組織の柵

 人は皆組織の柵の中で生きて行かねば成ら無い。自分の意思や希望とは無関係に物事が進行して行く事に唖然と成る場合も有る。
 人は就職時に会社を選べても、職場迄は選べ無いので有る。不本意な仕事に就いて居る人も多い。自分の好みとは別に、出張を強いられたり、出向や移動を命じられたりする。単身赴任を強いられる事も有る 歳いってからの職場の移動は悲惨でも有る。又一から仕事を覚えて行かねば成らないので有る。何年も単身赴任を強いる企業も有る。定期的に配転を行う企業も有る。サラリーマン受難の時代でも有る。会社の仕事も通常のルーチンの仕事丈が仕事ならそこそこ楽でも有ろうが、現実には其れ以外の仕事も強いられるので有る。会社には色んな組織が有り、色んな会議が有り、委員会も有るので有る。厚生委員会、安全衛生委員会、環境委員会、GMP委員会、・・・。委員に選ばれると気苦労も多いし、仕事も増えるので有る、ルーチンの仕事を持ち乍の仕事でも有る。会議が多く成るとルーチンの仕事が山の様に溜まってしまいます。色んな検討会や委員会の掛け持ちを強いられて居る人も多い。五十五歳に成り給料が80%に減っても仕事量が減る分けでは無い。又雑事も意外と多い、作業服のクリーニングの手配や、必要雑貨の稟議書の起案や、注文、納品検収等で有る。塵の分別や排出量の管理、作業時間の集計、省エネ管理、入室管理等等煩わしい事も多い、大らかで有った昔が懐かしい。工場等では手順書の整備や記録書の作成も可也の負担でも有る。設備機器の故障等の処置も可也の手間で有る。充分に予備部品を持っとけば良いのだが中々そうも行か無いのが現状で有る。トラブルが発生し逸脱が発生すると色々と対策の検討や処理の報告等が必要に成ります。標準書や基準書が存在し職員は良く読んで置かなければ成らないので有る。文書管理も重要で有る。コピーをした場合はコピーの判を押したり、古い文書も勝手には、処分出来無いので有る。最近は個人情報の漏洩が大問題で有る。社員名簿や卒業者の名簿が売り買いされた時代も有ったので有る。会社に怪しげな会社からセールスの電話が掛かって来る場合も有る。個人情報保護法の為に社員名簿の社員への配布を止めてしまった企業も有る。年賀葉書も出せ無いので有る。
 労働組合の組織の柵も負担に思う人も多い。したく無い専門部員に阿弥陀籤で当たる場合も有る。色んな役をしなければ成らなく成るので有る。評議員に成ると、色んな要請が来るので有る。嫌がる人にビラ撒きや集会の参加要請の人数割り充てが来るので有る。したくも無いストライキに参加を強いられ、ストカットで給料から引かれるので有る。行きたくも無い集会に参加させられるので有る。行きたい人丈が参加すれば良さそうな物を、人数割り充てが来るので有る。闘争し給料や賞与が上がっても組合員丈が得をする事は無いので有る。組合から抜けると機関紙で非難されたりもするので有る。
 宗教団体の柵も多い。多くの仏教徒で有る日本人は長い間正座を強いられ、意味の分から無い御経を聞かされても有り難いと思うのも不思議な話で有る。一度入ってしまうと中々退団、改宗が難しい世界で有る。個人が理想とする神仏は様々な形を取る筈で有るが。組織に入ってしまうと其の組織の中の神仏丈が唯一無二の神仏と見えてしまうので有る。其の神仏を信じて最愛の子や妻をすて自爆テロに走る人も居る 別の宗教団体に入れば又別の神仏が居て別の教え、幸せも有るで有ろう事が分から無いので有る。
