人類史上の最大汚点

 日本の八月は蒸し暑く、熱帯夜が何日も続く事も有り、多く人にとって憂鬱な月で有る。八月六日の広島原爆忌、八月九日の長崎原爆忌、靖国神社参拝で揺れる八月十五日の終戦の日。戦争と平和に関しての催しも多い。今年(平成17年)は戦後六十年の節目の年でも有る。当時生まれた子が六十歳の還暦を迎える程の昔の事でも有る。戦争体験をした人も少なく成り、記憶も薄らいで来た。想像丈で話をする人も多く成り、正しい実体験を話伝えられる人も少なく成った。当時、若者達で特攻隊を作り、自爆攻撃を実行させた政治家は心が痛ま無かったので有ろうか。原子爆弾が炸裂し一瞬にして日常が、此の世の生き地獄と化し十四万もの人が亡くなったのを目にした人は、余りの悲惨さ惨さの為に後世の為には話したがら無い。マスコミも八月丈戦争特集をするのも可笑しい話では有る。米国が戦争を早く終わらせる為と尤もらしい理由を付けても、戦争に原子爆弾を使用した事実は人類史上の最大汚点の一つで有る。
 地球生命進化の過程では多くの生物が絶滅に至ったが、其の原因は総て外的要因で有った。自ら創り出した物で絶滅の危機に曝されて居るのは人間丈で有る。原子爆弾より更に千倍も強力な水素爆弾も創り出してしまって居るので有る。世界には其れが何千発も在るので有る。地球全生命を何回も絶滅させられる量で有る。パンドラの蓋は開いてしまって居るので有る。地球生命絶滅の危機は未だ消え去っては居無い 人類史上唯二の被爆地の広島や長崎から世界に向けて、二度と核兵器が使用される事が無い様に、核兵器の廃絶を発信し続けても、希望は有っても、廃絶への道は余りにも遠い。核を持つ事が戦争の抑止に成ると思って居る人も多い。しかし、機械は故障するので有る、誤作動をするので有る、人は間違いを起こすし、人は時に気が振れるで有る。偶発事故も有り得るので有る。過去にも戦争の危機は有り、今後も無いとは言い切れ無いので有る。核を大量に持って居る大国は、核を持た無い日本の言う事等訊か無いのも又事実で有る。日本も核を持ったら良いと言い出す人も出て来る始末では有る。核を隠し持って居ると言う噂丈でも、核を大量に持って居る国が戦争を始める事が許される時代の事で有る。
 日本は不可思議な国でも有る。戦時中は米英の敵の事を鬼畜の如くに罵り乍、敗戦後は掌を翻したかの様に、進駐軍の言い成りに成ったので有る。進駐軍に旨く取り入り大儲けをした人も居る。赤紙一枚で強制的に召集され、軍の中では教育と称して暴行が日常茶飯事に行われ、虐めが蔓延り、上官に気に入られ無ければ、最前線に行かされたので有る。上官の命令で民間人も処刑させられたので有る。しかし、敗戦後は其の事で兵隊様は戦犯扱いされるたので有る。命令をした上官は上からの命令だとして罪は逃れたので有る。教育関係者も進駐軍の方針で以前の教科書を墨で真っ黒に塗り手繰らしめても心が痛ま無かったのか。
 戦後六十年、節目の年を迎えたのを悪用して、日本国憲法を改訂しようと言う目論みが有ります。既に草案が出来てしまって居たりして。日本国憲法は確かに進駐軍に押し付けられた物では有ったが、世界に誇れる憲法で有る。日本国は此の六十年の間に一度も戦争はしなかったが。日本に憲法を押し付けた当の米国が其の間に行った戦争や紛争は数え切れ無い、日本の憲法がアメリカ合衆国の憲法依り優れて居るのは間違い有りません。其の優れた憲法を改悪し自由に戦争が出来る様に如何やらしたいらしいです。第九条の戦争放棄が気に入ら無いらしいです。何やら戦争への足音が聞こえて来そうです。政局が旨く行か無いのを、憲法のせいにしては成ら無い。戦争よりかは、腐った政治の方が未だましと思う人も多いが、其の腐った政治が戦争に導くので有る。憲法改悪には断固反対しましょう。戦後六十年間何の不都合も無かった憲法を今更改訂する必要も無い、何か悪さを政治家はしたがって居ると考えるのが、常識の有る人の判断で有る筈。憲法は国民に押し付けるもので無く、国会議員等が守らねば成らぬ事で有る筈。
