豆腐と納豆

 五穀豊穣の五穀が何にを指すかはクイズにしたいところでは有るが、人に依って想いが違う。古い文献でも豆が入ったり抜けたりで有る。現代では粟や稗は小鳥の餌と思っている人も多いが、入れるのが本来の道理。昔は稲を作り乍米の御飯を食べれなかった小作人の貧しさが有った。胡麻が入ら無いのを不思議に思う人も多い。個人的には豆は南蛮黍と同じに雑穀に入れてもらいところでは有る。
 豆から作るものに豆腐と納豆が有る。腐ら無い豆腐に豆腐の名が付き、箱に納め無い納豆に納豆の名が付いて居る。腐の漢字を嫌って勝手に富の当て字を使って豆富の当て字うを使う場合も有る。絹こし豆腐と木綿豆腐の違いは潰した豆を絞る袋の違いと勘違い人も多い、絹ごしと名がついても絹の袋で濾す訳では無い。木綿豆腐は木綿の布を引いた箱に入れて重しを掛けて固まらせる、其の時余分な水がでて少し固く成る。豆腐に木綿の型が付く。
 甘納豆は関西でも人気のお菓子では有るが納豆は食べる習慣が少ない、見た目の悪さから食べるのは勇気の要る所業と成る。
 豆腐は更に加工され多くの食材に成って居る。豆腐を焼いた焼き豆腐も有る、豆腐を揚げた薄揚げや厚揚げも有る、生揚げとも言う。薄揚げを袋にして具をいれた巾着状の物も売られて居る。中に銀杏や餅を入れたりもする。稲荷鮨等も利用さる。精進料理の僧侶の為に雁肉に似せて作った雁擬き等も有る。おからは絞り粕で家畜の餌と思って居る人も多いが味付けすれば美味しい御数に成る食材でも有る。
 変わった食材に湯葉が有る。素人では中々見事な物は作れ無い技術が居る。
 煎豆は節分には大活躍で有る。歯の悪い年寄りには食べ辛い話で有る。食べ過ぎには注意が必要。ポップコーンはポン菓子のような不思議なお菓子で有る。ポテトチップスや煎餅の様に音がし無い為に映画館等でも売られて居る。自宅で煎るには勇気が要るが電子レンジで煎物まで有る。薄っぺらな袋が破裂寸前まで膨らむ。

 生揚げは関東炊き(煮)の具種にも利用される(関東で言うおでんの事)ジャガイモやカボチャも元々は日本に無かったので入って来た地名がつ付いて居る。薩摩芋も薩摩では唐芋と言って居た。当然乍、唐では唐芋とは言わ無い、南瓜と書いてカボチャと読ませる不自然が有る。関西では南京が一般的でも有る食文化は箸や俎板の文化でも有る、東南アジア共通の部分も多い。韓国ドラマは食文化が似て居る為に日本人には殆ど違和感が無い。スペイン語に吹き替えられたドラマ等を観ると良く分かる。韓国ドラマの大長今には数多の韓国料理が登場するが、日本でお馴染みの食材も登場する。勿論豆腐も登場する。

 君子厨房に入らずと言う諺が有る。食材にする為の屠殺場でも有る。その為の包丁も有る。鶏の締め方や血抜きの仕方は学校の家庭科では教え無い。ヨーロッパの日本料理店で客が鼈料理を注文して置き乍客の前で捌いたら訴えられたりでで有る。                             


























            2012−12−01−550−01−01−OSAKA  



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