平和の日

 八月十五日は終戦の日で有る。総理大臣、他の大臣等や国会議員の靖国神社の参拝で揺れる一日でも有る。海外からの強力な非難を受けて居るのを知って居ながら、敢えて参拝するので有る。遺族会の要請も強いのか、選挙の時に非人情と思われたく無いのか、政治家もソロバンを弾いての上の事で有ろう。誠に戦死した人の無念を思っての事では無い様にも思えて来ます。「二度と戦争を起こさな無い為に参拝して居ます」と言っても、近隣の外国には通じ無い。大臣や国会議員は国民の代表で有り「一個人として参拝した」と言っても近隣の外国には通じ無い、近隣の外国から誤解を受けるのが分かって居ての、軽率な行動は避けるべきで有る。
 八月十五日を平和の日として国民の祭日にしたら良いのにと思って居る人も居ます。国民が戦争と平和に付いて考える絶好の機会でも有る。平和は其れ程重要な事なので有る、祭日にするに値します。しかいである、敗戦の日を祭日にするのはげくそ悪いと思う人も多いし、偶然盆休みで既に休日にして居る企業も多い、学生は夏休み中でも有る、今更と思う人も多い。海の日に比べたら、祭日としてのインパクトは遥かに強い筈だが、ひょこひょこ変わる緑の日に比べたら遥かにましと思うのは私丈なのだろうか。祭日は其の日が重要で有り、政治家の思いでひょこひょこ変えたり、連休にする為に態と日を変えたりするのは問題でも有る。企業の都合ばかりを考えて居るとしか思えません。
 最近では一部の団体や労働組合がミニ戦争展を開いて、戦争体験を風化、忘れさら無い様にげくそ悪い写真等も掲示したりもして居ます。今更、戦争の事等忘れてしまいたいのも又人情でも有るが。戦争は二度と起こしは為ら無い、真に大事な事なので有る。
 今年(2005年)は戦後六十年の節目の年でも有る。戦争と平和に付いて良く考えましょう。此の六十年間に日本が戦争もせず、平和で有ったのは。進駐軍に押し付けられた日本国憲法で有る。此の平和憲法が、戦争を放棄し、海外派兵を禁止し、核を作らず、持たず、使用せずの三原則を貫いて来た御蔭でも有る。しかし、此の節目の年を悪用し、平和憲法を改悪しようと言う目論見が有ります、既に草案も出来てしまって居ます。平和憲法を改悪し、戦争も出来る国にし、自由に軍隊を海外に派兵出来る様にしたいと思って居る政治家も多いので有ろう。憲法を改訂し、教育基本法も改訂し、戦前の軍国主義の時代に戻りたい人も多いので有ろう。もし、日本国憲法を改訂してしまっては、今後六十年間に日本が戦争に巻き込まれ無い保証が無くなってしまいます。又戦争が起こるかもしれない。歴史は繰り返されるので有る。 其の様な重要な目論見を隠すかの様に、政局は郵政民営化法案の事ばかりで有る、もっと大事な事も有る筈なのに。少し変で有る。衆議院で法案は可決したのに、参議院で否決されたからと言って、衆議院を解散するのは道理に合わ無い。参議院は解散出来無いから仕方が無いでは済まされ無い。たかが一法案で有る。法案に問題有りと認識し作り直すのが道理で有る。江戸の仇を長崎で討つ様な事で道理に合わ無い しかしで有る、法案に問題有りと反対票を投じた大臣を即罷免したり、反対票を投じた造反議員の選挙区に対抗馬を出馬要請したり、反対派虐めが既に始まって居る。問題の有る法案は何度で作り直せば良い話で有る筈。議会制民主主義の崩壊で有る。出馬を断念した反対派議員まで出る有様で有る。反対派議員と対抗馬議員が票を奪い合い二人とも落ちれば野党の思う壺では有るが。政権が交代するかも知れ無いし反対派議員に同情票が入るかも知れ無い。選挙は開けて見ないと分から無いので有る。
