日没後

 木曽路はすべて山の中である・・・で始まる夜明け前は島崎藤村の余りに有名な長編小説で有る。民主化直前の封建的社会の話でも有る。秋に成り日が短く成って、未だ暗い内に家を出る人も多い。朝は次第に東の空がう薄らみ次第に明るく成るのは気分も良いが、帰りは其の逆で有る。一日を人の一生に例えるも可笑しいが誰しもに夕暮れは訪れる。闇夜は死のイメージが強く葬式には世界的に黒が多い。
 サマータイムの話しを誰かだ言い出しては消え、又言い出してで有る。悪い虫が涌くかかの如くに話題に成る。企業や学校の始業時間を季節によって変える事は可能、労働組合の承諾は必要。交通機関のダイヤ変更は珍しい事では無い。方法は有るのに時計自体を変えて仕舞う珍奇が有る。此の世に二種類の時計が有る事に成る。大混乱の元でも有る。家に帰る時間帯に因っては或る日を境に真っ暗な中を帰る事と成る。体内時計が狂い切り替え直後の死亡率が上がる実施国の報告も有る。時計を合わす為に脚立から落ちる人も当然出て来る。
 闇夜は蝙蝠の天下でも有る。鳥目と言う言葉も有る。鳥は闇夜は活動為無いと思って居たら、最近は夜間照明も多く日没後でも烏を見掛けたりで有る。猫は夜行性の生き物でも有る。鼠が夜間に活動する為でも有る。夜間でも目が良く見える様に虹彩の動きが優れて居る。獲物を攻撃する瞬間には開く。昔から夜の催しものは満月の日が多いのは照明設備が少なかった昔の事情も有る。

 闇夜の恐怖を描いた作品にブラム・ストーカーの吸血鬼ドラキュラが有る。何度も映画化されて居るが闇夜の恐怖を忠実に描いて居るのは1931年にユニバーサル映画が製作した魔人ドラキュラが有る。闇夜に死人が甦るは土葬が一般的で有ったヨーロッパの事情も有る。北の国は大地も冷たく空気が遮断された土の中では腐乱が意外と進ま無い場合も有る。各地で昔から古い伝説が有る。吸血蝙蝠は実際に居るし、狂犬病の様に野獣に咬まれると感染する病気も多い。豚のインフルエンザも人にうっったりで有る。ユニバーサルは夜間遊んで居るセットを利用してスペイン語版も製作為た、序でに作られたので当初から期待されず監督も俳優任せで自由奔放で有った。細かい指図無しで有った。監督はスペイン語が解らず通訳を付けてで有った。日本では英語バージョン丈が紹介されたのでスペイン語バージョンが有った事を知る人も少なかったが、以前にNHKが深夜に懐かしの映画を両方を二夜に亘って放映した、両方観た人は同じ原作で同じセットで俳優の立つマーカーも一緒で同じ出来栄えに成る筈がそうは成ら無かった事を感じた筈。両方を見比べなければ判ら無かった事で有る。暫く前に両方の映画の入ったBOX版が発売されたので多くの人が見比べる事が出来た筈。

 日本では幽霊伝説が多い。昼間何でも無いものが闇夜では幽霊に見える。幽霊には足が無いのは昔の行灯の暗さが起因為て居るので有ろう。見え無い物は夢に見る事も無いので有る。佐太の来迎寺には珍しい幽霊の足跡が有る。御寺の幽霊の掛軸を見た烏が寺の座敷迄上がり込んだ例が有る。


 闇夜の恐怖に人魂も有る。昔は日本でも土葬が多くメタンがうが提灯の蝋燭で引火の恐れは有るが、鬼火の様には成っても火の玉に成る事は難しい、瓦斯は拡散して仕舞う為でも有る。メタン瓦斯を使っての実験を見たが矢張り鬼火の様に乱れて仕舞う。未確認飛行物体(UFO)の如くに何かの誤認の公算も大きい。球形の雷の誤認も考えられる、一種のプラズマでも有る。家庭用の100Vの電気も短絡(ショート)時の破壊力は凄まじい、火花が出る場合も有る。通常ヒューズが切れて大事には至ら無いが、昔、電球のソケット内で短絡が起こり、青白い火の玉が飛び出したのを見た事が有る。人魂に見えなくも無かった。飛行機が落雷を受け、客室内を火の玉が通過したと言う報告も有る。人は水をかけず消える大火を知らず。燃え尽きる迄消す人も居無い地獄を見ずで有る。爆心地の惨状を後世に語る語り部も最早高齢で有る。あちらこちらで闇夜の中で青白くもえ恰も人だまの様で有ったと言った人も居る。

 闇夜の楽しみはたまに流れ星が見れる事で有る。外国では星が遊んで居ると言う表現を使う所も有る。願い事が叶ったり、何か良い事が起こりそうな気に成るのも不思議に同じで有る。流れ星は彗星や箒星とは全く別の現象で宇宙の塵芥が大気との摩擦で燃え尽きる現象で有る。殆どが燃え尽きて何の問題には成ら無いがたまに燃え尽きずに地上に迄落下して隕石として珍重される。地表は広いので人に当たる事は無いに等しい。ロケットを使わずに宇宙の岩石が手に入る場合も有り、太陽系の進化の研究の為の貴重な資料と成る。

 中秋の名月の闇夜は満月の為に明るく昔から各地で観月行事も多い。月は昔から潮の満ち干に大きく関係する、大雨の後では満潮時には洪水の恐怖も起こる。御産や火山の噴火にも影響して居ると言う人も居る昔の太陰暦の方が実生活には役立つ部分も有る。人が月に関心を持つには其れなりの理由が有る。月は他の惑星の衛星と比べると極端に大き過ぎる。月の起源には幾つもの説が有る。大き過ぎる月が在る事が生命の発生に重要な意味が有ると仮定すると其の起源が重要な事に成る。有り得ない様な偶然の巨大衝突で出来たと為ると生命の発生も極めて少ない事と成る。巨大衝突説は最近の説の様にも思えるが昔、学生の頃にビッグバンの提唱者のガモフ等も学生向けの本にも書いて居た。昔は珍奇な学者だと思って居たが最近見直されて居るのも可笑しな話で有る。ビッグバン理論も現在では定説に成りつつ有る。



















            2009−10−05−445−01−01−OSAKA



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