧米では金髪女性への憬れも有るが。日本では周りに居無い丈に憧れも少ない。
 黒髪は象をも繋ぐ、美しくて強い事の象徴でも有る。藁縄は色んな事に利用されて来たが直ぐに切れる弱さが有る。色んな繊維で縄は編めるが絹糸の強度には及ば無い。珍しくは棕櫚の縄等も有る。しかし、絹糸は高価な物に成る。東大寺の創建時重い大黒柱が縄が切れて仕舞い、持ち上げれずで立たずで有った、数多の女性の黒髪寄進で実現した逸話も有る。宗教心か大事な黒髪を切って寄進した女性が居たので有る。ナイロン繊維が発明され強靭なロープが出来、登山もロープが切れる恐怖は無くなった。現代では壁面を登る競技迄有る。ロープはあくまでも落ちた時の安全の為の補助で有る。
 ワイシャツは白いシャツの事で有る。外国でワイシャツも下着に成るので有る。日本ではワイシャツ一枚が普通では有るが。ワイシャツの下に肌着を着無い御洒落な人も居る。ズボンの中へ裾を入れるが正しい着方で有る。肌着は白色が多いのは穢れがわかる衛生上の理由より染めの手間が省けて安く出来る為で有ろう。白い肌着は古く成ると黄ばむ欠点は有る。女性の肌着は訳有って色つきも多い。エロチシズムの演出の為でも有る。数多の色の中で最高にセクシーな色に黒が登場するのも不可思議の世界でも有る。穢れを隠せる利便性は有る、黄ばみも隠せる。エロチシズムは生殖に関係するが、死のイメージに通じる。快楽は罪悪感に通じる不可思議も有る。桃色とピンクを混同する人も居るが別の色で有る。桃の花の色はピンクより赤みが濃い。
 赤色は血の色でも有り、火の色でも有る。日輪の色でも有る、実際は黄色に見ても絵では赤で描かれる場合も多い。色の中で最高に強烈で印象的で有る。石榴の実のイメージも有り、猥褻なイメージにも利用される場合も有る。情熱の色でも有る。牛も赤色に興奮する。
 緑は植物の葉の色で有る。見つめると目に良いとも言われて居る。安心の色でも有る。
 茶色は大地の色でも有り、土の色でも有る。緑茶のイメージは無いが焙じ茶や紅茶のイメージは有る。緑はエメラルドの色でも有る。エメラルドを透かして見える治世の世はどんな風に見えたので有ろうか。 黄色は警戒色で有る。蜂や蜘蛛や蛇で毒を持って居る者の色で有る。毒を持つ動物に似せてのカモフラージュも有る。安全に気を付ける様に黄色と黒色の斑は使われる。滅多に御目に掛から無い黄金の色でも有る。実りの秋の稲穂のイメージで有り。紅葉の色でも有る。

 青は空や海の色でも有り、爽快なイメージが有る。賢者の色でも有る。サファイアの色でも有る。未熟の意味も有る。緑との混同も有る。
 紫は高貴な色で有る。昔から世界中で高貴な人丈が使える色でも有った。染料其の物のも高価で有った 黒とは対象的に白は清らかさの象徴でも有る。命に必須の清めの塩の色でも有る。華燭の点では白無垢の花嫁衣裳は色んな色に染まる意味が込められて居る。真新しい事の象徴でも有る。再婚の場合は別の色でも可笑しくは無い。外国で甘い砂糖のイメージを抱く人も多いのか婚礼に白い花が良く登場する。黒のペンキは赤のペンキより色褪せが少ない、赤で書いた大事な部分が消えて居る可笑しな看板も目に付く。 自分の抜け落ちた髪毛を汚いと思う人は一人も居いが他人の物と成ると一変為る。食品の中に入っていたら大騒動と成る。文句百垂れ垂れた方が勝ちの世界でも有る。製薬会社に置いては回収問題に発展する場合も有る。汚いのは髪の毛では無く、髪の毛に付いて居る病原菌で有る。胃や腸は外と繋がって居て、一本の管でも有る。通常は病原菌は体内に入り込め無い。胃では強力な酸が有る。髪の毛自体は食べても人畜無害で有る。回収騒動に成ると製品の回収廃棄が待って居る。二本目が出て居無い事を確かめる為に選別もさせられ証拠の写真も取られる。損害は一本の毛で数億円に成る事も、自主回収は企業が自主的に遣る事で当局は何の責任も無いが、世間の聞こえは為無いより為た方が良いので良く行われる。缶詰の中に色んな物が入り込んだ例は有る。カレーのルーの中に柿の種が入って居た事が有る。隠し味に柿を使って居るのが判って仕舞った。其処に有っては成ら無い物が入るのは問題が有るのは判るが、設備機器や作業員から入る物は防ぎ難い。機器から入った物は生物起因に当たら無いので回収の対象には成ら無い。当局の言う生物起因の異物とは生きて居る病原菌の事で有ろう。一本見つけるともう一本入って居るかのような連想が起きるが、実際は無いもを回収させられる事と成る。酷い話では有る。食品工場や製薬工場では特に入退出の規制が強い、作業服の更衣も大変で有る。髪の毛が落ち無い様に、アンダーキャップを着けたり、エアーシャーを浴びたりで有る。粘着ローラー等も有る。作業服もクリーンルームでの袋詰めのクリーニングサービスも有る、最近ではクリーニングとセットに成ったレンタルの作業服のサービスも有る。破れたら交換しては呉れるが、新品とは限ら無い。最低限の枚数しか持て無い。薬理活性の強い製剤の製造場所では作業服を予備洗いしてクリーニングに出す難儀な手間も入る。
 秋口は抜け毛が気に成る時期でも有る。獣の様に夏毛が抜けて冬毛に替わる訳では無い。夏は暑く喉越しの良いアッサリした麺類等に頼る為に栄養不足も有る。夏の不摂生が原因の場合が多い。ドラマの中では不治の病の演出でも有る。不吉に感じるイメージの部分で有る。夏に付き物の怪談の四谷怪談で人の心変わりの魔性を病魔に置き換えて壮絶に描かれて入る。抜け毛が病魔の重さを象徴的に描かれて居る。
 8月6日は原爆の記念日で有る。記念日は祝福すべき日が多いが忌が記念日で有る。世界に向けて平和宣言が読み上げられるが、聞く耳を持たぬ外国の何と多い事か。平和の鐘が空しく世界に響き亘る。当時被爆為て水を求めて街を彷徨い、ヤット見つけた水場で水を飲みホットして皆死んで行ったので有る。生き延びても原爆症に罹った人も多い。髪の毛が抜ける悲惨さも報告されて居る。地獄が一生続居たので有る。惨状を自分で見た人も少なく成った、多くの人は水を掛けて消せぬ火事を見た事が無く、人も燃える事を知らずで有る。消さ無いと骨まで燃えて青白い焔が人魂の様にあちらこちらで怪しく燃えたとか。








            2009−08−03−425−01−01−OSAKA



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