幻肢痛

 空を飛べる鳥にとって翼の怪我は致命的でも有る。飛べなければ餌も獲れ無いし、水も飲めない、介護してくれる仲間が居る訳けでは無い。小鳥を狙うは猛禽類だけと思い込んで居たら、カラスも天敵で有ったので有る。天空では逃げ場所が無い。翼に一撃を受けて飛べなく成ったら地面では犬や猫までが天敵に成る。飛べ無い地上の獣に取って空を飛べる鳥は憧れでも有る。しかし、長い進化の中で飛ぶのを已めて仕舞った鳥も実際に居る、天敵の居ない地では飛ぶ必要も無いのか。鶏は空を飛べないと多くの人は思って居るが、人が居なくなれば野生化した犬や猫から身を守る為に事実飛ぶ様にも成る。
 翼を失った鳥を苛むは犬や猫の脅威丈では無い。無い筈の翼が痛む幻肢痛に苛まれる。酷い話では有る
 日本国は世界から見て独特の文化を持った、犯罪の少ない法治国で有ると思い込んで居たら、そうでないことが2011年の3月11日以降で解った。其の日に東北地方太平洋沖で異常な程に巨大な天災地異が起きた。彼の地震さえ揺らなければ例年と替わらぬ年が過ごせた筈では有るが。阪神淡路大地震で多くのの家屋が倒壊し建築基準が引き上げられた、基準を満たさ無い家屋を危険だからと言って建て換えさせる事は無かったので有る、耐震補強で済んだので有る。福島の原発事故は異常な程に巨大な天災地異が原因で発電所の企業努力では防げ無かったので有る。しかし、実際は動いて居る原発は止めなかったのに、定期点検の済んだ原発は動いて居る原発より危険とする屁理屈が罷り通り動かさ無かったのである。

 電気を作るのが営業の原発に法的根拠も無く定期点検を完了させ無いのは常軌を逸した行為に思えるが珍国日本で有る。世界にも原発事故は有ったが国の原発総てを3年も停めた珍国は無い。政府が停めて居るのに政府が原発の再稼働をしたがっているかの如くに再稼働阻止する集会やデモに参加する人も多い。政府が火力発電を持た無い原発まで停めたので有る。電力は国家の基幹産業でも有る。防波堤の嵩上げ工事等は動かし乍も出来るのに停めたので有る。三年経ったが大津波は一度も訪れて居無い。場当たり的にストレステストを言い出したがテストがすんでも全部は動かさずで有る。大飯原発のみ動かせたのは前政権の唯一の偉業では有るが、政権交替した現政権に其れが出来無い。呆れた話で有る。前政権の民主党にも劣る世界に恥さらしをしていることと成る。

 世に悪法は数多有れど最初に罰有りきの悪法は前代未聞でも有る。昔は親類縁者迄拷問ししていない事まで自白させた例が有る。電力会社に対して平然と法規制付の節電や計画停電の計画を言い出す始末で有る。結局最後に一番弱い立場の利用者や労働者が損をした。節電は企業にとっては電気代の抑制で陰気な明かり、不快指数の高い空調、朝の間引き運転、目立たない所で節電節約が進んで居る。我が子が平均点を取って満足の親が増える。日本が2流国、3流国に落ちぶれても気に成らない人が増えても自分の政党の党委員丈が増えたら良いと思わせる洗脳もすすんで居る。原発を政争の具にしては成らない。

 今の電力会社は政府に因って翼を揉がれた鳥のようで有る。幻肢痛の悪夢に脅かされて居る。電力会社には素晴らしい将来が有る。海水を原料とする放射能も出ない核融合発電で有る。SF映画では御馴染みの無公害発電で有る、もう放射能は出ないので有る。株も上がれば無配も返上で有る。しかしそれは或る日突然に発明される技術では無い。特許を取る為に投資をするよりは特許を買って実用化した方が済的で有ると思う人も多い。国家的予算の充実が必要。

 実に恐ろしきは人の心で有る。日本の原発が総て停まっているのに原発再稼働阻止、脱原発を訴えてデモや集会を続けて居る人が居る。水中に居て渇をほざくが如きで有る。竜巻は一生に一度遭遇出来るが如何かの珍事では有る。古代の人が竜が天に昇ると思ったのも無理は無い。翼を持たぬ竜が天空を飛翔できるのか疑問に思う人も居無いが、地を這う竜は不恰好で有る。西洋のドラゴンは翼を持つのが一般的。  人は馬に翼を付けて簡単に天翔る天馬を想像して来たが。飛行機が既に飛んでいる現代でも魔法で天翔る物語を書く作家も多い。魔法は燃料も御金も入らない便利な世界。作家の倉丈が増える。
 魔女裁判は中世の話と思っていたら現代にも有ったので有る。原発事故が起き国は賠償を東電にさせる為に原発を危険な悪者にして仕舞い。3年も停めて赤字経営に追い込み倒産の危惧に追い込んだ。震災の被害が皆無の西日本の原発まで株価の暴落、無配、銀行の融資が受けにく、社債の発行も難しく成った。何の咎も無い労働者の賞与をなくしたり、給料の減額を行った。









            2014−02−01−576−01−01−OSAKA  



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