 地域での柵も多い。市の広報は良く読んで置かなければ成らない、塵の出し方も地域で違う場合も有る 町内会の柵も多い、簡単に転居する分けに行かず、悩む人も多い。近所付き合いも必要だし、祭りも有れば、地域の清掃も有る。マンション等でも、大掃除や水撒き、部屋の改装工事等も近隣住居者の同意書や管理組合の承諾書が必要と成り勝手には出来無いので有る。又自治会や管理組合の役に当たる場合も有る。役に当たると気苦労も多いし、集会に参加しなければ成らなく成ります。総会で文句百垂れ言出す住人も多い。子供が学生で有れば学校との柵も多い。子が良く出来るとPTAの役を養成される場合も有る 青年で有れば水防団、消防団に入って呉と言われる場合も有る。大水や火事が起これば出動しなければ成らない。近くに神社や御寺が在ると檀家や氏子として色んな行事、祭りの参加要請も有る、又何かと法外な寄付を求められる場合も有る。近所で不幸が有ると手伝いに行かねば成らない
 親戚の柵も多い。兄弟や子供、孫が多いと親戚付き合いも多く成ります。冠婚葬祭に使う御金も多く成ります。御祝いを貰うと御返しが必要にも成ります。親が亡くなり、代替わりで次第に疎遠には成って生きますが。
 最近では家族の柵も多い。昔の男は家長として威張って居れ、家族から尊敬もされて居たが、最近の亭主はいまいち力不足で有る、女房の尻に敷かれてしまって居る亭主も居る。休日も家でのんびりも出来無いので有る、掃除や片付け、犬の散歩、買い物の荷物持ち、修理等、色んな事をさせられるので有る。親が死んで兄弟で遺産の分配で揉める場合も有る。兄弟で有る事を良い事に借りた金を返さ無い人も居る。御金の事で不和に成る場合も有る。兄弟は他人の始まり。
 有名大学に入りたいと言う大学入試の柵は、昔から受験戦争を招いて来た、受験生を蹴落とさないと自分の合格は無いので有る。有名大学を出れさえすれば、就職も保障され、生涯自慢出来るので有る。行け無かった為に生涯肩身の狭い思いをした人も多い。其れは試験の成績で人を差別する風潮を生み、自由な教育精神を蝕んでしまって居ます。試験に出る事しか勉強し無い学生。問題集を解く事丈が勉強だと誤解する学生。
 性欲に対する柵も多い。巷にアダルトビデオ・DVDで溢れ返るて居ても、一般誌の雑誌でも淫らなかっこの女子が載って居る場合も有る。生涯一度も映画の様な素敵な恋愛をした事の無い人も多い。余りにも現実離れした異常な虚構の世界と現実の格差。他人の行為を見て興奮すると言うのも可笑しな話でも有る。子孫を残したいと言う生命の本質的要求は、食欲よりも強烈で若者には抑制出来無い。薬でも抑制出来そうで有るが、現実は避妊をし乍の性行為の擬似行為をする事を学校で教えると言う珍奇な事態でも有る。子孫を残せ無ければ性行為をした事には成ら無いので有る。擬似行為で快感を味わって居ても其処かたは何も生まれて来無い。其の様な物に現を尽かして居る場合では無い。現実に目を向け、必死で考えて現実の中でのみ幸せを探すべきで有る。身近な所に健気な女が居る場合も有る。
 人は組織の柵無しには生きて行け無いが、もっと大らかな気持ちで人生を楽しみましょう。郷に入っては郷に従うと言う諺も有り。余り文句ばかり言って居ても始まら無い。組織の中で楽しみを見つけ出すべきで有る。何時も料理に不味いと文句を付けて居た亭主も女房が料理学校で腕を上げたら、黙ってしまった例も有り。パソコンの利用を始める丈でも世界が広がります。己の技術で悩みが解決する場合も有ります。日頃の精進が肝要か。余談だが今やインターネットで世界の柵の中で生きて行かねば成ら無い時代です。パスワードの管理には充分に注意しましょう。詐欺擬いのサイトにも充分に注意しましょう。自分のホームページも精進を続ければ、検索サイトのリストにも載り、アクセス回数が格段に増える筈で有る筈ですが、例外も有るみたいですが。


              2006−01−18−91−OSAKA



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