スカートを濡らす女 女は軽い遺尿症で長年悩んで結婚も出来ず、子供が欲しいのに婚期を逃してしまって居った。日頃から小用の近い女は旅行に行っても便所の事ばかり気にして居ったので有る。市場に買い物に出かけた帰りに如何にも我慢が出来無く成ってしまい、家まで我慢が出来無いと思った女は、公園の汚い公衆便所に駆け込んだ。何時もは開いて居るのに。我慢の出来無い時に限って全部塞がって居るので有る。事も有ろうに漏らしてしまった所を御老成の少女に見られてしまったので有る。 「良い歳こいて小便垂れしてしもたんか。我慢でけへんかったんか。ああ恥ずかし。まさかそんなみっともないかっこで家に帰る心算や無いやろね、御尻まで濡れてしまって居るわよ。うちの家は直ぐ其処やさかい着替えて帰ったら」 四年前、少女の父は自ら運転する車で事故を起こしてしまい、最愛の妻を亡くしてから仕事の鬼に成ってしまい、家事は少女が一人でやって居った。 少女は亡き母のスカートに着替えた女を見て、髪型が偶然母と同じだった為か、少し母に似て居る女を見て居る内に、母を思い出してか、突然に泣き出してしまい。 「うちのお母ーちゃんに成って」と女に抱き付いて駄々を捏ねてしまった。 「あんたのお母さんの代わりは出来無いわよ」 二日後、スカートを返しにやって女も少女が好きに成ってしまい、女は母親ごっこを始めてしまったので有る。二人で掃除をしたり、洗濯をしたり、夕食を作ったりして遊んで居ったが、其の内本当の母親に成ってしまいたく成ってしまったので有る。少女の父親に未だ会った事すら無いのに。 或る日、急に出張が決まり、用意の為に早く帰宅した男は、自宅の居間で見知らぬ女が昼寝をして居るのに出会った。 「もし、こんな所で何をして居る」「あ!、泥棒!」「何処に」「おそそさせて上げるから殺さ無いで」 女は喚きたおした。 二人は絡み合って倒れた時、少女が帰って来て。 「もう夫婦に成ってしもうたんか」女は恐怖の余、失禁してしまって居ったので有った。 「あら、如何しましょう」恥ずかしさに頬を赤らめて居った。 「又、小便垂れしてしもたんか」少女は熱で倒れてしまった。「如何したの、確りして」 「直ぐに、救急車を」「何時もの風邪だ、寝てたら直る」「何て事を言うの」 「まさか、病気の娘を置いて出張する訳じゃ」「大事な契約が絡んで居る、私が行か無い訳には」 契約が取れなけれ四年間の努力が水の泡に成るので有った。男は是が非でも契約を取りたかったので有る。 「何て親なの、娘が如何成っても良いの」「この人で無し」平手撃ちが飛んで来た。「痛」 「今日から、あの子の母親に成たる、良いな、あんたなんかに任せとけ無い」 「良いか、うちが寝小便を垂れても叱るで無いぞ」 「何て女だ、勝手にせい」 男は怒り乍、旅行鞄に着替えを詰め込んで慌てて出掛け様としたら。 「これ、何か忘れて居るのでは無いのか」「あ、そうか、ホテルの連絡は此処へ」「其もそうだがもっと大事な事を忘れて居るで有ろうが」男はいきなり女に接吻をしてしまった。「こんな時に何を考えて居るのじゃ、この阿呆たれ」又、拳骨が頭に飛んで来た。「痛」 「医者を呼ぶにも御金が要るで有ろうにが」 「困ったな、現金はそんなに持って無いぞ、カードは私も必要だし」 「私達、もう夫婦なのよ、其方程の仕事の鬼が銀行に預金が無い訳が有るまいに」 「其処の金庫の中に、預金通帳と印鑑が入って居る。無駄使いはせぬ様に」 「あんあは、阿呆たれなのか、初対面の赤の他人の女に家の鍵と金庫の鍵を預けてしまうるのか」 「もう夫婦だと其方が言い出したのでは無いか」 「じゃ、娘を頼みます」「ほんまに、寝小便を垂れても叱ったりせぬな」女は再度念を押した。 女は尿垂れをして、家の鍵と金庫の鍵を手にしてしまったので有る。 女は医者を呼び注射を打って貰い、寝ずの看病の御蔭で朝には少女の熱も大分下がった。 少女は疲れて傍でうとうとして居る女を見て誠の母を感じた。 一週間が経ち、男が出張から帰って来ると、娘はすっかり元気に成り、何やら家の様子が変わって居った。玄関先に一輪の花が生けて在ったりして。鰥夫暮らしとは大違いで有った。 「余笑わせ無いで、しっこをちびってしまいそう、あら御帰り。契約は取れましたの」「御蔭で」 何やら可笑しな世界に入り込んでしまった。見知らぬ女と食事を取り、一緒に風呂に入り。 見知らぬ女が平然と女房役を演じて居るので有る。 男が寝て居ると女は布団の中に入って何食わぬ顔で寝よるので有った。 「其方は腋毛は剃らぬのか」「何の為に」「変な事に興味を持つのね」 見知らぬ女が傍で安心しきって寝て居るので有った。 金曜日に成るとそんな女にももう一つの欲情が。 「如何しましょう、私催して参りましたは困りましたわ」何やら自分では如何にも成ら無いらしい。 何やらもじもじとするので有った。男の生活は痒い所に手は届いたが。 しかしで有る、一度預けた金庫の鍵は二度と返して貰えず。小遣い銭にも事欠く始末に成ってしまったので有る。男が浮気をすると女はヒスを起こし派手に寝小便を垂れてしまったので有った。叱る訳にも行かず、男は二度と浮気はしなかったので有る。其の後女の遺尿症も完治した。 2005−11−01−73−OSAKA |
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