 選挙の前には、選挙予想のアンケート結果が付き物で有るが、彼程同じ党の議員の中からも散々言われていても、内閣の評価が下がら無いのが不可思議の限りで有る。アンケートの遣り方に疑問を如何しても持ってしまいます。国民が其んなに好い加減とは思え無いし。或る日、私の家にもアンケートの電話が掛かって来た事が有ります。如何やらコンピュータで無作為に選んで電話を掛けてるらしいです。綺麗な声のオペレーターの女性のしゃべる速さに高齢者は付いて行け無い。質問の項目を覚え切れ無い、オペレーターが若い女性の為ついカッコの良い事ばかり言ってしまうので有る。対面に拠るアンケートや相手が男性の高齢者で有ったら、答える事も変わって来るかも知れません。アンケートの結果は統計処理され、一部の結果でも、全体の結果との誤差が無い事が実証されるが、人の人情として思った結果と違って居るとついアンケートの遣り方を疑ってしまいます。
 今更、愚痴を言っても仕方が無い。衆議院議員選挙は行われので有る。選挙の為に国費が使われるので有る。我々の血税が使われるので有る。選挙は一般庶民が国政に参加出来る唯一の機会でも有る。良く自分で考えてから選挙には必ず行きましょう。「選挙なんかに行っても行かなくても一緒や」とテレビのニュースの中で平然と言う人も居ます。「選挙にも行かずに文句を言う人も居るが、阿呆や折角の権利やのに」と言う人も居る、世の中は様々では有るが、其のニュースも放送局が選別して居るので有る。
 造反議員の中には郵政の民営かには概ね賛成乍、法案の一部にのみ反対の議員も居る。一部を修正すれば法案は通ったかも知れ無いので有る。提出した法案が完璧で修正を認めずと言う姿勢にも問題です。否決なら衆議院の解散をちらつかせ、賛成を強要するかの如くに誤解を受けかねない、政治的手法に反対し法案自体より政治手法の方に反対の議員も多い。実際問題として郵便事業はパソコンの普及に依り、ファックス、電子メールの普及に依り減って来て居るのも事実で有り。公的な郵便貯金では個人のメインバンクには為りえ無い、外貨預金や、投資信託、クレジットカード事業等幅広く事業を融合させて事業を行わ無いと営業として成り立た無い。
 造反議員への卑劣な仕打ちで世間の同情も集まり、野党の中には郵政民営化に反対する事を目玉にして自分達の威力拡大を狙って居るが。親の七光りを持た無い、造反議員の此の夏の選挙は、余りに過酷で有るが。現実は余りに皮肉で、遣りたい放題、言いたい放題の皆から顰蹙を受けてて居る総理大臣の目論見道理に世の中は進まざるを得ないので有ろう。
 戦争を知ら無い世代も増え、戦争を映画の中でしか知ら無い人も多い。しかし、映画は興行的に採算が取れる事が前提の為、カッコ良い男優を起用し、凛々しい軍人姿に憧れさします。実際の修羅場とは少し違う様です。実際に戦争を体験し、修羅場を潜って来た人の証言は貴重です。戦艦大和の最後も悲惨で有る。戦闘に成れば、便所にも行け無いので有る。被弾して吹き飛んだ手や足を仲間の兵隊が海に其れを捨てるので有る。火炎と熱蒸気で生きた儘焼かれるので有る。しかし、戦争の悲惨さは其れ丈では無い、政治家が自爆攻撃を考え付いた事で有る。しかし、此の特攻隊の事実も映画ではカッコ良く描かれる場合も多い。明日の攻撃を前に青年達は何を思って一夜を過ごしたので有ろうか。上官に拳骨で殴られても決して泣か無かった青年達が一体何を思って泣いて居たので有ろうか。其の全員の枕カバーの濡れ具合でも戦争の悲しみがの深さが推測されます。青年達は何事も無かったかの如くに帰還の為の燃料無しで、出撃して行き、二度とは帰って来る事は無かったので有る。兵隊の命を一銭五厘で買えた時代の話で有る。軍馬が兵隊より大事な時代の話で有る。


              2005−08−14−57−OSAKA



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