 最近、年少者の重犯罪が多発して居ます。誰しも今の教育に問題が有るのではと疑いますが、其の事を悪用して、教育基本法も改訂しようと言う動きも有ります。教育は国家百年の計を持って行われるべき物で、一時代の政治家の気紛れでひょこひょこと改訂しては為ら無い。戦前の軍国主義の厳しい規律の教育下では現代の様な愚かな年少者の重犯罪は少なかったのも事実だが、スパルタ教育は時代錯誤でも有り、軍国主義を容認するのは間違いで有る。何やら昔に戻りたい人が多いのか、国旗掲揚の問題、君が代斉唱の問題等々、歴史は又繰り返されるのか、戦争の時代でも来るとでも言うので有ろうか。
 くどいが、腐りきった政局でも、戦争よりかはましなので有る。戦争とはかくも悲惨で惨いので有る。 原子爆弾の悲惨さ惨さは言語に絶するが、時が経てば事実まで消え去るとでも思って居るので有ろうか眼球が飛び出す程の爆裂の衝撃は想像すら出来無い。閃光で其処に居た人の陰が日光写真の様に石面に写って居たり。全身が火傷で膨れ上がり、皮膚が垂れ下がって幽霊の様に成って居たり。赤鬼や餓鬼の姿に成って人々は水場を求め街中を彷徨い、やっと見つけた水場で水を飲み、ほっとして朝には全員死んで居たので有る。しかし、生き地獄は其れ丈では無かったので有る。生き延びた人も、閃光と同時に発した強力な放射能で原爆症に成り体を蝕み、髪の毛が抜け、其の後何十年経っても、白血病、癌を併発させ被爆者を苛み続けたので有る。
 しかしで有る、原子爆弾の悪夢は其れ丈では無いので有る。女性の被爆者の産んだ子の中には、普通で無い異常児、奇形児も居たとか。だいぶ昔の話では有るが、私の学生時代にテレビで其の異常児、奇形児の特集を真昼の子供も見る時間帯に平然と放映して居たのを観てしまったので有る。決して観てはいけ無い物を見せられた実体験をしてしまったので有る。子供も見る時間で放映したのは飛んでも無い軽率な行為で有った。もう一つの生き地獄を見せられてしまったので有る。しかし其の後、二度とは放映しなく成った。鬼や妖怪達、化け物の類は、其の時まで人の空想の産物とばかり思い込んで居たので有ったが。しかし、其れに似た子も生まれる事も有るので有る、一つ目小僧も生まれる事も有るので有る。其の数の多さ、もう一つの悪夢で有った。其のフイルムは今も放送局の倉庫の奥深くに封印して仕舞た儘なので有ろうか。二度と見たくも無いし、子供には見せられ無いが、確かに何処かに有る筈です。高校時代の保健の時間にも性教育の積もりか、異常児、奇形児の写真集を見せた教諭が居ました。性的な悪さを戒める為か 五体満足で生まれて来た事を両親に感謝し、親孝行に励みましょう。親が死んでしまってからでは親孝行も出来無い。
 核攻撃の先制攻撃をすれば、報復攻撃され世界が終わるのを判って居て、先制攻撃をする愚かな政治家が居るとは思え無いが。持って居れば使いたく成るのも又政治家の人情で有る。
 原爆慰霊碑の碑文の文言がが気に入ら無いと傷付ける悪さをした族が居た。卑劣な行為では有るが、其の様な碑文で殺された人の無念さが晴れると思い込んでしまう政治家の心にも問題が有る、犬死で有った事に今も変わりは無い。戦争さえ始めなければ原爆も落とされ無かったので有る、死な無くて済んだのに 戦争を始めた当時の政治家、軍隊の罪は万死に値する。同じ過ちを又、犯しかねない政治家が一人も居無い事を神に祈りましょう。


              2005−08−06−56−OSAKA



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