歯痒い時

 明治以来、日本は西洋の文化を逸早く吸収する為に、西洋の物をそっくり其の儘猿真似した物も多い。 ヨーロッパへ旅行したり、古い時代の洋画を見ると、懐かしい場面に出会う事が有るので其れが分かります。
 西洋の古建物の中には、日本の古い洋館建の建物に似て居るのも多い、迎賓館や公会堂、美術館等、例を挙げたら切が無い。外国から軍服に似て居ると顰蹙をかって居る黒の学生服も、西洋でも昔は似た様な学生服を着て居たので有る。女性の髪形、看護士の制服や帽子、給食の時のエプロン等、古い洋画の中で思わぬ所で出会って懐かしく思う場合が有ります。猿真似の効用か。
 カレーライスは如何にも異国情緒を漂わせた料理の一つで有る。カレーと言う香料の木が有るかの様な錯覚を覚える程、印象が強いのも不可思議な感がします。多くの香料の寄せ集めで、本来一軒一軒家庭で味が違って居た筈では有る。日本のカレーは本場のインドのカレーとは少し違って居る様だが。
 美味しいカレーを作る為には、カレーのルーから自分で作らなければ成らない、玉葱を飴色に成る迄、バターで炒めたり、兎に角手間暇の掛かる料理では有る。しかし、手を抜こうと思えば手の抜ける料理でも有る、最近では良く出来たルーが販売されて居る事に依り、素人の男性でも簡単に作れる料理に成りました。男のする料理の欠点は量を作り過ぎる事で有る。一人暮らしなら尚更で有る。美味しければ良いが失敗してもう一つの味のカレーを晩、朝、昼、晩と食べ続けなければ成らない破目に陥ります。自分の腕を余り過信し無い事が重要です。酷い目に遭った経験が有ります。
 余談ですが以前にカレーのルーの中に柿の種が入って居た事が有りました。ルーの隠し味に柿が入って居る事が分かってしまいました。不可思議な物が入って居る物で有る。
 料理を美味しく頂く為には自分の健康な歯が必須です。歳いって来ると歯がぐら付く事が有ります。虫歯でも無いのに其う成るので有る。歯槽膿漏等の歯周病か。ぐら付くと自分の大事な歯なのにいっそすっきりと抜けてしまえば良いと思ってしまうのも不思議では有る。又、ぐら付いても中々抜け無いので有る此の歯痒さは一体何んなんで有ろうか。最近の政局の茶番劇の歯痒さも同様で有る。
 小泉政権が推し進める、郵政民営化法案が衆議院では可決されましたが。参議院では否決されてしまいました。本来なら内閣総辞職すべき所を、衆議院では可決されて居るにもかかわらずに、参議院は解散出来無いので衆議院を解散してしまいました。本末転倒な話で有る。江戸の仇を長崎で討つ様な物で有る。 衆議院議員の方にとっては誠に迷惑な話で有る。選挙に成れば又御金も掛かるので有る。衆議院では可決して居り何の非も無かった筈で有るのに。衆議院では可決して居るのに、反対票を投じた党員を造反組みと称して、公認をせず、対抗馬を擁立したので有る。其れも男なら兎も角、男の有権者なら喜びそうな美人の候補者を擁立したので有る。所謂、落下傘部隊で有る。議会政治の中では色んな意見が有るのが当然で、議論に成るので有る。同じ与党の中間で有り乍、郵政民営化法案に反対票を投じた丈で敵扱いで有る。反対者を抹殺するかの如き独裁政治と言われても言い訳が出来無い。其の様な小泉首相に反対し、無所属で出馬したり、新党を結成した議員も居るが、与党の中での反対意見が貴重なので有り。与党を離れてしまって、どの様な活動が出来るのか疑問で有る。野党に成って文句百垂れ言って見た所で政局が変わるとは思え無いが。選挙の為の新党なのか、又、時が経てば元に戻る積もりで有るので有ろうか。又、現職の知事が新党の党首に成るのも変な話では有る。知事の職務に支障が出無いので有ろうか、心配で有る 色々物議をかまして名を上げたライブ・ドア会社社長も出馬されたが、当選後は社長職は如何するので有ろうか。無所属では期待された活動は出来無いと思えますが。
 選挙後にはおそらく郵政民営化法案は再度衆議院に提出され、おそらくは再度可決するで有ろう。しかし、参議院の議員構成は以前の儘で有る筈、又、否決され無いとは誰が言えるので有ろうか。其の説明がなされて居ない以上、此の様な不条理な選挙を不当だと言われても言い訳が出来無い。誠に国民にとって迷惑な話では有る。選挙には血税が使われるので有る。選挙中は政治が止まるので有る。予算等も考えなければ為らない大事な時期でも有る。政局が止まれば官僚達の遣りたい放題に成ってしまいます。
 選挙で政局が変わら無ければ、日本の労働者の生活は良く成りません、日本の借金も1000兆に迫っています、普通なら破綻しても可笑しく無い金額です。保険料は増やされ、年金の支払いは減らされています。健康保健の負担率も増やされ、消費税率のUPもちら付いて居ます。労働者を真綿で首を絞める様な政治が続いて居ます。其の内息が出来無く成ります。有権者が其れに気が付か無いのは、自分に丈は損が及ぶ無いと思って居るからで有る。テレビで散々悪口を言われて居てもアンケートの結果は依然として支持率が高い。少数政党が幾ら良い事を言っても、政局には反映されて居無い。政局が正しい方向に進まないのに歯痒い思いをして居る、良識有る人も多い筈だが。
 2005年9月11日が衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査で有る。選挙の結果を見ずしては何も語れ無い。政局に文句百垂れ言い乍、選挙に行か無い人も多い。選挙は有権者が国政に参加出来る唯一の機会でも有る。良く考えて候補者を選び必ず選挙に必ず行きましょう。貴方の一票で政局が大きく変わるかも知れません。


              2005−09−04−63−OSAKA




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