地耳の犬に唾鼻、赤顔の猫の鬼畜
時盗っ人
『犬も歩けば棒に当る』と言う諺が有る。犬が棒みたいなしょうもない物に、怯え、唸り、牙を剝き、吠え猛ぶを知ら無い人には、司会し難い諺で有る。洗濯用長い干し竿に迄吠える。棒に当る事が、幸運の女神にでも出会うかの如くに勝手に解釈して仕舞う。誤用が増えると其れが諺に成って仕舞う。昔『いろはにほへと」と言う映画が有った。いろは歌留多の諺を人生訓にして居た男の物語で有った。いろは歌留多が時代と共に替わって仕舞う事を嘆いた映画で有った。
犬が棒の恐怖を遺伝子に活気込むのに、何万年も要した事が判る。ガラパゴスのイグワナは観光客が近づいても逃げない。南海の孤島で人との接触が無かった。