無理難題奇譚

 かぐや姫の物語は数々の傑作を生み出してきたスタジオジブリの巨匠、高畑勲監督が手掛けた劇場アニメ。日本で最も古い物語といわれる「竹取物語」を題材古典の竹取物語でかぐや姫が求婚者に無理難題を言う。石作皇子には「仏の御石の鉢」、車持皇子には「蓬莱の玉の枝(根が銀、茎が金、実が真珠の木の枝)」右大臣阿倍御主人には「火鼠の裘(かわごろも、焼いても燃えない布)」、大納言大伴御行には「龍の首の珠」、中納言石上麻呂には「燕の産んだ子安貝」を持って来させるというものだった。どれも話にしか聞かない珍しい宝ばかりで、手に入れるのは困難だった。他にも福島ナヲマツ昔話集に灰縄の話も有る。他に古い劇場アニメにロシア映画の傴僂の仔馬等も有る。
 昔観光バスの中でかっての儒家林法印道春(林羅山)が日本三大天神に挙げた天神名を当てるクイズを出した人がいた、北野天満宮や大宰府天満宮は直ぐに出たが三つ目がなかなか出ない別府天満宮や大阪天満宮が出るのは近代の話。正解は佐太天満宮で有った。佐太は文楽の人形浄瑠璃の菅原伝授手習鑑に出て来るあの佐太村で有る。昔淀川を上り下りする舟人は当地に来ると社に向って一礼をするにが慣わしで有った。蕪村の窓の灯の佐太は未だ寝ぬ時雨かなも有名、当時のにぎやかさが偲ばれるが氏子の財力の差で大阪天満宮に負けた。
 中学校の一年で学ぶ数学の幾何学の問題はパズル風で難問も有った。ノーベル賞に数学の部門が無いのを不可解に思う人も多い。代わりに権威有る賞のフィールズ賞が有る。受賞者の何人かが学生時代に国際数学オリンピックに参加してメダルを獲得している。決められた時間内で全ての難問を解き満点を取った学生も実際に居る。中国のメダル獲得者が多い、日本人も健闘している。
 かって360年もの間数学の天才達を悩まし続けた難問が有った。フェルマーの最終定理(フェルマーのさいしゅうていり、Fermat's Last Theorem)とは、3以上の自然数 n について、xn+ yn= zn とな る 0 でない自然数 (x, y, z) の組が存在しないという定理のことである。中学生も興味を抱く簡単な 問題で有るが何を証明したら解いた事に成るかが解らない。フェルマーの大定理とも呼ばれる。フェルマーが驚くべき証明を得たと書き残したと伝えられ、長らく証明も反例もなされなかったことからフェルマー予想とも称されたが360年後にアンドリュー・ワイルズによって完全に証明され、ワイルズの定理あるいはフェルマー・ワイルズの定理とも呼ばれるようになった。今後は定理として証明に使える
 2011年は歴史に残る大変の年で有った。東北地方太平洋沖で異常な程に巨大な天災地異が起きた。例を見ぬ一千年に一度の海底大地震で有った。彼地震さえ揺らなければ誰も無理難題は言い出さなかったので有る。日本の法律に外国の地震の例を出す裁判官の頓珍漢も有った。地質学学者が学会で議論すべき活断層論議をたった5人の原子力規制委員が議論している。電力会社も数学者を雇い統計学的確率論で安全を証明した方が得策宇宙論学者が微分方程式で宇宙論を論じるが如くに。数学的証明を見せれば屁理屈ももう捏ねられまい
 世に悪法は数多有れど、法で有る以上従わねばならないのが此の世の理。哲学者のソクラテスの教えでも有る。法に従ってさえ居れば理不尽な罰も受ける事も無い。鬼畜や狂人や非人も裁きの場が与えられ判決が出るまではたとえ現行犯で有っても容疑者で有る。そう言う法律が有る事も知らずに法を犯す人も居るが其の事で罰から逃れる理由には出来ない。しかし、最初に罰有りきの珍法は法そのものが間違い。法律も昔のものは現代の実情にそぐわずに改定される事も有る。法律自体の誤りは憲法に沿って司法の場で是正を求められる事も有る。其の憲法自体の不具合も国民投票で改正の道は有る。
 阪神淡路大地震では多くの家屋が倒壊したために建築基準の見直しが迫られ建築基準法も改定されたが新しい基準に不適の家屋に対して危険だとして住むを禁じたり建て直し迄は求め無かったので有る。耐震補強で済んだので有る。新規に建てる場合は当然ながら新し基準で建てなければ成らない。
 東北地方太平洋沖海底大地震が起きて、大津波で多くの家屋が流され、多くの人が亡くなった。原発事故も震災の被害で有る。安全対策を怠った人災と言う人も居るが、地震さえ起きなければ全国の原発は通常通りに今も運転していて、法規制付きの節電や計画停電の計画も、電力株の暴落や無配も無かったので有る。








































            2012−12−01−550−01−01−OSAKA  



                     HOME
                  −−戻る 次へ++